
杭全神社の夏祭り3日目。
きょうは活発な梅雨前線の影響で全国的に大雨らしい。
はたしてだんじりが宮入りするごとに雨足は強まり、さいごの野堂東組が入ってきたときにピークをむかえた。
バケツをひっくり返したような雨とはまさにこんな感じか。
カッパを着ていてももう中までびしょびしょだ。
カメラ用のカッパもあるにはあるが、きょうのような激しい撮影ではほとんど役に立たない。
なのでタオルで拭き拭き撮るしかない。
カメラは防滴のシールがあるから大丈夫だけど、心配なのはストロボ。
さいごまで持ってくれ。

祭りの撮影で一番大切なのは陶酔感をどう写すかだ。
まず広角レンズでだんじりに近づいて臨場感を出す。
そしてシャッタースピードをやや遅くすると定常光によるブレも写るから動感が増す。
さらにストロボ光が雨粒を光らせて、まるで汗が飛び散ってるように見えるのもグッド。
しかも雨のおかげでレンズフィルターに水滴がついたり曇ったりして、予期せぬ幻想的な絵が撮れた。
カメラアングルが高いのは肩車をしてもらってるからだ。
祭りの男たちはホントに剛力である。

さいごのさいごにストロボが逝ってしまって適正の光が出なくなったが、これもなにかフィナーレを飾る絵のように見えるではないか。
きょうは我ながらよく撮ったと思う。