命のカウントダウン2(健康余命905日)

以前のブログ「命のカウントダウン」にユーザーとしてアクセス不能。今しばし、こちらに引越します。以前のブログも見てね!

インフルエンザは足踏み状態

2023-09-30 22:08:25 | インフルエンザ

インフルエンザの最新情報です。
国立感染症研究所 NIIDによりますと

 2023年第38週の定点当たり報告数は7.09(患者報告数35,021)となり、前週の定点当たり報告数7.03よりも増加した。都道府県別では沖縄県(22.46)、千葉県(15.14)、愛媛県(14.07)、宮崎県(14.00)、大分県(13.79)、東京都(12.19)、茨城県(11.01)、山口県(10.69)、埼玉県(10.10)、福岡県(9.19)、熊本県(9.01)、徳島県(8.97)、神奈川県(8.85)、愛知県(8.54)、佐賀県(8.36)、長崎県(8.27)、静岡県(7.19)の順となった。23都道府県では前週の報告数よりも増加し、23都道府県では前週の報告数よりも減少した。
 定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約25.8万人(95%信頼区間:23.6~28.1万人)となり、前週の推計値(約24.9万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約1.9万人、5~9歳が約4.7万人、10~14歳が約5.4万人、15~19歳が約4.3万人、20代が約2.4万人、30代が約2.3万人、40代が約2.3万人、50代が約1.4万人、60代が約0.7万人、70歳以上が約0.6万人となっている。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約65.8万人となった。
 全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は7か所(6都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は100か所(24都道府県)であった。
 基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は226例であり、前週(167例)から増加した。40都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(6例)、1~4歳(25例)、5~9歳(51例)、10代(24例)、20代(4例)、30代(6例)、40代(9例)、50代(7例)、60代(13例)、70代(29例)、80歳以上(52例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第34週~2023年第38週)ではAH3亜型が65件(70%)、AH1pdm09が26件(28%)、B型2例(2%)の順であった。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。

 

という事で、前週に比べて増加はしているというものの、たったの3.6%増で、ほとんど変わっていないというのが実情です。そして、19歳以下の感染者数が6割以上でした。奈良県中部、田原本町にある坂根医院に来られた患者さんでも、インフルエンザの患者さんは殆どが50歳以下、多くが小中高の生徒さんで、たまにその御両親という感じでした。

インフルエンザ感染、一気に拡大するのかなぁと思ったのですが、そうでもなくて現在は足踏み状態です。

皆さま、インフルエンザワクチンを接種されるのであれば、早めに接種してください。既に流行は始まっています。そしてその形態は10代以下が感染して家に持ち帰って広げるパターンです。

インフルエンザ、新型コロナ、いずれにせよマスクは有用です。

田原本小学校、田原本中学校、インフルエンザ中心に、時折新型コロナ患者も散見します。いずれも小学生、中学生は何もなく治癒する方が多いですが、新型コロナ罹患者、中には症状が長引く方もおられるようです。掛からないに越したことはないです。可能な範囲で自衛してください。お願いします。


第9波はピークアウト、しかし依然として奈良県はワーストワン!!

2023-09-30 12:34:58 | 新型コロナ

新形コロナの第9波はピークアウトしたようです。前週に続いて、全国的に減少しました。具体的には1医療機関当たりの一週間の平均陽性患者数は、17.54人から11.01人と、37%もの減少を示しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

奈良県も17.51人から11.09人と37%もの減少を認めました。

ですが!!!札幌医科大学が発表してくれている人口当たりの感染者数では、先週に引き続き奈良県はワーストワンを保持しました!!

それにしても、奈良県がワーストワン だという事を知っている奈良県民のなんと少ない事よ!!

