北京で大規模な反日デモが起こった2005年4月9日、上海の街中で事件は起こりました。
領事館や日本料理店が襲撃された上海の反日デモのちょうど一週間のことです。
私は21時半ごろ、同じ華東師範大学に通う日本人三人、
イタリア人五人と一緒に、やはり同じ大学の友人である
韓国人一人と待ち合わせをしていた、中国人が経営する飲食店に向かいました。
大学裏門に程近い、これまで二、三度立ち寄ったことのあるその店に入ると、
入口近くのカウンターに座っていた二十代前半ぐらいの
見知らぬ中国人の男が薄ら笑いを浮かべながら、私に近づいてきました。
中国語で「お前たちは韓国人か、日本人か」と聞かれたので、
私が握手でも求められるのかと思い「日本人です」と中国語で答えると、
その男は突然、後ろ手に持ったビール瓶で私の後頭部をめがけて
殴りかかってきたのです。
瓶が頭に命中し、私が前かがみになって倒れ込むと、
瓶が割れるまで私の頭を何度も殴り続け、一緒にいた別の中国人男も
一緒になってビールジョッキやガラス製の灰皿で「小日本」という
日本人の蔑称を浴びせながら、頭部を数十回にわたって殴りつけてきました。
私は突然の暴行に意識を朦朧として「このまま死ぬかもしれない」と
感じましたが、倒れてもなお殴られ続けました。
友人の原田知直君(22)やA君(22)らがもみ合った際に
助けに入ってくれましたが、彼らも殴られたり、
腹を蹴られるなど暴行を受けました。
(略)
中国では、日本人に少しでも非があると、徹底的に叩かれるのです。
これは小学生のころから親に連れられて中国を度々訪れていたことや
新聞報道などから感じた、私なりの認識です。
ですから、私たちは犯人に一度たりとも殴り返すことはなかったし、
あの混乱の中で、冷静な対応ができたと確信しています。
(略)
その飲食店では、前年二月に私が短期留学した時から交際している中国人女性、
安紅さん(19・仮名)が、一週間前から働き始めました。
彼女も止めに入った際に殴られ、手や足に大きな傷を負いました。
事件発生から五分から十分くらい経って、友人の通報で、
公安職員(警察)五、六人が到着すると、犯人グループが
足早に逃げ去ろうとしました。
(略)
公安に「犯人はあいつだ!捕まえて」と中国語で伝えました。
ところが、公安は「あせるな、落ち着け」と応じ、
捕まえる素振りを見せませんでした。全く動こうとしない公安の対応に
痺れを切らせた原田君は、犯人の一人を追いかけて捕まえましたが、
近くにいた中国人によって引き離されてしまいました。
私は、頭の傷がひどく痛み、めまいや吐き気がしてきました。
傷はすべて頭部の左側にあり、頭部を的確に狙って殴っていて、
殴り慣れていると思いました。公安に「至急病院に行きたい」と伝えましたが、
友人らと半ば強引にパトカーに乗せられ、派出所に連れて行かれました。
その2へ
「『反日』歪んだ中国の『愛国』解剖」水谷尚子 著
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上海で起こった日本人留学生を何の理由もなく暴行を受けた事件です。
日本でもニュースになりましたが、ここまで詳細には知りませんでした。
事件の発端となる部分ですが、ニュースを始めて見た時の感想通り
中国人側からの一方的な逆恨みからくる理不尽な暴行だったと分かります。
この手記を書かれた、白木優志さんとは知り合いではありませんが、
同じ日本人として怒りを覚えます。
その理由は彼が暴行を受けた理由が「日本人だから」ということです。
私たち日本人だれもが、白木さんと同じ立場に立っていると言えます。
暴行した加害者中国人は当然として、「日本人だから殴っても構わない」、
「日本人だから暴行を受けても当然だ」そういった意識を国民に植え付けた
中共政府こそに大罪があるでしょう。
日本人にとっても、中国人自身にとっても。
記事中に少し書かれていますが、白木さんと交際している中国人女性が
白木さん達を庇い、同じく暴行を受けています。
また、略しましたが、他の中国人も少しだけ白木さん達を庇う所があります。
それがせめてもの救いでしょうか。
領事館や日本料理店が襲撃された上海の反日デモのちょうど一週間のことです。
私は21時半ごろ、同じ華東師範大学に通う日本人三人、
