会社帰りにハードオフに立ち寄る。いきなりショーケースに目が釘付けになる私。ケースに鎮座しているのは前から欲しい欲しいと思いつつも、値段の高さに二の足を踏んでいた。ネットワークウォークマン専用のクレドールスピーカー「CPF-NW001」なのだ。
定価29800円というのはクレドールスピーカーとしてはかなり高額。もっともBOSEとかJBLは平気でそのくらいしてたけどね。それが何と2100円。待ってて良かった。安いのには理由がありまして、それは専用リモコンが欠品していること。それが理由なら大歓迎ですね、速攻でお買い上げです。
机の上を片付けて早速セットアップ。電源トランス兼用のヘビー級ウーハーは机の下に置くので、机の上にはそれまであったPC付属のスピーカーよりズッと小さいクレドール兼用のスピーカーだけが配置されます。
んで、音を出してみてビックリというか、さすがに値段だけのことはあるクリアなサウンドが流れてきます。しかし一番気に入ったのはやはり低音。スーパーウーハーの効果は抜群。今までほとんど聴こえなかったベースの倍音が加わって音の厚みがグット増します。
ハービーハンコックのSpeak like a Childを流したときは正直びっくり。というかですね、実はこのアルバム、本では傑作という評価が多いのですが何度聴いても今ひとつ良さが感じられませんでした。それがこのスピーカーで聴いて、今までほとんど聴こえなかったベースが聴こえた事で魅力が倍増。こりゃ素晴らしい。
いくら頑張ってもスピーカーは「大きいことが絶対正義」というのは変わりません。このスピーカーを部屋のメインにするなど無謀だし、デスクトップとしてももっと良い音を出せるスピーカーはイッパイあります。
ただし「このサイズで」となるとこれまた別。このサイズでは間違いなくダントツの音を出します(というかこのサイズにはオモチャみたいな製品しかないので比較対象となるライバルがそもそも存在しない)。
何しろこのサイズで総合出力25Wという桁違いのパワーを誇ります。一般的なデスクトップ用のアクティブスピーカーは総合で10W程度しかありませんから規格外です。当然、机上で最大出力にするようなユーザーはいないと思いますが、10Wで8Wを出すのと25Wで8Wを出すのでは余裕が全然違う。オーディオファンはこの余裕が欲しくて大出力のアンプを求めてます。
またスピーカーもこの出力を受け止めるよう重くできています。特に低音を受け持つウーハーは頑丈にできていてボリュームを上げてもびくともしません。素晴らしい。
またソニーもこれ以降、このサイズはサブウーハーが付属しないオモチャみたいなモデルしか出さなくなりました。だから机の上に大きなスピーカーは置きたくないという人には今でも唯一無二の音質重視モデルなんですよ。
期待以上の音に満足した私ですが、そうなると気になるのが肝となるクレドールのコネクタ部分。汎用性を持たせているために背もたれが可動式になっているので曲のスキップなどの操作はウォークマン側で行う必要があるのですが、頻繁に行うとコネクタにガタが出てきそうです。
なので結局、SSにリモコンを注文してしまいました、1575円。これで曲のスキップだけじゃなくアルバムもスキップできるので選曲時にコネクタに負担をかけることがなるなります。
このリモコンでは本体ではできない、サラウンド機能オンやベース・トレブル調整も可能になるので結構使えます。ボタンの押す感触は「最悪」ですけど(笑)。