普通の日々

ごく普通の日々の事

学校を安全な場所にするには その3

2005-02-15 21:04:30 | ニュース関連
モニターでチェックのはずが…教職員3人死傷の小学校 (読売新聞) - goo ニュース
【ところが当時、正門と南門の2か所は施錠されていなかった上、モニターを誰も見ていなかったという】
学校の安全対策「どうすれば」 現場に戸惑い広がる (朝日新聞) - goo ニュース
【札幌市立西宮の沢小学校では02年、来校者用の出入り口にモニター付きのインターホンを設置した。職員室で来校者の姿や名前などを確認した上で解錠する。今後は来校者を校内に入れる時も、空き部屋にいったん案内するなどの策も考えるという。筒井彦七郎校長は「用件は言い方次第でどうにでもできる。入り口で完全に防ぐことはできない」と話す】
教師刺殺「いじめ受け恨み」…少年が供述 (読売新聞) - goo ニュース
【少年は、いじめを受けた際に学校は何もしてくれなかったとの趣旨の供述をしているという。一方、男性教諭は府警の事情聴取に「恨まれるような心当たりはない」と話しているという】
 先月中旬に学校の防犯設備について報道された時に学校を安全な場所にするには、約一週間後に横浜の小学校に侵入事件が起きた時に学校を安全な場所にするには その2を書いたんですが、どうやら今回も防犯カメラはただの飾りになっていたようです。前回、前々回も書きましたが、防犯カメラというのは常時監視していなければ役に立っている事にはなりません。今学校にいる人員で常時監視が出来ないのであれば、早急に専門の人員を確保し、防犯カメラの運用を確実なものにする必要がある。
 ただ、防犯カメラの運用が確実であれば今回の惨劇を防げたかというとそれは無理だったでしょう。防犯カメラで分かるのは人が居るということだけです。明らかに不審な行動がない限り、訪問者として誰かが対応する事になる。朝日新聞の抜粋のコメントにもあるように現在の防犯体制では侵入者の完全な阻止は難しいでしょう。校舎の入口までは入ってくる可能性がある。それを阻止する為にはどこかに警備員の常駐場所を設置して警備員を配置、訪問者は全てそこに誘導しアポのない訪問者は確認が取れるまでそこに留まって貰う位の体制が必要です。
 で、これだけの体制を整えれば安心できるかというとまだ不安な部分がある。明確な殺意と凶器を持った人物が深夜に学校敷地内に潜伏する可能性もある。校舎には機械警備が付いている可能性は高いですが、敷地内全域を警備するシステムがあるとは思えない。翌朝、誰かが敷地内の見回りをしない限り不審者を発見する事は出来ない。
 これを防ぐ為には敷地の周りを高いフェンスか壁で囲む必要がある。更に早朝のうちに敷地内を警備員が巡視する体制を整えなければならない。これだけの設備を体制を整えるのには時間と金が掛かります。公立でも私立でもこの費用をどうするかは難しい問題でしょう。誰が出すのか、どれだけ出すのか、そして本当にここまでの体制が必要なのか、これから議論が白熱化していくのは避けられないんじゃないでしょうか。

 さて、最後に犯人の動機ですが、男性教諭に心当たりがないのは当然だと思いますよ。教師と生徒じゃ視点が違うんだから。教師がたいした事ないと判断した事でも生徒にとっては重大な事だったのかもしれない。教師の全く知らない所で起きたのかもしれない。それに相手が何を恨みに思うかなんて全く予想が付かなくなってきているんですから、完全な逆恨みかもしれないし。

 近年殺人のニュースが増えてきました。去年あたりからは毎週必ず殺人事件が起きているといってもいい。一体何処に原因があるんでしょうか?
 あっ、言って置くけど犯人が引きこもりゲーマーだからって、簡単にそれを犯行要因に関連付けるなよワイドショー。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。