神の神経学 脳に 宗教の起源を求めて
村本 治 著
新生出版 2004/04
1,260円 税込
著者 HP
この本を タイムリーにも 紹介している ブログ。
評論家 山崎元の 「王様の耳はロバの耳」
私は クリスチャン系の 短大を 卒業している。
そして、学生時代 不幸にも 一人親の 父を 殺害という形で
亡くした 学生が 傾倒している、外国人の クリスチャンが
日本で 共同生活をして 布教活動をしている 処へ 出かけた
ことが ある。
その時、一人の フィリピン女性が 言った。
彼女が 死に 直面したとき、イエス・キリストが
神の座る 王座に 座っている 姿に 出くわしたと。
私の母は、幼いころ 臨死体験を しており、
その時、日本に 伝えられる 話通りだったと 話していた。
気づくと どぶに 頭を つっこんでおり、
意識を 取り戻すと きれいな 花畑があり、
川の向こうで 手招きする人と、一艘の 船が あったと いう。
同じ 臨死体験にして、見るものが 違うというのは
私にとって 不可解だった。
明らかに 生きているうちに 植えつけられた 観念が
反映しているように 感じられた。
精神世界という カテゴリーと ヒーリングは 近しい。
そこで 書かれているのは、暗いトンネルを 抜けると
まばゆい 光に 包まれ、居心地の 良さから 至福感を 味わい、
帰りたくないと 思うという 話で、
無宗教、地域に 係わらず 語られる。
もう一つは、宇宙を 見てくる 体験。
幽体離脱は、これに 相当する。
私は、無宗派。
しかしながら、宗教的な 考え方を している様。
発達障害の人の 診断の 目安の 一つに、
側頭葉 てんかんと 同じ 電気が 脳に 走るというという。
その 電気を 正常な 脳に 送ることにより、
臨死体験、宇宙を 感じるような 体験をすることも
最近では 解っている。
また、脳への 酸素不足による 影響についても
同じような 影響を かもし出すと 言われているよう。
以下は 本著からの 情報だが、自分のための 記録という点で、
読む方には 配慮が 欠けるが ご了承 願いたい。
有名な フィニアス・ゲイジという 道徳心の 強い 職人が
事故で 前頭葉前部を 損傷した後、
淫らな言葉を 口走り、計画性がなくなった 話は ご存知だろうか?
もともと、前頭葉前野は 動物や 人間の 子供は 発達しておらず、
人間特有の 成長を してきていることも 解っており、
1848年の この 事故から、前頭葉前野の 機能が
道徳心などと 深い 係わりをする 事例として 挙げられる。
アルツハイマーは、後頭部から 機能障害に なるとも あり、
道徳心、宗教心は、発病が かなり 進行すると ともに、
影響が 出るが、信仰心の 形骸化という 形で 現れたとある。
著者は、精神医学者、臨床も 経験がある。
また、キリスト教の 伝統を持つ 家庭に 育ったとあり、
単なる 精神科医としての 学術的な 分析に 留まらず、
宗教との 関連を 考察し、神経学的神論者という 造語を 創る。
脳の機能、哲学、政治、宗教、人類学、社会学と
幅広い 視点で 書かれている。
私は、フロイトは 好きではないし よく 知らないが、
無意識から 人の 諸動作が 起きていると 考えている点では、
同じかもしれないし、
人 それぞれの 歴史的に (無意識に) 好んで 習得してきた
観念 (作用) に 基づいての 事実認識という 考え方という 意味で、
全てが 必然と 考えている 所以でも あるように 思っている。
なので、一部分を切りとって 話を 進める 論理 手法には
無理を 感じることが あまりにも 多い。
この本を 読んでいて、外なる神 ・ 内なる神 という 対峙が
面白い。
これから 内なる神を 信じるものが 多くなるだろうと。
この 内なる神は、密教に 通ずるものを 感じた。
ヒーリング ・ 精神世界という カテゴリーは、
密教の 再来のようにも 受けて 取れた。
外なる神は、ユダヤ教を 筆頭に 挙げられる。
自分の 外に 神が 存在し、見守られる。
儀式を 重視し、他の 宗教と 違って、変化が あり得ない。
そして、外なる神は、多神教を 排除し、攻撃性を 有し、
