気の利いた歌など詠めぬ我なればリズムに合わせ瑣末を記す
まじまじと地球を見ればのんびりと足立君いて歌風を変えず
小保方さん、籠池さんがなつかしくまもなく終わる平成の世は
占い師だった頃占い師のすすめで占い師やめてしまった
牧水を好きにならねばなりません宮崎に棲むひとの宿命
内閣府の定義にそのままあてはめる我は公式ひきこもりなり
エンディングノートをみたび書き直す徐徐に完成しゆく我が死は
☆割り箸が割り箸らしく捨てられて私は私らしく老いゆく
輪ゴムとかボールペンとか納豆とか安いと思う心配になる
近眼の我には星座が見えなくて他人事のように今後も生きる
(足立尚彦 冬の向日葵 ミューズ・コーポレーション)
**********************************
八雁所属の足立尚彦(たかひこ)の6冊目の歌集。後半は「冬の向日葵」という小説。
主人公の父親はタカピコ。短歌って、のびのびゆったりマイペースで作ればいい、って励まされる。
まじまじと地球を見ればのんびりと足立君いて歌風を変えず
小保方さん、籠池さんがなつかしくまもなく終わる平成の世は
占い師だった頃占い師のすすめで占い師やめてしまった
牧水を好きにならねばなりません宮崎に棲むひとの宿命
内閣府の定義にそのままあてはめる我は公式ひきこもりなり
エンディングノートをみたび書き直す徐徐に完成しゆく我が死は
☆割り箸が割り箸らしく捨てられて私は私らしく老いゆく
輪ゴムとかボールペンとか納豆とか安いと思う心配になる
近眼の我には星座が見えなくて他人事のように今後も生きる
(足立尚彦 冬の向日葵 ミューズ・コーポレーション)
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八雁所属の足立尚彦(たかひこ)の6冊目の歌集。後半は「冬の向日葵」という小説。
主人公の父親はタカピコ。短歌って、のびのびゆったりマイペースで作ればいい、って励まされる。