
先日のブログでGR Digital IIをお迎えした理由に「本来ならIIIをお迎えするのにIIにしたのはワイドコンバージョンレンズが共有できないから」ともっともらしく書きました。えぇ書きましたとも。
そしてその舌の根も乾かぬ内にIIIをお迎えしたのだ。わっはっは、どーだ恐れ入ったか(馬鹿そのもの)
いや、本当に年内はIIと濃密な関係を続けようと思っていたんです。先日のGR発表のニュースを見ても全然浮気心は起きませんでした。
しかししかし、「新型」「高性能」に惑わされない私をあっさり改心させる恐るべき呪文があるのだ、それは「安い!」
安値は性能を駆逐する。
男心と春の空。
親父は安値を我慢できない…何言ってるんだか。
GW前半三連休最終日の午後、やっと自分の時間がとれた私は用事を一つ済ませておもむろに「墓場屋」へ向かうのだ。いや、特に意味はありません、こことバザールを覗くのは古本屋に入るのと同じ感覚です。
んでさ、カウンター脇の棚に転がってたデジカメをひっくり返してるとGR DIGITAL IIがあった。「もう持ってるもんね」。そう思ってよく見ると…f1.9…IIIじゃん!

むむむ、取りあえず値段だけは聞いておこうか。
「電池込みで六千円ね」
…「What?」
「バッテリーと本体のみで六千円ね」
明らかにこれはIIでもありえない値段じゃないか。
実は私がここで5千円でIIを入手した後、店側があまりの安値に気が付いたのか、すぐに9千円になったのだ。つまり、このお店では普通ならIIは9千円するのだ。
ははぁ、六千円にする理由は分からないが、このデジカメをIIと勘違いしてるな。お店が気が付く前にお迎えしなければならない。さりげなくチェックしながらも決して「ラッキー」という雰囲気を気取られてはならないのだ。
そして六千円にする理由も分かった。バッテリーの固定バーがないのだ。しかし電池蓋で充分固定されるので問題ないのだ。
基本の動作はIIと同じなのでチェックは簡単。後は買うだけですね。
「五千円にならない?」…この悪魔親父
「駄目よー」
そして数分後、戦利品を下げた親父がいそいそと駅に向かうのであった。
んでIIIですが、自分的には液晶モニターのクオリティが大きく上がっているのが嬉しい。なんたって92万ですよ旦那、全然見え具合が違います。素晴らしい。
機能的にはカスタムセッティングが増えたのが嬉しい。Nikonと違ってRichoのカスタムは使い易いから好きなのだ。実際はモノクロ用にひとつしか使いませんが(無意味ジャン)
気になったのはレンズが少し出て貫禄が増したところ。レンズ性能に妥協しない姿勢が感じられるし「それでこれだけに納めたのが素晴らしい」というのが大方の評価です。

でもやっぱしIIを使っていた自分としてはこの少しのでっぱりが妙に「気になる」(笑)。
全体的な動作もIIよりキビキビしてるし、IからIIがマイナーチェンジならIIからIIIはフルモデルチェンジと言えそうです。
画質も大きく向上しているようですが、自分がこのデジカメに求めるのは道具としての魅力なので、あまり関心がないです(笑)。
ワイコンがIIIに流用できないので、IIも現役続行です。二台持ち歩いても負担にならないサイズですしね。