組織的に なり、政治活動に つながるという 考え方には
多大に 共感する。
造語の 神経学的神論者と 宗教者、無神論者、不可知論者、
無宗教者との 対談という 仮の設定で、
彼の 真意が 見て取れる。
他には、シャーマンの 使う 儀式での 植物と 麻薬などの
作用との 類似点と 脳の 影響についても 紹介されたり、
恋愛における 脳の 神経回路網によって 引き起こされる 高揚感、
【古い脳】と いわれる 視床下部や 大脳辺縁系と 性的欲求など
についても 触れられている。
前頭前野を 倫理に 係わる 中枢の 指揮者とし、
宗教活動が 行われると 推察する。
側頭葉を 介する 特殊感覚 (幻覚)
大脳辺縁系の 機能として、情緒と記憶
頭頂葉を 介する 自己空間感覚の制御による 瞑想や 祈祷の体験
これは、発達障害の 前頭葉、側頭葉の 機能不全でも
見受けられる 要素として
私は 他の 本から 知識を 得たように 思うが、
これまでの 本は 全て 図書館に 返してしまった。
軸の時代 Achsenzeit
紀元前 800年前から 紀元前 200年前に
世界の 大宗教の 基礎が 出来上がったというが、
脳の 神経回路の発達と 結びつけた 考察も している。
前頭葉前野が 人間特有の 発達を 遂げているとあるが、
動物でも とっさの時に 仲間を 助ける行動を するものが
居るという 事実。
孟子 の 性善説、ショーペンハウエル と 善に 対する 考え方にも
触れることが 出来る。
宗教の 始まりについては、ホモサピエンスなどの 生活から、
現在 構築されている 宗教と 創始者の 宗教体験など
その時の 脳の 機能からも 推測し、カルト宗教にも 及ぶ。
著者は、宗教が 人を 苦しめ、そして 片や 人を 救うとし、
宗教の 新たな 方向性を 希望をもって 語る。
内なる神は、外なる神のように 人を 苦しめることなく
平和的だという 趣旨の 発言が、心に 残った。
村本 治 著
新生出版 2004/04
1,260円 税込
著者 HP
この本を タイムリーにも 紹介している ブログ。
評論家 山崎元の 「王様の耳はロバの耳」
私は クリスチャン系の 短大を 卒業している。
そして、学生時代 不幸にも 一人親の 父を 殺害という形で
亡くした 学生が 傾倒している、外国人の クリスチャンが
日本で 共同生活をして 布教活動をしている 処へ 出かけた
ことが ある。
その時、一人の フィリピン女性が 言った。
彼女が 死に 直面したとき、イエス・キリストが
神の座る 王座に 座っている 姿に 出くわしたと。
私の母は、幼いころ 臨死体験を しており、
その時、日本に 伝えられる 話通りだったと 話していた。
気づくと どぶに 頭を つっこんでおり、
意識を 取り戻すと きれいな 花畑があり、
川の向こうで 手招きする人と、一艘の 船が あったと いう。
同じ 臨死体験にして、見るものが 違うというのは
私にとって 不可解だった。
明らかに 生きているうちに 植えつけられた 観念が
反映しているように 感じられた。
精神世界という カテゴリーと ヒーリングは 近しい。
そこで 書かれているのは、暗いトンネルを 抜けると
まばゆい 光に 包まれ、居心地の 良さから 至福感を 味わい、
帰りたくないと 思うという 話で、
無宗教、地域に 係わらず 語られる。
もう一つは、宇宙を 見てくる 体験。
幽体離脱は、これに 相当する。
私は、無宗派。
しかしながら、宗教的な 考え方を している様。
発達障害の人の 診断の 目安の 一つに、
側頭葉 てんかんと 同じ 電気が 脳に 走るというという。
その 電気を 正常な 脳に 送ることにより、
臨死体験、宇宙を 感じるような 体験をすることも
最近では 解っている。
また、脳への 酸素不足による 影響についても
同じような 影響を かもし出すと 言われているよう。
以下は 本著からの 情報だが、自分のための 記録という点で、
読む方には 配慮が 欠けるが ご了承 願いたい。
有名な フィニアス・ゲイジという 道徳心の 強い 職人が
事故で 前頭葉前部を 損傷した後、
淫らな言葉を 口走り、計画性がなくなった 話は ご存知だろうか?
