goo blog サービス終了のお知らせ 

Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

溜飲は下がったか

2016年06月16日 | Life
公金をつかって家族旅行をしたり、美術品を買っていた元東京都知事の舛添要一さんについて、彼の非を擁護するところはまったくないのであるが、どうして彼は「すみませんでした」と潔く謝罪しなかったのであろうか。
わけのわからない第三者委員会をつくったり、見ぐるしい言い訳をして、どんどん窮地に追い込まれていき、とうとう辞任というかたちでマスゾエ劇場はおわった。
それほど権力とか既得権というものは魅力的なのか。



それにしても、毎日のようにテレビのワイドショーやニュース番組などで、したり顔の政治評論家やコメンテーターがマスゾエ叩きするのを見るのはあまり気分のいいものではなかった。
かつてツービート時代にビートたけしが「赤信号みんなで渡ればこわくない」というギャグで笑いをとっていたが、どうもこの国のマスコミはみんなで悪い(と思われる)人をやり玉にあげ懲らしめるのが好きみたいだ。視聴者もそれに同調して悪のりするから、これはもう国民性といってもいいかもしれない。

こうしたマスコミや都議会の弱い者いじめ的なやり方を見て、ああ、東京都民は救いようのないほどストレスが溜まっているなと直感した。そしてこの辞任劇をテレビでたのしんでいたあなたも相当ストレスが溜まっているのではないか。
舛添さんが辞任して、はたして国民は溜飲を下げたのであろうか?



前回の東京都知事選の投票率46.14% 舛添要一氏の獲得数2,112,979票
2014年2月の東京都の人口13,297,629 人 有権者数10,685,343人

2014年2月10日のMSN産經ニュース号外


つながるしあわせ

2016年06月11日 | Life
きのう東京証券取引所に上場を承認されたLINE株式会社であるが、いよいよ来月15日には東証市場にお目見えする。同時にニューヨーク証券取引所へも新規上場するというから、なかなか勢いのある会社だ。
通信アプリやゲームアプリなどさまざまな商品を展開しているこの会社は、バーチャルなストアだけでなく、人気のスタンプキャラクター「うさまる」カフェなるものまでつくって、リアルな集客をもねらっている。



LINE社の株を買う気などさらさらない(お金もない)わたしだが、通信アプリは便利なのでよくつかっている。とくにグループトークという機能は便利で、みんなでなにかを計画するときに全員で会話できるのがいい。
きょうは友人3人と神戸であそぶことになっているが、行き先についてはあらかじめグループトークであれこれ相談した。結局、神戸在住のKさんに一任するような形で、お店の予約までしてもらったわけだが、この間のトークのやりとりはなかなかおもしろかった。

そんなわけでLINEでつながると人間関係の粘着度が上がる一方、未成熟な小中高生がつかうと排他的な攻撃性も上がるから、これが既読無視やLINEはずし、そして実際のいじめにつながって問題となるわけだ。
本人のみならず子どもをもつ親や学校の先生は悩ましいことだが、LINEによるハラスメントは子どもの社会だけでなく、大人の社会にもあるというからコワいというか、バカバカしい。だからわたしは仕事ではLINEをつかわないことにしている。



LINEの是非はともかく、きょうの神戸めぐりはたのしかった。
いろいろ撮った写真をグループトークに送信して、みんなで共有できるのもたのしい。が、もうプリントして渡すこともないのだな。悲喜こもごも。

縄文文化にふれる

2016年06月03日 | Life
きのうからJ小学校の修学旅行に同行して、日本海は若狭湾あたりをうろうろしている。
まず宮津の天橋立へいき、さらに舞鶴の引揚げ記念館へ。そのあと小浜で宿泊し、きょうは三方の縄文博物館へいく。



縄文博物館では展示見学に案内係の人が付いてくれて、小学生にも興味がもてるようにいろいろ説明してくれた。
カメラマン泣かせなのは館内は展示品保護のためストロボが焚けないことだ。暗いズームしか持っていってなかったので、ISO3200まで上げて1/30秒のf5.6が限界だった。明るい単焦点レンズを1本入れておけばよかった。



