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命のカウントダウン2(健康余命513日)

以前のブログ「命のカウントダウン」にユーザーとしてアクセス不能。今しばし、こちらに引越します。以前のブログも見てね!

私が感動した天文現象No.1 それは ヘール・ボップ彗星です。

2025-03-11 22:51:35 | 天文現象
小学生1965年の池谷・関彗星に始まって、高校生1970年ベネット彗星、社会人になってからの1976年ウェスト彗星、1986年のハレー彗星1996年の百武彗星、毎回毎回、いくら夕方の空を見たり、明け方に起きて薄明の空をみても、上手く見ることが出来ずじまいでした。私と同じ日に、近くの場所で見事な写真を撮影している人が雑誌に投稿したりされているのを何度も目にして、どういうわけか、彗星に関しては、他の人には見えても、私には見えない。私は彗星とは縁が薄い人間なのだろうと思い込むようになっていました。

それが、1998年のヘール・ボップ彗星で真逆になりました。
ヘールボップ彗星、普通には、1997年末頃から目視できるようになり、1998年4月までの半年ほどの間、普通に肉眼ではっきり見えた20世紀最大の大彗星です。

彗星が見えてこない私でも、1998年の3月上旬、福井県の今庄365スキー場の夕暮れ時、西の空に宇宙船の母船の如き巨体を浮かべているのを目にしました。
肉眼でダストテールのカーブがはっきりわかりました。
これまで彗星を見たくても見えなくて溜まっていたフラストレーションが一挙に解消していくのが分かりました。それ以来、4月中旬頃までに何度も何度も目にしたのですが、驚いたのが、周囲の人が大彗星を目にしているのか目にしていないのか、いや、見ようとしていないのか、何もないかのように行動するのです。花火なら、皆立ち止まって見入るのにねぇ。音もしないし、短い時間で変化はしないけれど・・・それにしても、こんな貴重な光景を見てみないふりはないだろうと思いました。

それまで、他の人には見える彗星が見えなかった私でしたが、その時は逆でした。今後100年見られないかもしれない超貴重な得難い映像、私にはこんなにくっきりはっきり認知できるのに、あなた方の視野には認識されないのですね!という不思議な、もどかしい感覚でした。


1997年から1998年に見えたヘール・ボップ大彗星を見逃した貴方、今後100年こんな大彗星出てこないよ!!

と書いたところで、本当にそうかなと調べてみたら、なんとまぁ、6年後の2031年に巨大彗星が接近するのだそうです。

(CNN) 観測史上最大級とされる直径100~200キロの彗星(すいせい)が発見された。 2031年には太陽へ最接近すると予想される。 観測チームが先月発表したところによると、発見者である米ペンシルベニア大学の大学院生と教授の名前を取って「バーナディネリ・バーンスタイン彗星」と名付けられた。 質量は通常の彗星の約1000倍。 太陽系の最外縁部が起源とみられる。 

太宰治は、死のうと思っていたが 正月、お年玉に麻の着物地を貰い、これは夏物だから、夏までは生きていようと思ったと書いている。私は太宰と違って死のうなどとは思っていないが、「バーナディネリ・バーンスタイン彗星」というお年玉をネットで見つけ、2031年まで生きていたいと思う。ヘール・ボップの彗星核が直径60㎞で最大級と言われていたのに、今度のは直径100~200㎞ 本当に超巨大彗星である。ヘール・ボップが肉眼で18か月見ることが出来たらしいので、今度はどんなことになるのか?喜寿が楽しみになって来た私です!!ありがたや!!

と書いてから、より詳しく調べてみたら・・・この巨大彗星、近日点が土星軌道よりも外側で望遠鏡でしか見えないってありました。喜寿まで生きる楽しみ,急激にしぼんでしまった私です。(´Д⊂グスン!!


あの日、あの時 「ヘールボップ彗星1997」


私が感動した天文現象 No.2

2025-03-10 22:28:28 | 天文現象
私が超感動した天文現象、2つあるのですが、そのうちの一つがこれ、2001年11月18日から19日にかけて出現したしし座の流星雨です。

流星群って毎年何度かTVでも報道されますよね。1月年明けのしぶんぎ座流星群、お盆の頃のペルセウス座流星群、 12月中旬のふたご座流星群。 が、3大流星群として有名です。

普通の人よりはちょっとだけ天文好きな私。でも、一晩中寝袋にくるまって星空を見続けるほどの流れ星マニアではありませんので、ペルセウス座流星群の極大日で月が邪魔にならない時などにだけ、空を見上げに行く程度でした。じっと見ていても、1時間に10個程度流れ星が見えたら上等という程度ですから。ベテランの方が暗いところで観測すると、私が見える数倍から10倍程度数えられるらしいのですが、同じ空を見ても、「報告されるほど」多くの流れ星を見ることは無くて、いつも失望しておりました。

それがですねぇ。一度だけですが、全く逆の結果になったのです。それが2001年11月18日の深夜でした。

前日位からTVなどで、「今年のしし座流星群は凄いかもしれない」と、報じられていました。それでも、いつもいつも裏切られ続けて来たので、何処にも出かけませんでした。あの時に戻れるならば、そうですねぇ、大台ケ原駐車場に行くでしょうねぇ。