もともと、前頭葉前野は 動物や 人間の 子供は 発達しておらず、
人間特有の 成長を してきていることも 解っており、
1848年の この 事故から、前頭葉前野の 機能が
道徳心などと 深い 係わりをする 事例として 挙げられる。
アルツハイマーは、後頭部から 機能障害に なるとも あり、
道徳心、宗教心は、発病が かなり 進行すると ともに、
影響が 出るが、信仰心の 形骸化という 形で 現れたとある。
著者は、精神医学者、臨床も 経験がある。
また、キリスト教の 伝統を持つ 家庭に 育ったとあり、
単なる 精神科医としての 学術的な 分析に 留まらず、
宗教との 関連を 考察し、神経学的神論者という 造語を 創る。
脳の機能、哲学、政治、宗教、人類学、社会学と
幅広い 視点で 書かれている。
私は、フロイトは 好きではないし よく 知らないが、
無意識から 人の 諸動作が 起きていると 考えている点では、
同じかもしれないし、
人 それぞれの 歴史的に (無意識に) 好んで 習得してきた
観念 (作用) に 基づいての 事実認識という 考え方という 意味で、
全てが 必然と 考えている 所以でも あるように 思っている。
なので、一部分を切りとって 話を 進める 論理 手法には
無理を 感じることが あまりにも 多い。
この本を 読んでいて、外なる神 ・ 内なる神 という 対峙が
面白い。
これから 内なる神を 信じるものが 多くなるだろうと。
この 内なる神は、密教に 通ずるものを 感じた。
ヒーリング ・ 精神世界という カテゴリーは、
密教の 再来のようにも 受けて 取れた。
外なる神は、ユダヤ教を 筆頭に 挙げられる。
自分の 外に 神が 存在し、見守られる。
儀式を 重視し、他の 宗教と 違って、変化が あり得ない。
そして、外なる神は、多神教を 排除し、攻撃性を 有し、
組織的に なり、政治活動に つながるという 考え方には
多大に 共感する。
造語の 神経学的神論者と 宗教者、無神論者、不可知論者、
無宗教者との 対談という 仮の設定で、
彼の 真意が 見て取れる。
他には、シャーマンの 使う 儀式での 植物と 麻薬などの
作用との 類似点と 脳の 影響についても 紹介されたり、
恋愛における 脳の 神経回路網によって 引き起こされる 高揚感、
【古い脳】と いわれる 視床下部や 大脳辺縁系と 性的欲求など
についても 触れられている。
前頭前野を 倫理に 係わる 中枢の 指揮者とし、
宗教活動が 行われると 推察する。
側頭葉を 介する 特殊感覚 (幻覚)
大脳辺縁系の 機能として、情緒と記憶
頭頂葉を 介する 自己空間感覚の制御による 瞑想や 祈祷の体験
これは、発達障害の 前頭葉、側頭葉の 機能不全でも
見受けられる 要素として
私は 他の 本から 知識を 得たように 思うが、
これまでの 本は 全て 図書館に 返してしまった。
軸の時代 Achsenzeit
紀元前 800年前から 紀元前 200年前に
世界の 大宗教の 基礎が 出来上がったというが、
脳の 神経回路の発達と 結びつけた 考察も している。
前頭葉前野が 人間特有の 発達を 遂げているとあるが、
動物でも とっさの時に 仲間を 助ける行動を するものが
居るという 事実。
孟子 の 性善説、ショーペンハウエル と 善に 対する 考え方にも
触れることが 出来る。
宗教の 始まりについては、ホモサピエンスなどの 生活から、
現在 構築されている 宗教と 創始者の 宗教体験など
その時の 脳の 機能からも 推測し、カルト宗教にも 及ぶ。
著者は、宗教が 人を 苦しめ、そして 片や 人を 救うとし、
宗教の 新たな 方向性を 希望をもって 語る。
内なる神は、外なる神のように 人を 苦しめることなく
平和的だという 趣旨の 発言が、心に 残った。