◆2004年の年間生産台数(ワールドワイド)
トヨタ 672万台
PSA 340万台
※商用車、海外生産も含む
◆2004年の車種別の販売台数
クラウン 11万6千台 (国内)
レガシィ 6万5千台 (国内)
オデッセイ 9万8千台 (国内)
C5 9万8千台 (世界)
・・こうして数字を眺めてみると、改めて色々なことがわかる。ちなみに2004年のトヨタは、対前年で110%以上。対してPSAは主力モデルの切り替え時期が下期に重なり、103%程度。大雑把に言うと台数ではプジョーとシトロエン合わせてトヨタの約半分強、ということになる。
車種ごとの販売台数は、国内のランキング20位までの中で比較的クラスの近いものをピックアップした。クラウンは国内専用モデルだから、本国でしか売れていないC5とほぼそのまま比較ができる。意外なことに、あまり差がないのだ。C5は02年がピークで16万台近く売っている。参考までに406はピークが00年で25万8千台。これは輸出も相当数あるのでそのまま比較はできない数字だが、Dセグメントの仏車は意外に健闘しているようである。
PSAの屋台骨といえば206。01年から03年までコンスタントに80万台以上を販売している。日本国内の最量販車種はカローラで04年17万3千台だから、1車種としては相当な生産量である。ちなみに307は58万台、C3は36万台(いずれも04年)。
こうしてみると、日本車はモデル数が多く、いわゆる世界戦略車種が少ないことがわかる。トータルの生産台数は多いが、1車種ではさほどの販売台数にはならないようだ。このことをどう解釈するかは難しい。
1車種に全てをかける必要がある→投資額も多くモデルサイクルも長い→失敗が許されない、のが欧州車。これに対し、多くの車種を効率良く作り分ける→モデルサイクルは短く買い換え需要を喚起→失敗してもすぐ次のモデルチェンジが来る、のが国産車。
・・だとするとやはり欧州車に一定の需要が存在するのも分かる気がする。

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