イタリア人五人と一緒に、やはり同じ大学の友人である
韓国人一人と待ち合わせをしていた、中国人が経営する飲食店に向かいました。
大学裏門に程近い、これまで二、三度立ち寄ったことのあるその店に入ると、
入口近くのカウンターに座っていた二十代前半ぐらいの
見知らぬ中国人の男が薄ら笑いを浮かべながら、私に近づいてきました。
中国語で「お前たちは韓国人か、日本人か」と聞かれたので、
私が握手でも求められるのかと思い「日本人です」と中国語で答えると、
その男は突然、後ろ手に持ったビール瓶で私の後頭部をめがけて
殴りかかってきたのです。
瓶が頭に命中し、私が前かがみになって倒れ込むと、
瓶が割れるまで私の頭を何度も殴り続け、一緒にいた別の中国人男も
一緒になってビールジョッキやガラス製の灰皿で「小日本」という
日本人の蔑称を浴びせながら、頭部を数十回にわたって殴りつけてきました。
私は突然の暴行に意識を朦朧として「このまま死ぬかもしれない」と
感じましたが、倒れてもなお殴られ続けました。
友人の原田知直君(22)やA君(22)らがもみ合った際に
助けに入ってくれましたが、彼らも殴られたり、
腹を蹴られるなど暴行を受けました。
(略)
中国では、日本人に少しでも非があると、徹底的に叩かれるのです。
これは小学生のころから親に連れられて中国を度々訪れていたことや
新聞報道などから感じた、私なりの認識です。
ですから、私たちは犯人に一度たりとも殴り返すことはなかったし、
あの混乱の中で、冷静な対応ができたと確信しています。
(略)
その飲食店では、前年二月に私が短期留学した時から交際している中国人女性、
安紅さん(19・仮名)が、一週間前から働き始めました。
彼女も止めに入った際に殴られ、手や足に大きな傷を負いました。
事件発生から五分から十分くらい経って、友人の通報で、
公安職員(警察)五、六人が到着すると、犯人グループが
足早に逃げ去ろうとしました。
(略)
公安に「犯人はあいつだ!捕まえて」と中国語で伝えました。
ところが、公安は「あせるな、落ち着け」と応じ、
捕まえる素振りを見せませんでした。全く動こうとしない公安の対応に
痺れを切らせた原田君は、犯人の一人を追いかけて捕まえましたが、
近くにいた中国人によって引き離されてしまいました。
私は、頭の傷がひどく痛み、めまいや吐き気がしてきました。
傷はすべて頭部の左側にあり、頭部を的確に狙って殴っていて、
殴り慣れていると思いました。公安に「至急病院に行きたい」と伝えましたが、
友人らと半ば強引にパトカーに乗せられ、派出所に連れて行かれました。
その2へ
「『反日』歪んだ中国の『愛国』解剖」水谷尚子 著
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上海で起こった日本人留学生を何の理由もなく暴行を受けた事件です。
日本でもニュースになりましたが、ここまで詳細には知りませんでした。
事件の発端となる部分ですが、ニュースを始めて見た時の感想通り
中国人側からの一方的な逆恨みからくる理不尽な暴行だったと分かります。
この手記を書かれた、白木優志さんとは知り合いではありませんが、
同じ日本人として怒りを覚えます。
その理由は彼が暴行を受けた理由が「日本人だから」ということです。
私たち日本人だれもが、白木さんと同じ立場に立っていると言えます。
暴行した加害者中国人は当然として、「日本人だから殴っても構わない」、
「日本人だから暴行を受けても当然だ」そういった意識を国民に植え付けた
中共政府こそに大罪があるでしょう。
日本人にとっても、中国人自身にとっても。
記事中に少し書かれていますが、白木さんと交際している中国人女性が
白木さん達を庇い、同じく暴行を受けています。
また、略しましたが、他の中国人も少しだけ白木さん達を庇う所があります。
それがせめてもの救いでしょうか。
彼は2015年天津爆発事故に際し、天津政府に義援金(1万元)を寄付、タイバンコクの爆破テロではタイ政府にも義援金(千元)を寄付しました。
ところが、タイ王国から裏口入学でやって来たタイ人留学生納愛玲とその腰巾着がその日本人青年に対して誹謗中傷を繰り返したが、天津師範大学は事情は知っていたにも関わらず、そのタイ人どもを何ら処罰しなかった。