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命のカウントダウン2(健康余命518日)

以前のブログ「命のカウントダウン」にユーザーとしてアクセス不能。今しばし、こちらに引越します。以前のブログも見てね!

国民病 高血圧 なぜ治療するの?

2024-05-23 16:58:51 | 医療
高血圧 日本には1010万800人の高血圧患者が病院・診療所など医療機関で治療を受けています。一方、日本高血圧学会は、高血圧の状態にある人が約4300万人いると推計しています。つまり、高血圧状態にあっても、医療機関を受診していない人がかなりの割合を占めているということになります。

高血圧は基本的に自覚症状がありません。頭痛や息切れ、動悸、頻尿といった症状が現れた場合には、重症化し合併症を発症して不可逆化(血圧を下げても元に戻らなくなっている)してしまっているケースがほとんどです。合併症で命にかかわる疾患につながることもしばしばあります。高血圧が「サイレントキラー」とも呼ばれているの所以です。


正常血圧の定義は家庭血圧で115/75mmHg以下、診察室血圧では120/80mmHg以下とされています。気が付くたびに定義が厳格になってますね。一言でいうと、低ければ低いほど健康寿命が延びるという事が広く認識された結果です。(降圧剤を作っている製薬会社の思惑も少し反映されているでしょうが!)
血圧が高いといろいろな疾患に罹患し易くなります。
そして、血圧が高ければ高いほど死亡率は上がります。
年齢が低い方が効果は大きいです。60歳以下だと、血圧は低ければ低いほど良いという結論になります。高齢者になると、下げすぎるとふらついて転倒したりする危険性も出てきますし、そもそも降圧による効果が低くなるので、高齢者の降圧はほどほどにするべきでしょう。

高血圧は喫煙の次に高い割合を占める死亡原因であり、日本では年間約10万人が高血圧による脳・心血管疾患で死亡しているとされています(図1)。高血圧は平均余命を男性で2.2年、女性では2.9年縮めているのだそうです。

高血圧は脳卒中や心臓病を引き起こす原因になるのですが、これらは死に至らなくても、寝たきりや手足のマヒなどの後遺症によりQOL(生活の質)を著しく低下させる原因にもなります。中でも脳卒中は、認知症に次いで65歳以上の要支援・要介護原因の第2位で16.6%を占めており(図2)、脳卒中と心臓病を合わせると20%を超えます。重度かつ長期の寝たきりの原因は、脳卒中によることが非常に多く、本人は勿論、ご家族にも非常に大きな影響を与えます。血圧を下げることは、長期寝た切りを回避することに繋がるのです。
長くなりましたが高血圧によって寿命の短縮、健康寿命の短縮が証明されていることがお判りいただけたでしょうか。自覚症状が無い事が多く、治療の必要性を感じにくいでしょう。ですが、出来るだけ若いうちから治療を始めたほうが効果が大きいです。治療は薬物療法以外にも、減塩、運動を心がける、肥満を避けるなどいろいろな方法があります。夜間無呼吸の治療も降圧に繋がります。血圧が高めならどうすれば良いのか、しっかり考えてください。そうそう、血圧が高いと認知症にもなり易いと言われていますよ。

ムズムズ脚症候群

2024-05-22 23:48:25 | 医療
 今日、「むずむず脚症候群」を強く疑う患者さんが2人来院されました。

「むずむず脚症候群」はレストレスレッグス症候群 とも言われる病気で、人口の2%~4%、200万~400万人の患者さんが存在するのだそうです。
 他の科を受診される方が多いのでしょうか、一般内科診療所の我が坂根医院には数か月に一人くらいしか受診されないです。ですから今回調べるまで、もっともっと罹患率の低い珍しい病気だと思っていました。2%~4%の罹患率という事は、クラスに一人いる位の確立ですよね。うちには毎日50人以上の患者さんが来院されますから、毎日一人は来られている計算???私は、そのほとんどを見落としているのでしょうか???

 ちなみにこの病気を疑った場合、神経内科や精神科を受診するのが正しい選択だそうです。難しいですねぇ。医師歴30年超えた私でも何科を受診したらいいのか分からない事しばしばです。

 閑話休題、そもそも「むずむず脚症候群」ってどんな病気なのか説明しないといけませんよね。
寝るときや長時間椅子に座っているときなどに、足がむずむずする、虫が這っているような違和感が続くなどして眠れない。どうしても動かさずにはいられない。そんな症状が続きご本人はとても苦しいのですが、他人には理解されにくいですよね。昼間、動いているときは普通なことが多いのですから。
年齢は50代から70代、性別では女性が多い疾患です。

生死にはほぼ関連しないので、一般的にはあまり知られていない疾患だと思います。もし、上のような症状で困っておられたなら、神経内科または睡眠関連に詳しい精神科または面倒見の良い一般内科を受診してください。