チコちゃんじゃないけれど「ボーッと生きてるんじゃないよ!!」と叫びたくなりますね!!!

https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/japan_estimate.html?b=s


なんだかんだ忙しい

2023-09-30 00:49:16 | 日記

最近、仕事を終えるとぐったりして、食事を摂ると、少し吞んで寝ることしか出来ていません。

ブログが更新なかなかできないでいます。

それで、昼休みにゴソゴソPCに向かっていることも多いです。今日は深夜にゴソゴソしておりますけどね。

 

新型コロナの新たなワクチン接種が「無料は最後」で、大人気です。インフルエンザの予防接種も始まりました。そして、新型コロナもインフルエンザも流行っているので、可及的速やかに接種を進めなければなりません。そして、勿論、発熱患者さんの来院も多いです。発熱患者さんの多くはは、新形コロナかインフルエンザですが、高齢者の中には誤嚥性肺炎なども混じっているので厄介です。

先日も38度台の発熱で来院された91歳男性、呼吸不全は認めませんでした。インフルエンザ、新型コロナの抗原検査施行:いずれも陰性→ 新型コロナのPCR検査施行:これも陰性→それで血液検査をしたら白血球増多&左方移動を認めたので抗生物質を点滴したのですが、点滴開始後まもなく薬剤性ショック出現、救急処置の後、救急車で病院に搬送、緊急入院していただくことになってしまいました。

翌日、収容先の病院にお見舞いに行ったら、病床から元気にご挨拶していただき、ホッとしました。

収容した下さったHO病院のスタッフの皆さんありがとうございます。そして元気に挨拶していただいたYさんにも感謝。早く元気に退院してきてくださいね。

私、来年5月で70歳になります。先日みたいな救急対応では自身の能力低下を感じざるを得ません。患者さんへの応急処置、入院病床の確保、救急車の手配等をパラレルにさばくことが以前ほど手早く出来なくなっています。開業医、緊急時には相当大変なのですよ。全方位的な能力を要求されます。人間的な繋がりも関係してきますしねぇ。これまでは何とかこなしてて来ましたが、今後も今までの様に処理していけるとは思えないのです。今後、処理能力は低下する一方だと思われます。

この先、何とか引退の方向にに舵を切っていきたいと思っているのですが、田舎の開業医の引退はなかなか難しいのです。高齢化を訴えても、周囲の多くの医院も同様で、状況を考えると69.5歳の私が・・・なんと「中堅」あたりに位置してしまうのであります。
https://www.medicalplus.info/column/7061/

 

何しろ、開業医平均年齢が60歳を超えております。そして田舎では、平均値もっと高いです。


若い医師に仕事を引き継ぐことが出来たら何よりなのですが・・・若い医師の多くは、私のように「仕事と日常生活の線引きがあいまいなやり方」には拒否的な反応を示されます。坂根医院の今後について、色々と模索しているのですが、現在のところ何の目途も立っていません。数年後に廃業もあり得てしまいます。残念ですが。

私自身の人生の残り時間もカウントダウン段階に入っているので、自分としては、とりあえず休診日を増やして受診患者さんを減らしていこうと考えています。ですが・・・・休診日を増やしても受診患者さんが減りません。それで、近畿厚生局に「一人当たりの点数が高い診療所」として目を付けられて、苛められております。どうしたらいいのか分からないですが、私は自分の考えを曲げたくないので、これまで通り、通院できなくなった患者さんには在宅に訪問して医療を行い、お迎えに行けば何とか通院できる患者さんにはお迎えに行き、発熱患者さんには新型コロナやインフルエンザに対する診断や治療を可能な限りしたうえで、治療薬を投与し、自分の出来る範囲内で患者さんの期待に応える治療をし続けていきたいと思っています。

でも、そうすると、レセプト点数が増えてしまって、怖ーい近畿厚生局に目を付けられてしまうのです。

出来るだけ点数を下げるように様に努力してきたのですが、現在以上には無理です。
これ以上下げるように努力すると、患者さんの平均余命が短くなってしまいます。

良い薬は高いのです。リウマチなどの自己免疫疾患、糖尿病、心不全、腎性貧血などの治療薬は本当に日進月歩、素晴らしく効果的でかつ副作用の少ない薬が出来ています。でも、高価なのです。

坂根医院ではそれらの高価な薬を必要であれば使ってしまいます、伸ばせる命を薬価が高いからと出し惜しみすることはしたくないのです、ですから個別指導を受けることも致し方なしと思ってはいます。

とてつもなく嫌ですけどねぇ。

その上に、昨年度は頑張って働きすぎたので、利益が上がって税務調査も入るかもしれません。
真面目に働くことは悪なのでしょか??????