私は当時真菅駅のほど近くの小さな一軒家に住んでいました。午後11時ころだったでしょうか。配偶者と二人でなんとなく窓から外を見たら、何かが視野を横切りました。あれっつと思ってベランダに出て広くはない空を見てみると、出るわ出るわ、流れ星が次から次に視界に飛び込んできました。
何だこりゃ!!これは夢にまで見た流星雨!!
びっくり仰天、私は腰を抜かした状態で動けなくなっていました。
配偶者は「綺麗だね。沢山飛ぶねぇ」と無邪気に喜んでいます。

無数に飛び去る流星を凝視していると、私たちが乗船している宇宙船地球号がしし座の放射点に向かって突き進んでいるのが実感出来ました。列車が動き出した時、外界が動いているのか、自分が動いているのか分からなくなるのとは逆に、この時は自分が乗っている地球が宇宙を飛び進んでいると感じたのです。そして同時に「これは人生で最初で最後の流星雨だ!」と、確信していました。私は何も言えませんでした。配偶者は、後になって「なんでそんなに凄い事だと教えてくれなかったの?」と訝しがるのですが、言葉を失くすって本当にあるのですよ。
そしてそして、勿体ない事に、私たちは数十分流れ星を眺めたら満足してしまって、日付が変わる前に寝てしまいました。

本当の極大はそのあとの午前3時前後だったそうで、1時間に2000個以上の星が流れたのだそうです。
しし座流星群、33年の周期で地球に近づくテンペル・タットル彗星 の撒き散らしたチリに基づく流星群です。流星って砂粒程度の宇宙のチリ芥なのですよ。
次の大出現は、前回から33年ほど経った2034年ごろではないかと予想されています。生きていたら、大台ケ原駐車場かウィングヒルスキー場などに向かいたいと思っています。

さて、これが私が感動した天文現象のNo.2です。
さて、No1.はなんなのでしょうね!!

しし座流星雨 Leonids 2001 11 19 part1 (高画質版)


私が感動した天文現象No.3

2025-03-09 21:32:39 | 天文現象
TVなどで報道される天文現象って、彗星にしろ流星群にしろ、火星の大接近にせよ、実際に夜遅くまで頑張ってみても、殆ど全て「なーんだこれ、しょうもな」ばかりですよね。シンガポールのマーライオン像、デンマークの人魚姫像、ベルギーの小便小僧 なのか、札幌市時計台、はりまや橋、オランダ坂 なのか、それらと同様の印象でした。少なくとも私はそう感じていました。期待が大きいだけにいつも肩透かし。

天体望遠鏡、購入するまで沢山の夢で一杯。梱包をほどくときが一番幸せな瞬間です。でも・・・・
実際に持ち出して星空に向けると、月、惑星、連星、星団、星雲など、一通り見ると、「なーんだ、こんなものかいな」となってしまうのです。
そのあとは、未体験者にそれを見せて自慢するくらいしかあまり役に立たないのですよね。

私が暮らしていた京都では、大文字焼きの夜に、忙しく働いておられる関係者の方たちを見る楽しみもありましたけれど。これは邪道ですよね。

天体望遠鏡って、基本的に大きくて重い(当然価格も高い)方が性能が高いです。持ち運びできる程度の望遠鏡で見える対象物ってたかが知れているのです。数メート以上の巨大望遠鏡や宇宙望遠鏡で時間をかけて撮影された画像は解像度も素晴らしく感動的ですが、普通サイズの望遠鏡では全くもってそんな画像は得られません。100万円の望遠鏡でも歯牙にも掛からないレベルです。特に目視ではね。

そして、報道される天文現象って、彗星にしろ流星群にしろ、火星の大接近にせよ、カナダのオーロラにしても実際に見てみると、殆ど全て「なーんだこんなものかいな」ですよね。

天文好きの少年だった私、現在70歳。
これまでに経験して感動した天文現象を考えてみました。順序は別にしてNo1,No2はすぐに思い浮かびました。しかし、それ以下がなかなか思い浮かびませんでした。

あえて言えばこれかなぁというのが2つ、一つは部分日食。もう一つが皆既月食です。どっちが感動した?比較すると皆既月食ですかねぇ。皆既月食も部分日食も何度も経験していますが、小学校5年の時、初めて望遠鏡を通してみた皆既月食、結構ワクワクしたので、これをNo3としました。

皆既日食、まだ見たことありません。遭遇したらNo3になること間違いないとは思います。逆に言うと、私の中でNo1とNo2は皆既日食尾も大きく凌ぐ別格のものなのです。


皆既日食は満月の夜に起こります。皆既日食は新月の昼に起こります。

皆既月食、満月がどんどん浸食され、半月になり妙な形の三日月になって、やがて赤暗い月が取り残される。 そして1時間ほど経ってから、その逆にだんだん月の明るい部分が太っていく。
月食の満ち欠けする明暗の際を望遠鏡で見ると、境界ぼんやりしていて、その色も青く見えたり緑に見えたり、何とも微妙なのですよ。これ、結構面白いです。

私が70.8年生きてきて、感動した天文現象、No.4は部分日食、そしてNo.3は小学校5年の時に体験した皆既月食でした。

皆既月食は皆既日食と違って、年に一回程度は見られることが多いです。
今年は3月14日と9月8日 に起こります。3月14日のものは東日本で月の出の時に見られるだけですが、9月8日には、日本全国で見ることが出来るそうです。

肉眼でも十分に楽しめますし、双眼鏡でもあれば、欠け際の不安定さや色の変化を楽しむこともできるでしょう。

私が体験したダントツに凄かった天文現象No1、No2、は明日以降のお楽しみ!!


Andy Williams & Peggy Lee - Fly Me to the Moon, My Blue Heaven