命のカウントダウン2(健康余命912日)

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熱中症か新型コロナか

2024-07-20 22:27:12 | 外来診療
熱中症だと思います 熱っぽいし、だるいし、頭が痛いです 点滴してください

と、院内に入ってこようとされた患者さんに、新型コロナが否定できないと院内に入ってもらうことが出来ません。新型コロナの検査をして陰性であれば入っていただきます。と、言いました。

コロナなんて、周りにもいないし、何処にも行っていないし・・・
暑いところにいたし、こんなん熱中症やん。点滴してくれたらすぐ直るのに・・・
と、検査を受けることに不満を抱いておられました。
でも、院内には感染弱者も多くおられますので・・・と言って、半ば強引に新型コロナ抗原検査を受けていただきました。すると、直ぐにTの文字の下に赤い線が出てきました。
陽性反応:すなわち新型コロナ感染症です。
症状からは全く判断出来ないです。熱中症+COVID-19という可能性も大いにありますしね。


最近の新型コロナ(その多くはKP.3株)の特徴として、咽頭痛が挙げられています。確かに咽頭痛を訴える方は多いのですが、中には咽頭不快感すらない方もおられます。

症状だけで新型コロナと熱中症、唯の風邪を見分けるのは無理です。
それどころか、どう考えても感染性胃腸炎だろうと思われる、下痢、腹痛、吐き気を訴える患者さんの中にも新型コロナ患者が混じっています。腹部症状が新型コロナの症状なのか、ノロウィルスなどの感染性胃腸炎ウィルスとの混合感染なのか、これも分からないです。

熱中症のような症状で、危険なところに出かけたつもりはなくても、新型コロナに感染している可能性はあります。TVなどでは、危ういと思ったら、何らかの症状があったら、早く検査を受けてくださいと言っています。

でも、今、検査だけでも3千円以上かかりますし、新型コロナに直接効く薬、抗コロナ薬、高いのですよ。

ゾコーバ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ5万2000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ5200円
▼2割の場合 およそ1万300円
▼3割の場合 およそ1万5500円
ラゲブリオ(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万4000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9400円
▼2割の場合 およそ1万8800円
▼3割の場合 およそ2万8200円
パキロビッド(例えば5日分の薬が処方される場合)
薬の価格 およそ9万9000円
医療費の自己負担割合
▼1割の場合 およそ9900円
▼2割の場合 およそ1万9800円
▼3割の場合 およそ2万9700円

この代価を支払う気がある方は検査を早く受けるべきだとは思うのですが・・・
こんな高い薬要らないと言われるのであれば、検査を受けて陽性だと分かっても、解熱剤での対症療法だけとなります。

それなら、医療機関を受診せず、アセトアミノフェンなどの市販の解熱剤を使って自宅療養して周囲に感染を広げない様にすることも賢明な選択肢なのかなとも思うのです。

いずれにせよ、2024年夏の新型コロナ感染の波(第11波)は拡大しています。不織布マスクは上手く使えば感染予防に有効です。これからの感染拡大期、人の多いところに出かけたら、コロナはどこかに潜んでいると考えてください。要領よく感染から身を守って、社会生活を維持していきましょう。



体操の宮田笙子選手が五輪辞退

2024-07-20 01:25:42 | ニュース
 日本体操協会は19日、東京都内で記者会見を開き、パリ五輪体操女子代表主将の宮田笙子選手(19)(順大)が五輪出場を辞退すると発表した。協会の代表行動規範などに反する喫煙、飲酒が確認されたため、協会幹部と宮田選手が話し合って?決めたのだそうな。

行動規範では、違法行為の禁止に加え、20歳以上でも代表活動中の喫煙と飲酒は原則として禁じられていたそうだけれど・・・・これ、厳しく調べたら、19歳以下のオリンピック選手、その多くが辞退せざるを得なくをなるのではないかと私、思ってしまいます。スケボーとかダンス?とか大丈夫なのか??もっとやばいものやってない??危なそうと感じるのは、私の誤った先入観なのかなぁ????

私自身、勿論??19歳以下で飲酒、喫煙日常的に経験しておりました。その上、パチンコ、賭けマージャンにも耽っておりました。毎朝、パチンコ屋の開店で一儲けしてから雀荘に行く事が日常でした。そういう事したい年齢ですよねぇ?

雀荘、パチンコ屋で補導されて事も複数回あります。昭和は、チョット不良に対して優しい時代だったのかもしれませんね。私、複数回警察のお世話になりましたが、人生からの退場宣告なんて受けた覚えは全くありません。

そんなちょっと悪かったけれど今は更生した?私から見ると、彼女、何とも不憫でございます。
18歳成人にしたのだったら、18歳から喫煙、飲酒も認めろよ!などとも思ってしまいます。有名人だったからこその試練に晒されていますよね。19歳の女の子に耐えられる試練なのか???

