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Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

数年後のわたし

2016年09月04日 | Life


きのうから妻の実家へ帰省している。今朝は8時から妻と義妹と三人で栗林へいって下草を刈る。夏のあいだに伸び放題だった下草を刈っておかないと、もうすぐ栗が落ちてくるのでその収穫ができないのだ。
まずカマの刃を研ぐ。包丁とちがって、柄が90度にまがってついているので研ぎにくい。どうしても刃がつかない部分は、砥石を手にもって刃に擦りつけて研いだ。これはちょっと研究の余地あり。

妻は草刈り機、義妹とわたしはカマをもって出発。栗の木のまわりはカマで刈り、それ以外は草刈り機でいっきに刈っていく。
左手で草をもちあげ根元をカマでザックザックと切り取っていく。ちょっと作業しただけなのに額から汗がしたたり落ちる。背中はすでにびしょびしょだ。
みんな黙々と草刈りをしている。



ところで、わたしはあと数年で60歳になる。60歳といえば、ふつうの会社勤めの人なら退職の歳だ。フリーのカメラマンに退職はないけど、そんな年齢がもう目のまえに迫っている。
草刈りをしながら、数年後の自分のすがたを想像してみる。
そのとき、わたしはどんな生活をしているだろうか? いつまでいまの仕事をつづけているだろうか?

たとえば職業としての写真の仕事は廃業して、ここで自給自足の生活は可能か? 野菜ばっかり食べていられないので、肉を買うために何かで現金収入も必要だろうな。
作品づくりに必要な金はどうする? 展覧会をするならまとまった金も必要だし。

自給自足しながら写真制作をつづける、そんな夢のような生活ができるのか? 疑問符ばかりが頭のなかでぐるぐると回る。
でもわりと近い将来に、決断しなければならないことが、たくさん出てくることは確かである、第三の人生のために。

20タイプと11分

2016年09月02日 | Life
ニコンD500のバッテリーはD800とおなじ「EN-EL15」であるが、フル充電で1240枚も撮れると仕様には書いてある。
ところが先日仕事で使っていたら200枚くらいで空になってしまったので、これはおかしいと思い、ニコンのサービスに持ち込んだ。が、カメラもバッテリーにも異常はなく、原因不明のまま返されてしまった。

そのときに聞いた話によるとEN-EL15の裏面にある製造番号のすぐ上に「Li-ion01」と書いてあるタイプと「Li-ion20」と書いてあるタイプがあって、両者は放電特性がちがうという。「01」をD500に使うとすぐにバッテリーが空になって、撮影枚数が極端にすくなくなるらしい。なのでもし「01」を使っているなら、無償で「20」と交換してくれるというのだ。くわしくはこちら

200枚しか撮れなかったのはこれが原因か? と思いきや、そのとき入っていたバッテリーは「20」タイプだったので、結局、原因はわからずじまい。しばらく様子を見てください、という対応だった。
そんなわけで、きょうは手元にある「01」タイプを全部もって、ふたたびニコンのサービスへいく。



梅田に出たついでにシネ・リーブル梅田で「イレブンミニッツ」というサスペンス映画を観る。
午後5時から5時11分までに起こる11人のできごとを描いた話なのだが、つぎつぎと同時並行して進んでいくので、よく見て覚えておかないと何の話だったかわけがわからなくなる。記憶力の低下してきたわたしにはきびしい脳トレのような映画だ。
さいごの場面でそれぞれの人がまるでドミノ倒しのようにつながっていく。映像的にも野心的で、久しぶりに痛快な映画だった。


レンズ豆会 専任シェフになる

2016年08月19日 | Life
きょうはレンズ豆会の人たち(男性3人)に誘われて、いっしょにランチをたべにいく。レンズ豆会というのは30年以上まえに結成された歴史ある会で、その起源は新約聖書に出てくる話(*)から命名されているらしい。活動内容はまったく不明であるが、どうやら男ばかりで美食をたのしむ会のようだ。いや、ちがうかもしれない。
(*空腹で帰宅した兄エサウが目のまえのレンズ豆の煮物とパンが欲しいがために、長男としてのいろいろな権利を弟ヤコブに譲ってしまうお話=へブル12:16)



で、メンバーのひとりQさんの車に乗って、明石海峡大橋が一望できる垂水のレストランN'OCEANへいく。最高のロケーションで、とても豊かな食事をすることができた。
そのあと、やはり海岸沿いにある温泉へいって、海を見ながら汗を流す。平日なのにけっこう客が入っていた。みなさん、なにをしてる人なのかな?

