お茶の里便り ◆掛川深蒸し茶で健康長寿の町◆

お茶屋に勤めている筆者の日常や感じた事を勝手気ままに綴っていきます。

田んぼと茶畑の風景

2010年05月28日 | 日常

 

茶畑のすぐそばに田んぼが。

この地区の農家は新茶収穫が終わった後は田植
えが始まり夏までは大忙しです。
会社のすぐ近くの田植え前の代掻きの作業風景
です。茶畑と田んぼの風景がいいですね~

今では便利な乗用型田植え機で早い早い!見る見る
うちに苗が植えられていきます。
私は子供の頃に苗取りと手植えしか経験がありません。
歳がわかってしまいますが!

 水の張った田に植えたばかりの苗の列が見事に一直線に
なっています。奇麗ですね。

 田んぼの近くの茶畑です。緑の景色に混ざって茶色
の畑が見えますが、さてどうしたのでしょうか?
これは中刈り作業といって新茶刈取り後に残って
いる茶葉を地面から50センチくらいの高さに切り
落として次の新芽に備える大事な作業です。
所々でこんな風景が見られます。

 中刈りした後の茶の畝を近くで見るとこの様になっています。


錦鯉の赤ちゃんが生まれました

2010年05月24日 | 日常

 

忙しかった新茶(一番茶)もほぼ終わり少しほっとしてい
るところです。
いつも5月初旬になると会社の敷地内にある水槽に今年
も錦鯉の赤ちゃんが生まれました。親鯉が笹やしゅろに
卵を産み付けるとすぐ別の水槽に移し水温が上がリ過ぎ
ないように日よけを掛けたり酸素不足にならないようにポ
ンプで酸素を送りこみます。

 5月9日ごろ生まれた稚魚が水槽の壁に沿って泳いで居ます。

稚魚の拡大写真です。大きさは1センチぐらいでしょうか?
小さいし水の中の撮影は難しく上手く撮れません。
(水中撮影ではありません)

 稚魚の親たちです。私が近づくとすぐに寄ってきます。
大きさは30センチ以上で大きい物では50センチほどあると
思います。中にはメタボのような親もいますが。

ぐるぐる輪を描いて歓迎してくれます?
かわいいネ~!
 

もう少し稚魚が大きくなったら投稿します。お楽しみに!

 

 

 

 

 


川霧ぞだちの火入れ風景

2010年05月19日 | お仕事

今日掛川は朝から雨です。新茶の刈り取りも後
残り僅かですが今日は刈り取り中止です。

仕上げ工場では仕上げ作業が一年で一番忙しい
時期でこの日も早朝から超忙しいです。

今日は若手茶師の中根君が「極浅蒸し煎茶」の川霧
そだちの火入れ乾燥を全神経を集中して仕事をして
いる所を紹介します。

この川霧そだちは昔ながらの透気式棚乾燥機(引き出し式)
を使って少量ずつ火入れ乾燥します。

うん、もうそろそろ出し頃かな?

川霧そだちの荒茶(仕上げする前の茶葉)の
拡大写真です。細くよれていてかっこいいですね!

このように審査茶碗に3gほど入れて熱湯を注ぎ
嗅覚を働かせて乾燥度合いを審査します。

嗅覚審査中は真剣そのもの。全神経を集中します。

急須でも審査します。毎日やっているから若いのに
中々いい手つきで淹れていますね。

うん、うまい、甘くて香りもこれなら大丈夫、OKだ!

山のお茶ですから引き締まった硬い茶葉なので粉の部分も
あまりありませんし茎の部分もすくないので仕上げ作業は
比較的楽なほうです。

 

 

 

 

 


さくらぎ農園の広い茶園となが~い畝

2010年05月15日 | お仕事

とてもなが~い畝。100メートルもあります。普通は畑の面積にもよりますが20メートルから30メートル位が多いようです。この畑はさくらぎ農園の鈴木さんが機械化して効率を上げるために長い間、苦労して以前からある畝を一直線に仕立て直しました。
お茶刈りはもちろん、施肥や防除などの作業の効率が上がり仕事が大変楽になったそうです。



最新型の乗用茶摘採機で新芽を刈り取って行く鈴木さん。緑のじゅうたんの中を
颯爽と機械を操っていますが、新芽を刈取る位置によっては古葉が混ざってしまいます。一見楽そうですが最新の注意を払って作業しています。


この茶園も3月末の低温で大きな霜の被害を受けました。その為新芽の伸びが止まり10日以上も遅くなって、やっと刈り取りが出来るようになりました。
日頃の管理が行き届いているからこその回復力です。こんなにしっかりとした新芽が収穫できることがものすごく嬉しいです。



摘採機で刈取られた新芽はなが~い畝を5回位刈取るとトラックに一杯になります。
新芽をバケットからトラックに移し変える所です。



 

いよいよ鈴木さんの奥さんの出番です。直販センターの荒茶加工場まで10分ほどで行けますが気をつけて運転して行ってくださいね!いつも二人の仲の良い働き者のご夫婦の1日を追っかけました。

 

 


新芽がお茶になるまで

2010年05月11日 | お仕事

前回は蒸し機、葉打ち機、粗揉機までの工程を紹介しました。
今回は次の工程の揉捻機、中揉機、乾燥機までの荒茶製造
段階までをご紹介します。

この写真は揉捻機といいます。ここでは丸い胴が回転しながら
上部の赤い分銅で圧力を加え揉みながら水分を均一にしていきます。

揉捻機から出できたところの茶葉です。
揉捻機に入る前より水分が絞りだされたような状態で触ると
少し柔らかい感じで少し団子状になっています。

次の中揉機でさらに茶葉を揉みながら熱風で乾かします。

次の工程ではまさに手で葉を挟んで揉むような動作で、熱と分銅で圧力を
加えながら形を整えていきます。

 若手茶師の田村君です。精揉機の中の茶葉を取り手の感触で茶温、
分銅の移動による加圧調整、温度調整、時間調整など機械に微調整
の指示を与えて行きます。やはり人間の感性が欠かせません。

 精揉機から出てきた状態です。ここまで来るとお茶らしくなって来ましたが、
まだ水分が10%から15%含まれています。

 

 乾燥機の中の状態です。ベルトに乗って行く間に水分が4%から5%くらい
まで乾燥されます。

 こうして出来たお茶が「荒茶」と言います。荒茶は冷凍倉庫に保管され必要な
時に必要な量だけ出され、再乾燥され粉、茎等が除かれ仕上げされたお茶を「仕上げ茶」と言います。仕上げられたお茶は真空状態でパックされ袋詰めされて冷凍倉庫に保管され,あとはお客様のご注文に応じて出荷されて行きます。