日本女子体操のエースで、団体競技ではメダルまで期待されていたとの事で、エースの彼女がいなくなれば、「何しに来たの?」状態になっちゃうのでしょうねぇ。

ですから、彼女に対するバッシング。凄いと思います。体操協会は、「協会全体の責任」だなどと言っておりますが、本気かいな!!そう言うのなら、協会あげて、全身全力で守ってあげてください。バカ大衆の批判は鬼畜なまでに強烈です。情け容赦なんてありません。自分が正義だと思っているバカのパワーは強烈です。セイギほど質の悪いものは無いと私は感じています。

 今回の「事件」に関しては、どう転んでも彼女が悪で、批判する側が「正義」ですよね。20歳までに飲酒も喫煙もしなかったような方が、正義をかざすのですよね!!そして、セイギの味方、対象が消滅するまで批判を非情に続けます。怖いです。

私、正義の味方こそが絶滅すればいいと思っております。何がセイギかなんて分かりはしない事は、アインシュタインが相対性理論で証明してくれています?

そして・・・人生の妙味は、失敗からの立ち直りにあるのかもしれないと・・・人生の終わりに近づいている輩は思うのでありました。

新型コロナ10週連続増

2024-07-19 22:06:32 | 新型コロナ
本日7月19日(金) 厚生労働省から令和 6 年第 28 週(令和 6 年 7 月 8 日から令和 6 年 7 月 14 日まで)分の新型コ ロナウイルス感染症の発生状況が発表されました。
全国の患者数は10週連続で増加を記録しました。1医療機関あたりの平均患者数は11.18人で前週の1.39倍で した。増加率も増加していますね。
地域で見ると、北海道、沖縄以外の都道府県で増加しています。
人口当たり定点医療機関数を考慮に入れていないこんなデータよりも・・・

札幌医大が発表してくれている
【都道府県別】人口あたりの新型コロナウイルス感染者数の推定値
こちらの方がよほど重要なデータだと思うのですが、どのTV番組でも全く取り上げませんね。取扱いに難があるためだと思いますが、勿体ないなぁと思います。札幌医大、もう少し努力してくださいませ。利用者が増えないと収入に繋がりませんよ!!

減少に転じた沖縄県は10位に後退。ワースト4位までが九州勢です。そして、ワースト5位は、われらが奈良県です。本当に何故なのでしょうね。そして、17位までが西日本勢です。18位に神奈川県が顔を見せます。北陸、北海道、北陸方面は感染率低いですね。
この夏、遊びに行くなら、東北・北海道・北陸地方がお勧めです。



推定値の実数は

このようになります。一週間の感染者数、全国で40万人越えですか。増えましたねぇ。前週までは昨年同時期を下回っていたのですが、今回の発表では昨年同時期のデータを初めて上回りました。
入院される方も増えています。

入院される方の72%が70歳以上の高齢者です。そしてICUへの入院、人工呼吸器の装着が入院時から必要だった重症入院の3人に2人は70歳以上の方でした。多くの方がワクチン接種や、これまでの罹患で抗体を得たこと。そしてウィルス自体も弱毒化してきたことなどにより軽く済む方が多くなってはおられます。ですが、重症化する方、亡くなる方もまだまだ多くおられます。重症化因子を持った患者さんや高齢者にはやはり怖い病気です。体調が悪いなと思ったら、可能であれば外出は控えてください。やむを得ず外出する時は人混みは避け、マスク着用を心がけてください

これから始まるであろう感染拡大期。人の居るところコロナ有りと考えてください。効率的に感染からご自身やご家族を守り、社会生活を守り、医療崩壊を遠ざけてください。


新型コロナワクチン定期接種10月1日開始

2024-07-18 20:34:22 | 新型コロナ
 新型コロナウイルスワクチンの定期接種が10月1日から始まることが決まりました。具体的な接種期間は、来年3月31日までの間で各自治体が決めるそうです。
  定期接種は65歳以上の高齢者と、心臓や腎臓、呼吸器に機能障害があるなど基礎疾患を持つ60~64歳の人が対象です。
目的は重症化予防。年1回接種する。自己負担額は自治体によって異なるが、最大7千円。
 インフルエンザや肺炎球菌などの他のワクチンとの同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に受けられる同時に打たない場合の接種間隔に制限は設けない。
ワクチンには、オミクロン株の「JN・1」や、それに近い系統の変異株に対応したものが使われる見込み。今現在流行の主流になっているKP-3に直接対応しているワクチンではないです。どれくらい効くか、分からないです。「同じ系列だから効くのではないかな?」という希望的な予想に従うしか無いようです。何の保証もございません。

  各自治体が定めた期間外の接種や、対象外の人が打つ場合原則全額自費(1万5千円程度?)の任意接種となる。

新型コロナワクチンには、国産ワクチンと言う選択肢もある。
自治体がどのワクチンを選ぶのか、興味深いで。でも、普通に考えると、主力は実績のあるこちら(ファイザーのコミナティ)になるのか?


