先日、リン酸鉄リチウムバッテリーの12V 400Ahを入手した。
BMS(バッテリーマネージメントシステム)が付いてないので、まずは性状を把握しようと充放電テストを行った。
400Ahと大容量なので、空からの充電だったら50Aの電流で8時間掛かることになる。
充電は専用の充電器がないので、適当な安定化電源を使って連続20Aで充電した。
4個のセルを直列にして両端に13.8~14.6Vの電圧を掛ける。
満充電手前までは、各セルの電圧のバラつきは数ミリボルト程度しかない。
ところが満充電に近くなると4個のセルのうちの一つだけの電圧がぐんぐん上がりだした。
内部抵抗が急激に下がってその一つのセルの両端にかかる電圧が上がったせいだろう。
放電テストは適当なものがないので、手持ちのパワータイトの350Wのインバーターを使うことにした。
こちらも20A程度の電流で2日間付けっ放した。
ほぼ満充電の状態から400Ah 5.23kw放電させたが、各セルのバラツキは数ミリボルト以下だった。
セル単体の電圧が3Vを切ったところからばらつきが出始めて、充電の時と同じように一つのセルの電圧が急に下がりだしたのでテストを中止した。
グラフで示すと充電の最終と放電の最終でばらつきが顕著になって急激に電圧が変化する。
あれよあれよという間に電圧が上がる。
このグラフでは載ってないが、3.4Vを超えたところで急激に立ち上がる。
丁度このテスト中、最終段階をじっくり見ようとパソコンに向かっていたときに気がついたら、一つのセルが遮断電圧の3.7Vを指していた。
3.4Vから3.7Vに上がった時間は4~5分程度だったと思う。
このテストでリン酸鉄リチウムバッテリーは満充電と空放電以外は相当に安定しているのが分かった。
どちらもバッテリー電圧を管理していればある程度対処は可能だが、適切なBMSがあれば余計な管理をしなくてもいい。
鉛バッテリーはいつも満充電を心掛ければ長持ちするし、ソーラーにまかせていればメンテも大して必要ない。
リチウム電池は満充電も空放電もバッテリーの寿命を縮めるらしい。
年中入れっ放しのソーラーだが、リチウムバッテリーに変えたら旅に出るとき以外は停止させる方が良さそうだ。
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