夕刻になり、Qさんの自宅で飲むことになった。じつはわたしがきょう誘われた理由は、夕食&飲み会で料理をつくってほしいということであった。メニューはおまかせということで、すぐにできるものを5品つくる。料理とはいえないほど簡単なのでレシピは省略。

(1)キャベツと塩こんぶの和えもの
(2)にんじんと卵の炒めもの
(3)ナスとししとうの南蛮漬け
(4)鶏の手羽元とシイタケの煮もの
(5)パクチーとワカモレのきしめん(ワカモレ=アボカドのディップソース)



手早く調理するわたしの姿を見て、レンズ豆会の人たちはちょっと驚き、そして喜んでいただけたようだ。味はともかく、みんなでたべる料理はたのしいものである。
こんなもんでよければ、いつでもつくりまっせー。

芒果雪花冰をたべに

2016年07月31日 | Life
台湾旅行4日目の夜、台北で奇跡的に見つけた宿のオーナーが教えてくれた「冰讃(ピンザン)」という店へマンゴーかき氷をたべにいく。



食文化の豊かな台湾で定番のスィーツといえば、やはりこれである。台湾では「芒果雪花冰」と書くらしい。雪の花の氷とはなんとうつくしい表現か。
マンゴーがたっぷり乗ったこのかき氷は氷自体にミルク味がついていて、ふわふわとシャリシャリのちょうど中間くらいの食感が口の中をたのしませてくれる。値段は120元(約400円)と非常にお得感あり。
上の写真は偶然となりに座った日本人の夫婦が撮ってくれた貴重な写真。彼らは台湾に住んでいて、どうやらこの店の常連客のようであった。
夫婦ならふつうだが、オヤジふたりでマンゴーかき氷はかなりシュールだ。わるくない。



奇跡的に見つけた宿というのが「芒果驛站旅店」というところで、なんと日本語では「マンゴーステーション」という。オーナーの女性は日本に住んでいたという台湾人で、日本語がペラペラなのがとても助かった。また台湾にいったら、ここに泊めてもらおうと思う。

奇跡のご来光

2016年07月30日 | Life
台湾旅行3日目、嘉義から阿里山森林鉄道に乗って奮起湖という町へいく。さらにバスにゆられ、計4時間以上かかって阿里山に到着。
ここは台湾で一番人気の観光地だけあって、阿里山駅まえはものすごい人と車やバスでごったがえしている。
駅からすこしいくとホテル街がある。一軒一軒たずねて今夜の宿をさがすが、週末とあってどこも満室かダブルベッドの部屋しか見つからない。男ふたりが一つのベッドで寝るのはすこし抵抗あるが、この際、背に腹はかえられない。ダブル部屋にするか。
あきらめかけていたら、さっきたずねたホテルのフロントの男性がやってきて、となりのホテルにツインの空き部屋があることを教えてくれた。ここは先ほどフロントにだれもいなかったホテルだ。宿が見つかってよかった。ありがたや。



つぎに明朝ご来光を見にいくために、阿里山駅から祝山への森林鉄道の切符を買いにいく。だが駅にいくと祝山線の切符売場は閉まっていた。この列車は日の出まえに3本だけ運行している路線であるが、小さな車両に乗れる人数はほぼ決まっているので、きっと切符の発券枚数に達して販売はおわってしまったのだろう。残念だがしかたがない。
そのあと駅の2階にある食堂でウーロン茶をのみ、店を出るとPさんが「ここに売ってるかも」と2階の切符売場を差した。はたして祝山線の切符はまだ残っていて、あしたの乗車券を買うことができた。なんか奇跡的だ。



つぎの日、3時30分発の始発に乗り、4時すぎに祝山の頂上に着く。日の出時刻は5時40分なので、まだかなりの時間がある。
うす暗い(ほとんど真っ暗な)展望台にいくと、商魂たくましく売店があかあかと営業している。じっとしていると震えるほど寒いので、かわいいカップに入った肉だんごスープをたべる。身体があたたまり、じつに旨かった。60元。



日の出の瞬間、山の稜線につよい光線がかがやき、あっという間に空が黄金色になった。見物客がいっせいに声にならない声を発し、みんな夢中で写真を撮りだす。美しすぎて、なんか涙が出そうだった。
ここまで来るのはけっこうたいへんだけど、がんばって見に来る価値は十二分にある。