花は桜木・山は富士

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台湾で敬われる日本人とそれを表す台湾人に感謝。

2009-07-17 00:21:05 | 良い話(台湾)
鳥居信平の胸像除幕

日本統治時代の台湾で、地下ダムを建設した袋井市出身の
水利技師鳥居信平(1883~1946年)の胸像の除幕式が12日、
同市上山梨の月見の里学遊館で行われた。

胸像はブロンズ製で、台座を含め高さ1・8メートル。台湾の実業家で、
芸術家でもある許文龍氏が制作し、袋井市に寄贈した。


鳥居は東京帝大農科大学に学び、農商務省、徳島県技師などを経て
台湾製糖に転職。1914年にサトウキビ増産のため台湾に渡った。
23年、南部の屏東(へいとう)県で伏流水を農業用水や飲料水に利用するための
地下ダム建設を指揮した。


地中にコンクリート堰(ぜき)を設ける自然や生態系を壊さない先駆的な工法で、
36年に日本農学賞を受賞した。長男は南極越冬隊長として活躍した鉄也氏。

80年以上たった現在も周辺住民約20万人がダムの恩恵を受け、
台湾の中学の副読本でも取り上げられているという。


除幕式には台湾の関係者や鳥居の親族ら約200人が出席。
曹啓鴻・屏東県長が「私たちは水を使うたびに鳥居さんに感謝しています」と述べ、
袋井市の原田英之市長は「市の新たなシンボルとして、功績を伝えていきたい」と語った。


(2009年7月14日 読売新聞)
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勉強不足の「鳥居信平」という方は知りませんでした。
烏山頭ダムを作った八田興一は有名で知っていたのですが、同じくダムと作り
台湾人のために尽力されたというのは初耳です。

そんな日本人の私が知らなかったことを、台湾人の方々が感謝し銅像まで立てられるとは
嬉しく思う反面、知らなかったことに恥ずかしく思います。

台湾の日本統治は当時の諸外国に比べてはるかに良かったとは思いますが、
やはり支配する側の論理だと思うので、台湾人の中には腹立たしく思う人も
いたことでしょう。
が、こうして台湾人の手により感謝の意を示されると、素直に嬉しく思いますね。

この記事を見て誰もが韓国との違いを考えてしまいますが、台湾人と韓国人を
比べるのさえ台湾人に失礼に感じますね。

それと胸像を寄贈された許文龍氏は小林よしのり氏の「台湾論」に登場する
台湾を代表する国士の方です。(ご存知の方も多いでしょうが)
巨大企業の経営者なのですが、近年は中国内に工場などを移転したために
中共政府から圧力をかけられ、「一つの中国」を容認させられたりと
大変な状況になっているとのことですが、今回の胸像寄贈の行動を見て
変わらずご健在のようだ、と少し安心しました。

P・S
以前、台湾の「飛虎将軍廟」という所に行ったところ、現地を管理しているお爺さんに
その地に訪問した許文龍氏の写真を見せて見せてもらいました。
日本統治ゆかりの地に訪れているのを見て、嬉しく思ったものです。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日台友好! (アリエス)
2009-07-18 17:30:03
マグカップさん、こんにちは!
私も恥ずかしながら「鳥居信平」のことは知りませんでした…今だに台湾の方たちが日本に寄せてくれる思いにただ感謝するのみですが、戦後の日本が台湾に対して行ったことは恥ずべきことですね。この台湾という国を大切にしないと罰があたりますね。
私も今年中にはぜひ台湾を訪れたいと思っています
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重複コメントです (アリエス)
2009-07-18 17:33:13
マグカップさん、ごめんなさい(ToT)/~~~
同じコメント二連発してしまいました。お手数ですがどちらかを削除お願いします!
返信する
アリエスさん (マグカップ)
2009-07-20 19:23:45
コメントは一つ消させてもらいまいした。
鳥居信平は勉強不足から知らなかったですが、そういった「知られない偉人」というのは多いのでしょうね。
先の大戦時に確かに酷い日本人もいたことでしょうが、記事のように今でも現地で慕われる偉人、英雄がいたことも子どもたちに教えて欲しいですね
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