むずむず脚症候群についてもっと知りたいと思われる方に参考になるHPを下記にあげておきます。

今日来られた患者さんのカルテに、病名を入れようとして驚きました。むずむず脚症候群でも、レストレスレッグズ症候群でも、どちらも電子カルテの病名蘭が受け付けてくれません。そんな病気ありませんと電子カルテに拒否されるのです。普通にはこのどちらかで呼ばれている病気なのですが・・・電子カルテがどうして受け付けてくれないのか、考えました。それで、むずむずの英語訳を調べるとitchyでした。逆にrestlessの和訳を見ると、落ち着かない、そわそわした、せかせかした、眠れない、休めない、静止することのない、休むことのない  と、ありました。何だか違和感ありますよね。整合性がないというか・・・電子カルテで受け付けてくれないのだから、多分別の病名があるのだろうと考えて調べてみました。
レストレス:静止できない それで何とか解明することが出来ました。
この病気の日本での正式病名は下肢静止不能症候群でした。Restless legs syndromeの訳としてはそちらの方が相ふさわしいのかもしれませんね。

でも、私は、「むずむず脚症候群」の方が好きです。よりふさわしいと感じます。だって、ほとんどの患者さんが「脚がむずむずして眠れない。」とおっしゃいますから。そして「むずむず脚症候群」という病名自体、ちょっとユーモラスな魅力的な病名だと思いませんか?
下肢静止不能症候群 面白みないですよねぇ!! まぁ、病名を好き嫌いで決めてはいけないとは思いはしますが・・・・



単純ヘルペスの抗ウィルス薬

2024-04-28 22:05:55 | 医療
これまで、帯状疱疹から経口抗ヘルペス薬を考えてきました。
2024年4月現在、大きく分けて4種の抗ヘルペス経口薬が発売されてます。単純ヘルペスに対しての治療も帯状疱疹の治療とほぼ同じなのですが、規格が違ったりしますので、先日同様の表にしてみました。通常の単純ヘルペスに対する治療法は以下の通りでいずれも5日間服用します。

薬の発売日 薬の名前 1錠の薬価 1日の錠数(何回飲むか) 5日分の薬価

1992年2月 ゾビラックス200㎎  @19.3 1日10錠(分5)  ¥482.5
        アシクロビル200㎎  @19.3 1日10錠(分5)  ¥482.5


2000年8月 バルトレックス500㎎ @170.2 1日2錠(分2)  ¥1,702 
        バラシクロビル500㎎ @76.7   1日2錠(分2)      ¥767


2008年7月 ファンビル250㎎   @252.9  1日3錠(分3)  ¥3,493.5
     ファムシクロビル250㎎ @82.8  1日3錠(分3)  ¥1,242


2017年9月 アメナリーフ200㎎  @1,177.5 通常の使用法なし

口内炎や口の周囲の単純ヘルペスまたは性器ヘルペスを繰り返す方がおられます。30% の方が年に3回以上の再発を経験するのだそうです。
そういう方に対しては、以下の条件をすべて満たす人に限ってPIT(再発抑制療法)という前もって薬をもらっておいて、再発してきた時に、自己判断で内服治療を開始する治療が認可されました。

  • ・再発を繰り返すタイプの単純疱疹
  • ・同じ病型の単純疱疹が年3回以上繰り返す
  • ・再発時の初期症状を自己判断できる
  • ・腎機能障害なし
  • ・妊娠中・授乳中ではない
  • ・使用薬剤で過敏症などが出現したことがない
これらの条件を満たす方は、前もって医師に下記の薬を処方してもらい、症状が出たら自己判断で服用開始することが可能です。


2008年7月 ファンビル250㎎   @252.9  1日8錠(分2)  ¥2,023.2
     ファムシクロビル250㎎ @82.8  1日8錠(分2)  ¥662.4


2017年9月 アメナリーフ200㎎  @1,177.5 1日6錠(分1)  ¥7,065


患者負担額は、薬価が7,065円なら、3割負担で¥2、119.5、2割なら¥1,413 1割なら¥707となります。
他にも性器ヘルペスの再発予防などに対する持続療法などありますが・・・今夜はこの辺で。それにしても、ヘルペスウィルスに対しる治療だけで、奥が深いものですねぇ!!
       






帯状疱疹の薬について その3

2024-04-27 19:52:33 | 医療
帯状疱疹の薬について考えてきました。
前回 その2にて帯状疱疹の治療の中心は飲み薬で、その飲み薬には4種類あることを紹介しました。

その4種類の違いを一言で言うと・・・古くからある薬は安い。しかし服薬回数が多い。逆に言うと新しい薬は値段は高く服薬回数が少ない 傾向にあります。

もったいぶって、それだけかいな?と思われるかもしれません。勿論それだけではないのですけどね。効き目については、すでに発売されている薬に比べて効果が劣りませんよという試験にパスしないと新たに新しい薬を発売することは困難なので、全ての薬が一番古いアシクロビルと同等かそれ以上の効果がある筈です。
古い順に並べてみましょう。帯状疱疹の場合、どの薬も7日服用します。

薬の発売日 薬の名前 1錠の薬価 1日の錠数(何回飲むか) 7日分の薬価

1992年2月 ゾビラックス400㎎  @34.3 1日10錠(分5)  ¥2,401
      アシクロビル400㎎  @34.3 1日10錠(分5)  ¥2,401

