もともと深夜放送世代なのでAM放送は好きだったが、就職してからは当然、そんなの聞いてる余裕などなくなった。しかし最新の技術はそれを可能にしてくれたのだ。そう、ラジオ録音機能付きICレコーダーの存在である。
さすがはICレコーダー。カセットならオートリバース録音機能付きでギリギリ1番組しか録音できないところを20番組近く録音できる。素晴らしい。そんで、最初は512メガから初めて二代目は1ギガ、更に三代目で一気にマイクロSD録音可能タイプに進化した。懲りずに今回四代目をお迎えした。今まではサンヨー製で今回はオリンパス製です。
実はこのモデル、三代目をお迎えするとき迷ったライバルなんです。サンヨー製が既にあるのに手に入れた理由は4200円でハードオフに置いてあったから。まさに「安物買いの銭失い」スピリッツ爆発(というか暴発)
手にとって最初に思うのは「何というでかさ」本当に大きい。一昔前の携帯ラジオより大きいじゃないですか。そしてそれとは裏腹に「軽い」重量。拍子抜けする軽さ。プラスチック感いっぱいのボディとの相乗効果でチープさ満点です。とても当時2万円近くする品物とは思えません。全体のデザインもシニア世代向けというかシルバー向け商品といってもよいくらい。操作ボタンの表示が漢字というのは若者は絶対に好きになれないスタイルでしょう(もっとも最初から若者はターゲットにしてないでしょうね)。よく言えば完全な実用モデルかな。
付属のクレドールもサンヨー製はスピーカー付だったのに、こっちは本当のクレドールオンリー(現行モデルはスピーカー付になってるはずよ)
しかしこの親父向けデザインは操作性は抜群。それまではサンヨー製のラジオレコーダーを使ってました。デザインは良いけど操作性は「劣悪」の一言でした。とにかく直感的に操作できなかった。
オリンパスはやはりボディサイズが大きいだけボタンが大きいとのが効いてます。そして液晶が大きいと言うことも有利ですが、表示内容がオリンパスの方が解りやすいのです。この手のデジタルグッズは液晶のガイダンスに従って設定や操作を行うので液晶表示はとても大切。オリンパスの表示は実に解りやすい。というかサンヨーのはさっぱり解らなかった。
ほとんどの設定は説明書なしでできたので安心してたら大きな落とし穴がありました。
デジタル機器になって従来より「あれもできます。これもできます」が増えたのは良いのですが、アナログ時代は基本的に1ボタン1操作だったものが、デジタルでは1ボタンに複数の操作を割り当てて増加する機能に対応しています。そのため、その機能を必要としない人間には予想外の機能が作動してうろたえます。
ラジカセ時代はFMエアチェックが主流でしたが現代ではこの手のラジオレシーバーを必要とするの多くがラジオの外国語講座を録音して勉強する人です。そして欲しい機能は「再生速度の変更機能」。PJ-10では何と再生ボタンにこの機能が割り当てられていました。再生中に再生ボタンを押すと「速聴き、普通、遅聴き」と再生速度が変わるのです。確かに語学学習にはありがたい。しかし私のような深夜放送を聴くだけという親父には「とりあえず不要」。
なんで最初再生速度が微妙に遅くて「耳が変になったのか」とあせった。しかも再生ボタンで変更されるのが解らなくて、設定を何度も繰り返したのだ(とっとと説明書を見ればよいのに)。
あと、単四電池使用というのも嬉しい。やはり最後に生き残るのは一次電池ものだと思います。サンヨーにも単三モデルがあって、そちらのほうが人気があるみたいですね。
それにしてもFM機能付きというデジタル機器は多いのに、なぜだかAM機能付きというデジタル機器はほとんどない。自分も高校まではFM放送を聴いてましたが、今なら好きな曲を好きな時に聴きたいからあまり聴かないんですねFM放送。
むしろ、DJの話術で勝負するAM放送は「その場限り」なんでいつも新鮮で面白い。また深夜放送だけじゃない時間帯にも病み付きになる面白い番組が多いことを知ったのだ。
実は二台体制にしたかったのも、平日午後の番組も聴きたくなったから。これなら常に1台は家に置いておけるので気になってた「あの番組」や「この番組」も聴けるようになるのだ。
我ながら「完璧」と思ってたら、またしても物欲魔人は別のものに手を出してしまったのだ。だから、その買物の事を書く前にオリンパスICレコーダーの話をしておきたかったとさ(笑)。