そのあとべつの部屋に入って、勾玉づくり体験をする。
本物の勾玉はかたい動物の骨や象牙でできているそうだが、この体験では滑石(かっせき)という比較的やわらかい石をつかってつくる。
下書きした石を目の粗い砥石にこすりつけて形をととのえ、耐水ペーパーでつるつるになるまで磨く。さいごに革のひもを通すとできあがり。だいたい1時間くらいで完成。
勾玉づくりのほか、土器や土笛づくり、火おこし、丸木舟にのる体験もできる。→若狭三方縄文博物館



縄文博物館を出て、敦賀の日本海さかな街へむかう途中、あるバイキングレストランで昼食。大阪では聞いたことのない店だが、こちらでは有名なチェーン店らしい。
入口に「焼肉・寿司・デザート・ホットメニュー・サラダ・ケーキ」「90分食べ放題」「小学生800円(税込864円)」という看板がある。
だが、こういう店の食べものは原価率を下げるために、食品添加物が大量に入った程度のわるい材料をつかい加工されたものが、やはり添加物や保存料の入った業務用の調味料で味つけされている。

そんなことをしらない小学生たちは嬉しそうにたくさん皿に盛っている。が、わたしはなにをたべればいいのか悩んでしまうほど、その食べものたちは貧相であった。結局、冷凍うどんを自分で温め、あとはサラダみたいなものをたべる(おそらく野菜も毒性のつよい洗浄液で洗って栄養素が溶け出してしまったものだろう)。
家族で来るのなら親の責任だが、修学旅行でこんなものたべさせるなんて、ちょっとどうかと考えてしまう。おかげで彼女彼らのいい表情が撮れたのは皮肉というほかない。

背中の表情をよむ

2016年05月22日 | Life
きょうは奈良交響楽団の定期演奏会を聴きにいく。このオケはアマチュア楽団であるが、じつは知り合いのGさんとHさんが入っている。
クラシック音楽のたのしみ方はいろいろあるけど、やはりホールで生演奏を聴くことが一番スリリングでおもしろいと思う。50人を超える演奏者が指揮者の棒1本で合奏するサマは見ているだけでもワクワクする。
13時すぎに会場に入ると中央付近の聴きやすい席は埋まっており、しかたがないので最前列の中央に座る。クラシックの音楽会で最前列なんてはじめてだ。



指揮は井村誠貴(いむらまさき)氏、曲目はつぎの3曲。

 ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」序曲
 ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」第2組曲
 ベートーヴェン/交響曲第7番

演奏会は定刻にはじまる。
ナブッコの冒頭、トロンボーンの三重奏はいきなり出だしでつまずく。ここはプロオケでも緊張するむずかしい和声だ。
それをかき消すように9小節目から全パートによるフォルテッシモが鳴り響く。最前列だと足もとにその振動が伝わってくるからおもしろい。

ただオケに近すぎて、弦楽器特有の生音というかノイズが聞こえてしまうのが残念だ。
ご存じのようにバイオリンなどの弦楽器は馬のしっぽの毛でできている弓を弦にこすりつけて音を出す。このとき弓がすべらないように毛に松ヤニをぬるのだが、これによって摩擦が高くなり弦がふるえて音が出るのである。(松ヤニをぬっていない弓ではほとんど音が出ません)

その音が出る瞬間にじつは「ガリッ」というノイズが出る。演奏者本人にはもちろん聞こえるが、ホールの中央あたりの席だとそれがほとんど聞こえず、弦楽器の音の響きだけが聞こえてきて心地いい。
あの名器といわれるストラディバリウスの音も目のまえで聞くとガリガリというノイズがうるさくて、およそ何千万円もする楽器だとは思えないが、ホールの中央で聞くとそれがすばらしい響きとなって聞こえてくる。



