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平和な毎日

ランニング大好き。走るほうは別ブログに書いてるので、ここでは好きなものを中心にあれこれと書いてきます。

クレドールスピーカー CPF-NW001

2012年12月28日 | I love SONY

 

会社帰りにハードオフに立ち寄る。いきなりショーケースに目が釘付けになる私。ケースに鎮座しているのは前から欲しい欲しいと思いつつも、値段の高さに二の足を踏んでいた。ネットワークウォークマン専用のクレドールスピーカー「CPF-NW001」なのだ。

定価29800円というのはクレドールスピーカーとしてはかなり高額。もっともBOSEとかJBLは平気でそのくらいしてたけどね。それが何と2100円。待ってて良かった。安いのには理由がありまして、それは専用リモコンが欠品していること。それが理由なら大歓迎ですね、速攻でお買い上げです。

机の上を片付けて早速セットアップ。電源トランス兼用のヘビー級ウーハーは机の下に置くので、机の上にはそれまであったPC付属のスピーカーよりズッと小さいクレドール兼用のスピーカーだけが配置されます。

んで、音を出してみてビックリというか、さすがに値段だけのことはあるクリアなサウンドが流れてきます。しかし一番気に入ったのはやはり低音。スーパーウーハーの効果は抜群。今までほとんど聴こえなかったベースの倍音が加わって音の厚みがグット増します。

ハービーハンコックのSpeak like a Childを流したときは正直びっくり。というかですね、実はこのアルバム、本では傑作という評価が多いのですが何度聴いても今ひとつ良さが感じられませんでした。それがこのスピーカーで聴いて、今までほとんど聴こえなかったベースが聴こえた事で魅力が倍増。こりゃ素晴らしい。

いくら頑張ってもスピーカーは「大きいことが絶対正義」というのは変わりません。このスピーカーを部屋のメインにするなど無謀だし、デスクトップとしてももっと良い音を出せるスピーカーはイッパイあります。

ただし「このサイズで」となるとこれまた別。このサイズでは間違いなくダントツの音を出します(というかこのサイズにはオモチャみたいな製品しかないので比較対象となるライバルがそもそも存在しない)。

何しろこのサイズで総合出力25Wという桁違いのパワーを誇ります。一般的なデスクトップ用のアクティブスピーカーは総合で10W程度しかありませんから規格外です。当然、机上で最大出力にするようなユーザーはいないと思いますが、10Wで8Wを出すのと25Wで8Wを出すのでは余裕が全然違う。オーディオファンはこの余裕が欲しくて大出力のアンプを求めてます。

またスピーカーもこの出力を受け止めるよう重くできています。特に低音を受け持つウーハーは頑丈にできていてボリュームを上げてもびくともしません。素晴らしい。

またソニーもこれ以降、このサイズはサブウーハーが付属しないオモチャみたいなモデルしか出さなくなりました。だから机の上に大きなスピーカーは置きたくないという人には今でも唯一無二の音質重視モデルなんですよ。

期待以上の音に満足した私ですが、そうなると気になるのが肝となるクレドールのコネクタ部分。汎用性を持たせているために背もたれが可動式になっているので曲のスキップなどの操作はウォークマン側で行う必要があるのですが、頻繁に行うとコネクタにガタが出てきそうです。

なので結局、SSにリモコンを注文してしまいました、1575円。これで曲のスキップだけじゃなくアルバムもスキップできるので選曲時にコネクタに負担をかけることがなるなります。

このリモコンでは本体ではできない、サラウンド機能オンやベース・トレブル調整も可能になるので結構使えます。ボタンの押す感触は「最悪」ですけど(笑)。

 

 

 

 


NW-MS77DR

2012年12月25日 | I love SONY

少し前だが、いつものようにセコハンショップを眺めてたら目に飛び込んできたのがこれ。お値段1300円。もう速攻でゲットゲット!

いまでこそデジタルオーディオはMP3の天下となってますが、黎明期にはAppleに対抗心を燃やすSony様がAtracという独自の規格で勝負を挑みました。

ただしですね、当時はまだMDプレーヤーが主流でして、その本家でもあったSonyは軸足を完全にシリコンオーディオに移せず「二兎を追う」商品展開をしていました。

そして出てきたのが2002年に発売されたNW MS70Dというモデル。本体内蔵メモリーモデルが多い中でメモリースティックも使えるという「拡張可能」なのが特徴でした。

そしてこれは後継モデルで2004年発売。初代からの改良点はクレドールで外部から直接録音可能ということです。

スペックは本体の内蔵メモリーが何と256メガバイト。旦那たったの256メガでっせ。しかも拡張用のメモリースティックは何と128メガまでしか対応しない(当時既にもっと上の容量が発売されていたのに)。つまり最大でも400メガまでいかないというものでした。

まぁ当時はメモリーはとても高価で、たとえ対応してても512メガのメモリースティックを買うお客はほとんどいないと思います。

そんな使い物にならない物を何故お迎えしたのか。それはいかにもSONYという尖がったデザインに他なりません。

iPodのデザインは今も昔も変わらないシンプルイズベストを具現化したもの。ある意味ライカに近いものがあります。一方、ウォークマンはモデルごとにデザインを猫の目のように変えてます。これは丁度ライカに対抗したコンタックスを彷彿とさせます。

造りこみもまさしくコンタックス。iPodと比較にならないくらい手間隙を掛けてます。深絞りによる金属ボディにはチタンカラーコーティングがされてます。これに比べると簡単なつくりのiPodはまさにライカ。

 

そして営業面でもコンタックスと同じようにiPodの前に敗北しMSシリーズは本モデルを持って姿を消す。

しかし今このモデルを手に取ると現代では考えられない手の込んだ造りとなっている。スカイセンサー以来の「メカのSony」という雰囲気がビシビシ伝わってくる。007の秘密兵器、SF映画の小物として使えるくらい先進的で未来感覚溢れるスタイリングに惚れ惚れする。

大柄な操作ボタン、完全にデザイン優先のロックバー、放熱フィンみたいなクレドールとの接合部など、見れば見るほど細部までメカニカルなスタイルへの拘りが感じられる。手にするだけで幸せにさせる物なのだ。

クレドールのスタイルもまた素晴らしい。先代はもっとデザインに拘ったものだったが、これだって負けていない。一体化させた姿がまた惚れ惚れさせる。これに比べたらiPodのコネクターなど「おもちゃ」だと言い切るのだ。

これだけのモデルをポータブルMDを平行して開発販売したのだから当時のSONYは力があったんだろう(この無駄使いでエネルギーを消耗しiPodに敗北したかもしれないが)。何にせよ古きよき時代だから出せたSONY渾身のモデルであることは疑いない。