満充電にしたリン酸鉄リチウムハッテリーの放電テストをやろう。
バッテリーは280AhでBMSは電子レンジの仕様を考慮して120Aを取付けた。
バランサー等は取付けてない。
試験を行うに当たりBMSの遮断電圧は10Vだが、残量はバッテリーが12Vになった時点で0になる。
まずは満充電(全部のセルの電圧が3.4Vを超える)にして30分程度放置したら13.37Vになった。
このときのBMS基板の温度は24.4度。
放電テストは1,500Wのインバーターに800Wの電気ストーブをつないで、バッテリーが12Vになるまでつけっ放す。
バッテリーからの出力は970Wくらいで、スイッチを入れて3時間 4分で12Vになった。
10分毎に変化を見たが、ここにあるのは1時間毎のもの。
ほとんど密閉状態なので、基板の温度が上がるのではと心配したが、50度で何とか大丈夫そう。
サイズ感が分かりずらいので、ジルの400Ahの横に並べた。
箱込みの長さは310mmなので鉛バッテリーの場所に置き換えが出来そう。
ケースを使わない場合は、バッテリーを仮設用の低粘着テープでグルグル巻きにしてバッテリーが相互に少しも動かないようにしてもいい。
バッテリーがバラバラだと、車の振動でバスバーが緩んで電流が流れなくなる。
スマホでデータが分るが、毎回スマホを見るのはとても面倒。
これはバッテリーの種類によって切替えられるモニター。
リン酸鉄リチウムは13.4Vで100%になる。
温度表示も出来るぞ。
このバッテリーでの問題点を一つ。
バッテリーの電極が小さくて浅いので締め付けは要注意。
ボルトも有効長さが10mmしかないので掛かりが浅く、下手に締め付けると電極そのものを痛める。
バスバーの厚さは2.5mmで、22SQと2SQのの圧着端子を重ねると2.5mmになる。
ケースを組んで入れる場合、隙間があればセルが振動で動くので必ず詰め物をして固定したほうがいい。
このリン酸鉄リチウムバッテリーはサイズ的にも扱いやすくて、価格も7万円以下で買える。
容量的には鉛バッテリーよりも安いので普及するのは間違いなさそう。
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