招待券をいただいたので娘といってきました。
田舎の子供だった私にとってサーカスは憧れのショーでしたね。中でもボリショイサーカスは数あるサーカス団でもトップ中のトップという印象がありました。当時、体操でソ連が強いのはボリショイがあるからだと思ってたくらいですから。
結局見ることがないまま(だって来なかったんだもん)大人になりました。今じゃテレビで見ることが出来るし、シルクドロレイユなんて新しい形式のサーカスが人気を博してますね。ポスターを見ても古きよき時代のサーカスというか子供向けという雰囲気です。
寝るんじゃないかと思いつつショーを見ましたが、やはり「ライブは迫力が違う」。テレビだと何とも思わないジャグリングですら面白い。
二部構成で一部の最後は定番の空中ブランコ。目の前で繰り広げられるそれはテレビの100倍は面白かった。目の前だとキョリ感覚がはっきりわかるんです。そして空中ブランコの高さというのは丁度「危険だ」と実感できる高さですね。高度1万メートルからのダイビングは高すぎて実感が沸かないけど、ビルの5階からのダイブだと恐怖を覚えるのと同じ。観客も圧倒されて拍手する余裕がないくらい。うーむ、やはり空中ブランコは見る価値ありです。
そしてシルクドソレイユとの一番の違いはボリショイには「動物」がいるということ。定番の犬にボリショイのマスコットでもある「熊」のショー。ライオンがいないのが少し寂しかったけど熊のダンスはお見事でした。しかし実は私が一番ビックリしたのは「猫」のショー。
まぁ同じ猫科のライオンが芸達者なんだから出来て当然なきもしますが、猫といえば「我儘、自分勝手、勝手気まま、唯我独尊、我感知せず」というか、人に媚を売るのは餌の催促(これも正確には媚を売っているのではなく、文句を言ってるだけなんだけど)しかやらない彼らが調教師の言うことを聞く姿を見るだけで結構驚いたのだ。
芸自体は犬様の足元にも及ばないレベルでしたが満足しました。中でも平行棒に前足の脇をはさんで前に進む奴、これが一番面白かった。これだけでも「シルクドソレイユに勝った」
二部のラストは騎馬のサーカス。これもライブでしか味わえないド迫力。内容は空中ブランコの方が上だと思いますが、普段見ることがないだけに実に新鮮。ある意味、力で押し切る演目で、最後を飾るに相応しい演出もあり会場も大盛り上がりでした。