今日、「むずむず脚症候群」を強く疑う患者さんが2人来院されました。
「むずむず脚症候群」はレストレスレッグス症候群 とも言われる病気で、人口の2%~4%、200万~400万人の患者さんが存在するのだそうです。
他の科を受診される方が多いのでしょうか、一般内科診療所の我が坂根医院には数か月に一人くらいしか受診されないです。ですから今回調べるまで、もっともっと罹患率の低い珍しい病気だと思っていました。2%~4%の罹患率という事は、クラスに一人いる位の確立ですよね。うちには毎日50人以上の患者さんが来院されますから、毎日一人は来られている計算???私は、そのほとんどを見落としているのでしょうか???
ちなみにこの病気を疑った場合、神経内科や精神科を受診するのが正しい選択だそうです。難しいですねぇ。医師歴30年超えた私でも何科を受診したらいいのか分からない事しばしばです。
閑話休題、そもそも「むずむず脚症候群」ってどんな病気なのか説明しないといけませんよね。
寝るときや長時間椅子に座っているときなどに、足がむずむずする、虫が這っているような違和感が続くなどして眠れない。どうしても動かさずにはいられない。そんな症状が続きご本人はとても苦しいのですが、他人には理解されにくいですよね。昼間、動いているときは普通なことが多いのですから。
年齢は50代から70代、性別では女性が多い疾患です。
生死にはほぼ関連しないので、一般的にはあまり知られていない疾患だと思います。もし、上のような症状で困っておられたなら、神経内科または睡眠関連に詳しい精神科または面倒見の良い一般内科を受診してください。
むずむず脚症候群についてもっと知りたいと思われる方に参考になるHPを下記にあげておきます。
今日来られた患者さんのカルテに、病名を入れようとして驚きました。むずむず脚症候群でも、レストレスレッグズ症候群でも、どちらも電子カルテの病名蘭が受け付けてくれません。そんな病気ありませんと電子カルテに拒否されるのです。普通にはこのどちらかで呼ばれている病気なのですが・・・電子カルテがどうして受け付けてくれないのか、考えました。それで、むずむずの英語訳を調べるとitchyでした。逆にrestlessの和訳を見ると、落ち着かない、そわそわした、せかせかした、眠れない、休めない、静止することのない、休むことのない と、ありました。何だか違和感ありますよね。整合性がないというか・・・電子カルテで受け付けてくれないのだから、多分別の病名があるのだろうと考えて調べてみました。
レストレス:静止できない それで何とか解明することが出来ました。
この病気の日本での正式病名は下肢静止不能症候群でした。Restless legs syndromeの訳としてはそちらの方が相ふさわしいのかもしれませんね。
でも、私は、「むずむず脚症候群」の方が好きです。よりふさわしいと感じます。だって、ほとんどの患者さんが「脚がむずむずして眠れない。」とおっしゃいますから。そして「むずむず脚症候群」という病名自体、ちょっとユーモラスな魅力的な病名だと思いませんか?
下肢静止不能症候群 面白みないですよねぇ!! まぁ、病名を好き嫌いで決めてはいけないとは思いはしますが・・・・
髄液漏れでも、私なりましたよ。
病気って本当にたくさんありますね
医者である私でも驚きっぱなしです
まだまだ知らない病名も一杯です。
ゆめさんが過去形で語られているという事は、現在は改善したという事なのでしょうか。それだったら良いのですが。
髄液漏れ、パッチでも当てられたのですか?よくわかりましたね。相当に分かりにくい病態だと思いますので・・・
良い先生に診ていただかれたのだと思います。