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Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

大雨の杭全祭礼

2010年07月13日 | Life


杭全神社の夏祭り3日目。
きょうは活発な梅雨前線の影響で全国的に大雨らしい。
はたしてだんじりが宮入りするごとに雨足は強まり、さいごの野堂東組が入ってきたときにピークをむかえた。
バケツをひっくり返したような雨とはまさにこんな感じか。
カッパを着ていてももう中までびしょびしょだ。
カメラ用のカッパもあるにはあるが、きょうのような激しい撮影ではほとんど役に立たない。
なのでタオルで拭き拭き撮るしかない。
カメラは防滴のシールがあるから大丈夫だけど、心配なのはストロボ。
さいごまで持ってくれ。



祭りの撮影で一番大切なのは陶酔感をどう写すかだ。
まず広角レンズでだんじりに近づいて臨場感を出す。
そしてシャッタースピードをやや遅くすると定常光によるブレも写るから動感が増す。
さらにストロボ光が雨粒を光らせて、まるで汗が飛び散ってるように見えるのもグッド。
しかも雨のおかげでレンズフィルターに水滴がついたり曇ったりして、予期せぬ幻想的な絵が撮れた。
カメラアングルが高いのは肩車をしてもらってるからだ。
祭りの男たちはホントに剛力である。



さいごのさいごにストロボが逝ってしまって適正の光が出なくなったが、これもなにかフィナーレを飾る絵のように見えるではないか。
きょうは我ながらよく撮ったと思う。

杭全祭礼 第一日目

2010年07月11日 | Life


大阪平野区にある杭全神社の夏祭りがはじまった。
今年のふとん太鼓は馬場町の担当だ。
9町のなかで太鼓台の車輪を外して担ぐのは馬場町だけの伝統である。
前後に大きな団扇?を持った青年が2人と太鼓台の中に「たたき子」と呼ばれる子供が4人・大人1人が乗る。
軽く見積もっても担ぎ手の肩には30キロ以上の重さがのしかかる。

いつもながらこの撮影は命がけだ、大げさではなく。
脚立に乗った写真愛好家が道路の向こうから望遠で撮るのとはわけがちがう。
広角レンズを付けたカメラを両手で高く持ちあげ、ふとん太鼓の50センチまえまで近づき、男たちの動きに合わせてノーファインダーで撮りまくるのだ。
うしろ向きに歩くので何度も転びそうになるが必死にバランスを取りながら踏んばる。
宮入りするころにはもう腕が上がらなくなった。



太鼓台から降りた子供のたたき子たちは、4人の「ごうりき」と呼ばれる青年に肩車され地元の町に帰って行く。
第1日目、無事に終了。

地球を蹴る感覚

2010年07月10日 | Life


延ばしのばしにしていた仕事にやっと手をつける。
もうこれ以上延ばすと納品日に間に合わないだろうというリミットになるまで、やる気が起こらないのはいつものことだ。
こんな綱渡りのようなやり方ではいつか大失敗するのではないかとビクビクしながら、もう一方では今まで何事もなくやってきたではないかと悠長な自分がいて呆れてしまう。

昼すぎに一段落したのでロードワークに出る。
きょうから練習方法を変えた。
長居公園まで自転車で25分走って、これをウォーミングアップとする。
公園に着いたらストレッチをして、それから1周2813メートルの周回路をジョギングする。
真夏のような日差しのもとでアスファルトの道を走るのはつらいが、この周回路には所々に木立ちの影があるから比較的涼しい(気がする)。

予定では3周走るつもりだったのに2周でバテた。
5626メートルを31分で走ったので時速にすると10.9キロメートル/時くらい。
最初にしてはちょっとペースが速すぎたか。
つぎはもっとゆっくりと3周走ろう。
帰りも自宅まで25分自転車をこぐ。

フィットネスジムのマシンでハムスターのように走るよりも、やはりじっさいの道を光や風を感じながら走る方が何倍も気持ちがいい。
地球を蹴りながら身体がぐんぐん前に進む感覚がよろしい。

いま最もラディカルなカメラ

2010年07月08日 | Camera


きょうはF6とMD-12付きFM2で撮影した。
MD-12というのはモータードライブのことで、こいつを取り付けるととてもイカツイ面構えになる。
面構えだけでなく、音もえげつない。
レリーズすると「ジャキーンッ」という、最近のカメラではちょっと聞いたことのない巻き上げ音がする。
そもそもフィルムを巻き上げる音なんて聞くのも久しぶりだ。
F6の静かな音とは対照的である。

シャッターを切るたびに巻き上げの回転モーメントが無骨なグリップに伝わる。
それに負けないように右手をぐっと握りこむ。
コイツは写真を撮る道具というよりも、殺傷能力のある武器のような感じがする。
いま40年まえにタイムスリップしてデモ隊の中に入ったら、このマッスでもって機動隊のジュラルミン製の盾なんか打ち破れそうな気がする。
これほど過激な匂いのするカメラはあるまい。



面構えやレリーズ音がスゴイだけでなく、コイツのファインダーを覗くとある種の緊張感が走る。
その緊張感は脳からの指令となって左手の指先に伝わる。
慎重にフォーカスとフレーミングをおこない、そしてレリーズ。
ジャキーンッ!
ニコンFM2はライカM3と対極にあるカメラである。

おもてなしにはサムゲタン

2010年07月07日 | Life


半熟かすてらと辛ラーメンを持ってKさんのマンションへ行く。
今夜はKさん夫婦の写真を撮る。
この写真は以前から撮りためている在日コリアンの作品の1枚だ。
彼らは韓国から日本へ来てまだ半年ほどしか経っていないのに、ずいぶん日本語がうまい。
「日本語ができないと生きていけないので毎日勉強してます」
とKさんはいうが、その勤勉さにはホントに頭が下がる思いだ。

日本のマスコミでもヒートアップする韓国の大学受験の様子を伝えているが、Kさんの話によるともっと凄まじいことがわかった。
朝7時半から午後10時まで学校で勉強し、そのあと進学塾へ行く。
夜中の12時を過ぎて帰宅し、さらに3時まで勉強するらしい。
睡眠時間は3時間ほどで、4時間も寝ると大学には合格しないという。
三当四落ってホントなんだ。
しかも母親は子供を応援するために、やはり3時まで起きているのだとか。
日本の子供たちの低学力化が問題になって久しいが、これでは韓国の子供たちには敵うまい。



撮影は30分くらいでおわり、そのあとKさんの彼女の手料理をいただく。
韓国では大切な客人のもてなしにはサムゲタンをつくるという。
サムゲタンとは鶏のお腹に餅米や朝鮮ニンジン、ニンニク、タマネギなどの野菜を詰めて、長時間煮込んだ料理である。
柔らかくなった鶏肉をほぐして塩こしょうで食べるのだが、なんとそれを丸々1匹も出してもらう。
とても美味しかったけど、満腹になってぜんぶ平らげることはできなかった。

Kさん夫婦はしばらく日本に滞在して働いて、そのあとカナダで暮らしたいという。
この2人ならきっと夢は叶うだろう。