腹立ちますが、こんなのが事実です!!

腹立ちますねぇ!!!!ホンマに!!!!!!!!!!!


体育祭、学園祭でインフルエンザ ブレイク中!!

2023-09-29 12:18:47 | インフルエンザ

本日、中高生のインフルエンザAが4名来院、いずれも体育祭や文化祭の後に校内で感染が広がっているとのことでした。

まだ9月で、当然誰もインフルエンザワクチン接種してません。

これは一気に広がる可能性大です!!

 

新形コロナの第9波もまだ収まってはおりませんが、若者の間ではインフルエンザが急拡大しているようです。

皆さま、お気を付けください!!


(インフルエンザ)ワクチンの値段

2023-09-27 16:09:48 | インフルエンザ

ワクチンの値段は基本的に自由価格です。小児の定期ワクチンは国の補助で無料ですが、大人のワクチンは基本的に有料で自由価格です。来年度からは、新型コロナワクチンも自由価格設定になると思われます。

普通の医療(診察、投薬、注射、入院加療など)は「保険診療」なので、全国統一価格です。同じ医療行為に対しては全国同じ価格なのです。手術に際しても同じ術式の手術であれば料金は同一です。手術が初めてのペェペェの医師でも、神の手と言われるようなスーパードクターでも同一料金です。病気になってからの治療は保険診療で行うことが殆どなので同一料金です。一方、病気を予防する予防医療には医療保険が使えません。予防医療の一つである予防接種の料金は「保険診療」ではないので自由価格です。ですから医療機関ごとに価格が異なります。 「保険外診療(自由診療)」では任意に料金を設定できることになっているのです

例えば、インフルエンザワクチンの価格ですが、極端な例ですが、¥1,000という診療所を過去に見たことがあります。高いところでは¥9,000の診療所もあるようです。値段は大幅に異なりますが、ワクチンの内容は全国統一されています。ワクチンの原価は一回分¥1,500強です。¥1,000の診療所は、10年ほど前に奈良県内で見つけました。当時近所で話題になっていました。明らかに赤字なのに、どうしてこの値段なのだろうと調べたら、この診療所、開業間もなくて、客集め(患者さん集め)の「オープンセール」価格だったようです。翌年からは通常価格となりました。¥9,000の診療所は東京にある、もともと自由診療のクリニックだそうです。これらは極端な例で、全国的には¥3,000~¥5,000までのところが大多数の様です。

少し古いデータです。現在では、ワクチンの仕入れ価格も上昇しており、1割程度値上がりしているのでと推測されます。
QLife(キューライフ)は2018年10月24日、2018年・2019年インフルエンザワクチンの接種価格に関する調査結果を発表した。成人1回目の全国平均額は3,529円。都道府県別では、最高額は新潟県の3,799円、最低額は宮崎県の3,093円であった。

適正な価格設定がどれくらいか計算したサイトを見つけました。

それによると「適正価格」は¥4,000~¥5,500くらいだろうとのことです。

https://asklepios-clinic.jp/blog/2019/10/02/influenza-vaccination-reasonable-price/

 

我が坂根医院では1回目接種:¥3,000 2回目接種 ¥2,500としております。

予防接種は出来るだけ安くしたいとは思っています。只、此れより安くすると接種希望者が増えすぎて、日常診療に支障をきたします。このあたりがギリギリの価格設定なのです。納入価が年々上昇傾向なので、来シーズンはどうなるか分からないです。

尚インフルエンザ予防接種には、自治体ごとに様々な補助制度があります。

#1,65歳以上の方(令和5年12月31日までに65歳になる方)

#2,60歳以上65歳未満の方のうち身体障害者手帳1級で、心臓・腎臓・呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害を有する方(令和5年12月31日までに60歳になる方)

上記の条件に該当する方は、インフルエンザ予防接種にかかる費用に自治体で助成金が出、半額程度の負担、中には無料となる自治体もあります。
小児に対しても助成金を出している自治体がありますので、お住まいの自治体でお確かめください。

上記#1,#2条件に該当する田原本町民の方、インフルエンザワクチンの自己負担金は¥1,500です。

そして、田原本町では小児のインフルエンザワクチン接種に対する補助は残念ながらありません。