2000年8月 バルトレックス500㎎ @170.2 1日6錠(分3)  ¥7,148.4
      バラシクロビル500㎎ @76.7   1日6錠(分3)      ¥3,298.1

2008年7月 ファンビル250㎎   @252.9  1日6錠(分3)  ¥10,621.8
                  ファムシクロビル250㎎ @82.8  1日6錠(分3)  ¥3,477.6

2017年9月 アメナリーフ200㎎  @1,177.5 1日2錠(分1)  ¥16,485
      ジェネリック薬品 未発売

上段が先発品で下段がジェネリックですジェネリックについてはあとでわかりやすく説明してあるHPを紹介します。
ジェネリック薬品の値段は、製造会社によって様々です。上に挙げたのはその代表的なものです。

ジェネリック医薬品の値段について・・・例えば、一番の売れ筋 バラシクロビルだとこんな具合に価格に幅があります。
値段だけで見ると、ケミックスと言う会社の製品が@44.3と極端に安く、全ての抗ヘルペス薬の中で治療費が一番安上がりになります。(¥1,902.6/7日)
同じバラシクロビルジェネリックの中で比べてもEE社や日医工の@117.8の半分以下、抗ヘルペス薬で一番高いアメナリーフとは一週間の薬価で1万4千円以上の差、3割負担で4千3百円ほどの差となります。
しかし、ケミックスのバラシクロビルは、2023年10月に発売停止になっています。安いジェネリック製品は安定供給されない可能性があり、品質も信頼できるかと言われると、即答しかねるものもあって・・・・私は、そのあたりを勘案の上、出来るだけ信頼できる会社のジェネリックを使うようにしています。出来の悪いジェネリックも確かにあります。ですが、多くのジェネリック薬品は信頼に値するものです。(と、信じております)そして、中には、先発品を凌駕するジェネリックも数は少ないですが存在しています。
後発品(ジェネリック)が先発品より高いものも存在するようです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ydte-att/2r98520000011427.pdf


ジェネリック医薬品について分かりやすく解説されているHPです。


下記は日経メディカルの2022年10月の記事です
 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、抗ヘルペスウイルス薬のうち最も処方頻度の高いものを聞いたところ、36.8%の医師がババラシクロビル塩酸塩(商品名:バルトレックス他)と回答した。
 第2位のアシクロビル(ゾビラックス他)は35.6%、第3位のアメナメビル(アメナリーフ)は17.1%の医師が、最も処方頻度の高い薬剤として選んだ。

 

坂根医院はこれまでアシクロビルを採用してきました。今回の薬価改定でアシクロビルの先発品であるゾビラックスの薬価がガクンと下がってジェネリックと同じ値段になった事(とはいえ、納入価には少しだけ差があります)、1日3回で済むバラシクロビルの値段も近づいてきたことなどから、今後どれを採用しようか迷っております。在宅医療仲間にも問いかけたところ、バラシクロビルとアメナリーフを上手く使い分けられていました。やはり、服用回数が少ないのは大きなメリットの様です。そして、在宅医療の対象者は1割負担の方が多いので、高い薬価も大きな障壁にはなっていない様です。

坂根医院はどうしましょうか!各種ある薬のどれを選ぶかには、医師の考え方、個性が反映されます。近所の医師であれば、処方箋を診ればほぼ誰の処方か分かりるほどです。さて、抗ヘルペス薬、どれにしましょうかねぇ!!値段?服用回数?そのバランス?

しつこいですが、追記です。

薬価というのは2年ごとの薬価改定で変わります。薬価改定の都度値下げされます。今回いろいろと調べて、薬価の値下がり具合に驚きました。2017年11月時点の情報があります。比べてみてください。
https://www.kusurinomadoguchi.com/column/herpes-zoster-medicine-12787/
ゾビラックス400㎎錠は、2017年に1錠352.3円だったものが、7年後の今日では34.3円にまで下がっています。1/10以下ですよね。もしも当時100錠の在庫を今まで持っていたとしたら、35,230円だったものが3430円になってしまったという事です。勿論、その間に使用期限が切れてしまいますから、価値はゼロで廃棄処分になりますけれど。
院内処方で薬を在庫として抱えていると、人員や場所や在庫の確保ももちろん必要ですし、値下げや期限切れというリスクも背負わなければならないという事も知っていただけたら幸いです。

健康余命3桁になっちゃいました

2024-04-25 00:59:38 | 医療
命のカウントダウンに使っている、健康余命
昨日1000日でした。
今日からは3桁になってしまいました。
健康余命、年々少しずつ伸びてはいますが、3年弱であることは間違いなさそうです。統計上の話なので、個人がどうかには大きな幅があるとは思いますが・・・
200歳まで生きた人が皆無です.
私があと10年健康である確率は低いと思われます。
残り少ない健康な日々を楽しく明るく過ごしたいと思っています
いつまで仕事するかも重要な課題ですよね。
開業医という仕事、大好きではありますが、ハードで大変でいつまでも続けられないことは確かです。
これからどうするか、真剣に悩んでおります。

Santana - Black Magic Woman (Official Audio)