一方、インフルエンザワクチンは9月下旬~10月上旬に出荷される。
内容は以下の通り。
 2024~2025年シーズンは以下の4株がワクチン製造株として選定された。
A型株
  • A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)
  • A/カリフォルニア/122/2022(SAN-022)(H3N2)
B型株
  • B/プーケット/3073/2013(山形系統)
  • B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
西日本では10月上旬から、東日本では10月中旬くらいから接種開始することが多い。ワクチンの効果は5~6ヶ月は続くが、接種後、効果が発現するまで2週間はかかる。

 インフルエンザワクチンなどと新型コロナワクチンとの同時接種、制限はありませんが、医師が特に必要と認めた場合に受けられるとあります。
 医師個人の判断に任せられているわけです。今回のJN-1株に対応した新型コロナワクチンの接種なんて、誰も施行したことがありません。初めてのワクチンと新たなインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンとの同時接種、経験者なんて存在するわけないです。それを医師個人が特に必要と感じた場合には施行しても良いって何??

 10月から3月にかけては、自治体主導の「特定検診」、風邪のシーズンも重なる時期です。外来診療が多忙を極める、1年で最も多忙な時期。そんな時、1週間後に来てくださいねなんてのんびりしたことは言えませんよね。やむなく同時接種せざるを得なくなる? 厚生労働省の思う壺に嵌っちゃいそうです。

そして何かあったら施行した医師個人の責任!!
とはいえ、同時接種せず、に2回以上に分けたからといって、医師の責任が無くなるって訳でもないけれど。自己判断が入らないだけ裁判になったら少し有利になるのかな?

兎に角10月1日から65歳以上と60歳以上で心臓や腎臓、呼吸器に機能障害があるなど基礎疾患を持つ方に対する新型コロナワクチンの定期接種が始まります。目的は感染予防ではなく、重症化予防です。今以上の詳細が分かったら、追ってお知らせします。

久しぶりの新型コロナ報道

2024-07-17 08:59:15 | 新型コロナ
昨夜、富山からの帰り道、TVニュースで久しぶりに新型コロナの報道が流れてきました。
これまで、知らん顔していたのに、やけに危機感あおっています。
あんたら、いままでさんざん無視してきたのと違うんかい!!
ほんと、マスコミ、勝手なものです。

各局のコロナ関連のニュース
キーワードは

新型コロナ感染症急増
9週間連続の増加
沖縄が最多
沖縄・九州の感染者が多い
感染の主流株はKP3
KP3は感染性強く、これまでの免疫を逃れる力が強い
今後一ヵ月は感染が増え続けるであろう
既に11波に入ったと思われる

といった内容でした。
いずれも、当ブログでは何度も警鐘を鳴らし続けて来た事であります。

チョットだけ見解が違うのは、今度の波は、11波とは呼ばず、2024年夏の波と呼んだ方が良いのではないかと言う事です。何故ならば、今後も新型コロナ感染症は世界的に見ても消失することはないでしょうから・・・・・

インフルエンザを第298波なんて言わないでしょ!年1回波が来るインフルエンザだと、何年のインフルエンザだけで良いのですが、新型コロナ感染症は年に2回、夏と冬に波が来ていますので、何年の冬の波、夏の波で良いのではないかと言う事です。

これまで、我ブログで言ってきたこと、少し違っていたかなと反省してもおります。現在主流のKP-3、これまで流行っていたJN-1と同じ系列なので大した違いはないだろうなどと高をくくった発言をしていたのですが、ウィルスも生き延びるために自己改革を繰り返しており、相当変化しているのだそうです。
KP-3免疫逃避性が相当に強く、感染性も強そうだとのことです。厄介ですねぇ。沖縄県では感染者の9割以上を占めているのだそうです。そして、沖縄県の医療機関は危機的状況のあるとのことです。

やはり、急激な感染拡大は避けなければなりません。新型コロナ感染症(COVID-19)と、共存していくために、感染が拡大しているときには急速な拡大を避けるために、感染の危険性が高いところに出向くのは出来るだけ避け、それが無理ならマスクなどの防護策を取るなどして感染の確立を下げましょうと言っています。

かくいう私たち夫婦、昨日まで立山で遊んでおりました。ケーブルカー、高原バスなど、連休で混んだ公共交通機関に何度も乗りました。混雑している場所ではマスク必ず着用していましたが、それでも、感染することはあります。しかし、マスクを付けることで、吸い込む病原体の数を減らして感染する確率を下げることはできるのです。高原の散策時にはマスクなんて付けませんです。その場に応じた対応で適宜対応がわたしの主張です。ご理解ください

医療崩壊を回避するため、出来るだけ感染回避の努力をしてください。
それでも、もし、感染してしまった場合、高齢者だったり重症化因子をお持ちであれば、高価ですが、抗コロナ薬を服用されたほうが安心だと私は思っています。後遺症を回避できる可能性も高まります。要領よく生きていきましょうや!!