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韓国キムチ業者、政府提訴へ 寄生虫問題

2005年12月02日 | 国際
韓国キムチ業者、政府提訴へ 寄生虫問題 (朝日新聞) - goo ニュース
国産キムチの一部で寄生虫の卵が検出されたと韓国政府が公表したことによって経営に打撃を受けたとして、国内のキムチ輸出業者18社が政府を相手取り、来週中にも損害賠償請求訴訟を起こす方針を固めた。請求額は40億ウォン(約4億6000万円)前後になる見込みだという。韓国の通信社、聯合ニュースが1日、報じた。
聯合ニュースによると、韓国の食品医薬品安全庁が国産キムチの検査を実施し、一部から寄生虫卵が検出されたと発表したことに対し、18社は「世界にキムチを不良製品だと認識させ、業者を倒産の危機に追いやった」「漠然とした根拠で発表し、国内や海外の消費者の不安をあおった」と批判した。
業者が所属する韓国農林食品輸出入組合によると、11月3日に同庁の発表があった後、日本では韓国産キムチの販売量が5割以上も激減。工場の稼働率は通常の20~30%まで落ち込んだという。
寄生虫卵キムチをめぐっては、韓国政府が10月、中国産キムチから卵が検出されたと発表。中国政府が対抗して韓国産からも検出されたと公表したため、韓中間で「キムチ戦争」が懸念されていた。その後、韓国食品医薬品安全庁が国内502業者の製品を検査し卵の検出を明らかにした。 →情報源

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…すごいなぁ…。
これって、日本でたとえると、マンションの強度偽装が明らかになってマンション全体の売り上げが落ちた、不正を明らかにされたせいだ、と訴えるようなものですよね。
この18業者が寄生虫の卵が検出された業者なのか、検査では卵は出なかったものの巻き添えを食らって売り上げが下がった業者なのか、どちらかはわかりませんが…前者だったらこりゃもう八つ当たりというか言いがかりというか、まっとうな言い分にはまったく見えなくなってしまうのですが。
まぁ、日本には「キムチから寄生虫を取り込んだら、かえって免疫力がつく」とか「めったにないことだから、いっそラッキーかもしれない」なんて素敵なコラムを載せる新聞社があるぐらいですからね。あんまりにも素敵過ぎて、しばし呆然としてしまいましたが。
そもそもの発端は、韓国が中国のキムチに寄生虫が入っている、と告発したからですが…これって本当に入っていたんでしょうかねぇ。中国産に寄生虫→中国産の売り上げが減少→国産の売り上げが増える、という期待からのでっち上げということは………ないよなさすがに。これは陰謀論に過ぎますが…それにしても、見事なブーメラン効果に、なんだかなぁ、と思わずにいられません。

赤パプリカを料理に使おうと思ったら、近所のスーパーで扱ってる赤パプリカって韓国産なんだよね…。動物から寄生虫が移った白菜を洗わずにキムチにしている現状から、野菜関係はちょっと心配で買えません。火を通すから大丈夫かもしれませんが、大丈夫だと思うけれど、気持ち的に忌避感のほうが強いので。
多分、同じように感じている人は多いんだろうなぁ…。