気まぐれ徒然かすみ草ex

京都に生きて短歌と遊ぶ  近藤かすみの短歌日記
あけぼのの鮭缶ひとつある家に帰らむ鮭の顔ひだり向く 

短歌人5月号 5月の扉

2017-05-02 20:42:15 | 短歌人
理髪業のサインポールと定休日つつうらうらに遍し昭和
定まらぬ客に向ひて定むる日ほかに休めば客去る定め
(針谷哲純)

通り過ぐるヘアーサロンにひとはなく鏡はならび鏡をうつす
春のきて公設市場の定休日ひだまりひろく鳩らあゆめり
(村山千栄子)

シャッターに「定休日」の紙貼られ盛り塩あれば食べ物屋と知る
大企業に若き命を捧げたるあなたに定休日をあげたかった
(謝花秀子)

火曜日の朝の鏡に映りたる女の顔に軽くウインク
火曜日の夜の鏡に映りたる女の顔に「好きだよ」と言ふ
(高田流子)

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短歌人5月号、5月の扉。題詠*定休日を詠む

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