まあ、そんなわけだから、きょうはオケの響きを聞くことはあきらめて、指揮者や演奏者の表情を目でたのしもうと思う。
クラシック音楽になじみのない人は、そもそも指揮者ってなにをしてるの? と思うかもしれない。そういう人はじっさいの生演奏を聴きにいけば、指揮者のやっていることがよくわかるだろう。
指揮者は音の出だしとテンポを指示するだけでなく、音の大きさや各パートとのバランス、最終的にはその曲の歌い方をからだ全身で表現する。
だから顔は見えなくてもその動きを見ていれば、指揮者がどんな表情をしているのかが想像できる。そしてそれが演奏者たちの表情にも現れるから、見ていてもたのしいのである。

そう切り換えてからはオケのミストーンも気にならなくなり、ただ指揮者の背中だけを見ていた。
中川家のお兄ちゃんにちょっと似ている?井村氏は関西を中心に幅広い活動をしている指揮者だが、オペラが得意なだけあってその背中の表情はとても豊かだ。
とくに2曲目の三角帽子は彼の十八番なのか、非常に快活でかつメリハリの効いた演奏でたのしかった。



終演後、いっしょに聴きにいったIさんとお茶をのんで帰る。

バイクを味わう

2016年05月05日 | Life
連休最終日のきょうはEさんとバイクで走りにいく。



現在、彼は4台もバイクをもっている。それぞれ個性的な乗り味なので、さてきょうはどの子にしようかと考え中のようだ。ツーリングの朝に乗っていくバイクに悩むなんて、とてもぜいたくなことではある。
わたしもかつては数十台のカメラを所有していて、その日の気分できょうはどのカメラを使おうかと迷ったりしていた。そういうたのしい気分を知っているので、いまの彼の気持ちはよくわかる。

結局、あたらしく買ったヤマハTZR250ではなく、いつものヤマハSRX-6でいくことになった。Eさん曰く「きょうはコイツをじっくり味わって走ろうと思います」
よし、きょうのテーマは決まった。



大和高田バイパスをぶっとばし、橿原から初瀬街道(国道165号)を走って榛原をめざす。そこから笠置街道(国道369号)を北上しハーブクラブで休憩する。ここまでちょうど1時間。ハーブクラブでモーニングセットをたべ、すこしのんびりする。
店を出て月ヶ瀬街道(国道369号)を走って、湖畔の里でしばし休憩。そこからやまなみロードを南下して室生ダムをめざす。きょうは車がすくなくてとても走りやすい。天気もいいし最高のツーリング日和だ。

ところでコーナーリングはバイクライディングの肝であるが、それを文字にするとこうだ。
コーナーの手まえで減速し、向きを変えるポイントまで来たらブレーキをリリース、同時に体重を内側にかけて車体を倒す。するとハンドルがすっと内側を向き、バイクは旋回していく。そしてコーナーの出口が見えたら、スロットルを開けて加速していく。
もっとも、長くバイクに乗っていると、これらを一連の動作として身体が覚えているので、べつにむずかしいことを考えて運転しているわけではない。

きょうのEさんはいつもよりゆっくりと走っている。たしかにSRX-6をじっくり味わって走ってる感じだ。旋回スピードにして5〜10キロくらい遅い。なのでわたしも、ブレーキング→バンク→加速という一つひとつの動作をていねいに正確に意識して運転してみる。
気持ちに余裕をもって運転していると、上半身(とくに肩や腕)にヘンな力が入らないので、ハンドルもスムースに切れていく。また下半身も安定してバイクの挙動を全身で感じとることができる。さらに路面の状況やコーナーの先のようすまで感じられるようになる。いわゆる第六感が冴えてくるというか。

ああ、じつにたのしいツーリングであった。
バイクにはいろいろな楽しみ方があるけど、こういうバイクの味わい方もいいものだと思う。走行距離は200キロほど。これくらいがちょうどいいのかな。