熱中症だと思います 熱っぽいし、だるいし、頭が痛いです 点滴してください
と、院内に入ってこようとされた患者さんに、新型コロナが否定できないと院内に入ってもらうことが出来ません。新型コロナの検査をして陰性であれば入っていただきます。と、言いました。
コロナなんて、周りにもいないし、何処にも行っていないし・・・
暑いところにいたし、こんなん熱中症やん。点滴してくれたらすぐ直るのに・・・
と、検査を受けることに不満を抱いておられました。
でも、院内には感染弱者も多くおられますので・・・と言って、半ば強引に新型コロナ抗原検査を受けていただきました。すると、直ぐにTの文字の下に赤い線が出てきました。
陽性反応:すなわち新型コロナ感染症です。
症状からは全く判断出来ないです。熱中症+COVID-19という可能性も大いにありますしね。
最近の新型コロナ(その多くはKP.3株)の特徴として、咽頭痛が挙げられています。確かに咽頭痛を訴える方は多いのですが、中には咽頭不快感すらない方もおられます。
症状だけで新型コロナと熱中症、唯の風邪を見分けるのは無理です。
それどころか、どう考えても感染性胃腸炎だろうと思われる、下痢、腹痛、吐き気を訴える患者さんの中にも新型コロナ患者が混じっています。腹部症状が新型コロナの症状なのか、ノロウィルスなどの感染性胃腸炎ウィルスとの混合感染なのか、これも分からないです。
熱中症のような症状で、危険なところに出かけたつもりはなくても、新型コロナに感染している可能性はあります。TVなどでは、危ういと思ったら、何らかの症状があったら、早く検査を受けてくださいと言っています。
でも、今、検査だけでも3千円以上かかりますし、新型コロナに直接効く薬、抗コロナ薬、高いのですよ。
ゾコーバ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ5万2000円
薬の価格 およそ5万2000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ5200円
▼2割の場合 およそ1万300円
▼3割の場合 およそ1万5500円
▼1割の場合 およそ5200円
▼2割の場合 およそ1万300円
▼3割の場合 およそ1万5500円
ラゲブリオ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万4000円
薬の価格 およそ9万4000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9400円
▼2割の場合 およそ1万8800円
▼3割の場合 およそ2万8200円
▼1割の場合 およそ9400円
▼2割の場合 およそ1万8800円
▼3割の場合 およそ2万8200円
パキロビッド(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万9000円
薬の価格 およそ9万9000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9900円
▼2割の場合 およそ1万9800円
▼3割の場合 およそ2万9700円
▼1割の場合 およそ9900円
▼2割の場合 およそ1万9800円
▼3割の場合 およそ2万9700円
この代価を支払う気がある方は検査を早く受けるべきだとは思うのですが・・・
こんな高い薬要らないと言われるのであれば、検査を受けて陽性だと分かっても、解熱剤での対症療法だけとなります。
それなら、医療機関を受診せず、アセトアミノフェンなどの市販の解熱剤を使って自宅療養して周囲に感染を広げない様にすることも賢明な選択肢なのかなとも思うのです。
いずれにせよ、2024年夏の新型コロナ感染の波(第11波)は拡大しています。不織布マスクは上手く使えば感染予防に有効です。これからの感染拡大期、人の多いところに出かけたら、コロナはどこかに潜んでいると考えてください。要領よく感染から身を守って、社会生活を維持していきましょう。