花は桜木・山は富士

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「日本人に教えられた責任」

2006-04-12 14:38:59 | 良い話(台湾)
アメリカ人にはナマケモノが多いようです。
ロングビーチに住んでいた私の従兄は、アメリカ大学教授をしていました。
台湾人は、昔の日本のやり方をそのまま受け継いでいますから、
今日の仕事を終えなければいけないというように非情に責任感が強いのです。
ですから、従兄は毎日一生懸命働いていたそうです。

ところが、その働きぶりを見たアメリカ人の同僚が、
「よしてくれ君、君は僕を殺すつもりか。休む時は休んでおいてくれ。
自分ばかりいい事をしようと思ってるのか。君のせいで僕達が職を失ったら
承知しないぞ」と言うのだそうです。

自分達の怠惰なのは棚に上げ、勤勉な人を見ると腹が立つ、同じように
働かされるのはごめんだと思っているのでしょう。
とにかく「この時間は君に売った。しかし、時間外は僕の時間だから、
僕はエンジョイする」と言うのだそうです。割り切った考え方とも言えます。

でも、昔の台湾人は違うのです。日本という立派な先生の教えで、
仕事がその時間内に出来なかったのは自分が駄目だからであって、それは自分の責任で
補うもの、今日の仕事はきちんと今日のうちに終わらせるのだ、
という精神が強かったのです。

もちろん個人がによりますが、一人がそうしていたら、全体がそうなるものなのです。

「日本人はとても素敵だった」楊素秋 著
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