最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

最前線で活躍するお父さん、お母さんのためのBLOG
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●心の冷たい子ども

2010-10-13 05:19:51 | Weblog
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 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      10月   13日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●心が温かい子どもvs冷たい子ども

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その子どもの心が温かいか冷たいかは、
ほかの子どもたちと比較してみてわかる。
それもしばらくつきあってみて、わかる。
温かい子どもは、温かい。
冷たい子どもは、冷たい。
ぞっとするほど、冷たい。

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●心の温かさ

 親のゆったりとした愛情に包まれ、穏やかな環境で育てられた子どもは、
心が温かくなる。
他人にやさしく、話していてもほっとするような親しみを覚える。
相手が3、4歳の幼児でも、それがわかる。
一方、そうでない子どもは、そうでない。
中には、ぞっとするほど、心の冷たい子どもがいる。

功利的で打算的。
自分勝手でわがまま。
心に余裕がなく、いつもピリピリしている。
「心」そのものが破壊されている。

ただ心の温かい子どもとちがって、幼児期にはそれはわからない。
「?」と思うことはあっても、確信はもてない。
が、小学校の3、4年生ごろになると、それがかなりはっきりしてくる。

 で、原因は親にある。
そう断言してよい。
親自身も、冷たい。
その冷たさが、子どもにそっくりそのまま伝わっている。
だからこの問題だけは、親に話しても、無駄。
親自身が、それで「ふつう」と思っている。
またそれで「よし」としてしまっている。

●自覚?

 受験期に子どもの心は大きく変化する。
それはよく知られた現象で、これは私の憶測でも何でもない。
が、その現象が、最近では小学校の高学年でも見られるようになった(静岡県地域)。
中高一貫校の入試が定着すると同時に、それが顕著に見られるようになった。
それ以前(2000年以前)には、めったに見られなかった。
つまり受験競争の低年齢化とともに、変化の時期も早まった。
早い子どもで、小学3~4年生。
どこかの進学塾の夏休みの特訓教室に通っただけで、そうなる子どももいる。

 目つきそのものが鋭くなる。
そうした変化をとらえて、親は、「やっと自覚ができました」と喜ぶ。
しかし……?

●食い散らし

 これから思春期、あるいは思春期の入り口にも入っていない子どもが、こうした
変化を見せることは、悲劇的ですらある。
人間性の完成期というよりは、その方向性が、そこで決まってしまう。

 仮にここでX君を考えてみる。
小学4年生。
架空の小学生である。

 親からかなりきびしい勉強を強いられている。
そのため勉強は、好きではない。
「いやいや」というほどではないが、「何となく……」という程度には勉強している。
この時期の子どもは、まだ親に従順で、自分でその方向性を決定することができない。
つまり反抗するだけの「力」が、まだ育っていない。
だから進学塾にしても、親が決めたところへ通う。

 現在、かけもちで3つの進学塾と学習塾に通っている。
日によっては、それが重なることもある。
が、こうなると(食い散らし症状)が現われてくる。
高額な月謝を払いながら、ものを食い散らすように、いいかげんな学習態度になる。

●バリバリの受験生

 こうしたX君の親には、独特の教育観がある。
「うちの子は、やればできすはず」という価値観である。
あるいは「やらせれば、できるはず」でもよい。
そのため子どもの意思は無視。
人格も無視。
親が先導して、子どもの日常的な行動を決めてしまう。

 先にも書いたように、この手法は小学3~4年生くらいまでなら、まだ通用する。
しかし中学生には通用しない。
もしそれが通用するというのであれば、子どもの発育程度に、かなりの問題があると
みてよい。
ふつうの子どもなら、(「ふつう」という言葉は、慎重に使いたいが……)、それに
抵抗する。
親子の関係は断絶し、子どもは非行に……というケースも少なくない。

 が、それでも何とか親の期待通りの子どもに育っていくケースもある。
つまりこうしてバリバリの受験生が育っていく。

●韓国の異常性

 頭の中は点数だらけ。
勉強のことしか、頭にない。
やることは、勉強だけ。
できることは、勉強だけ。
点数で他人を判断し、点数で自分を判断する。
何かにつけて、(数字)が優先する。

 こうした異常性は、その中に住んでいる人にはわからない。
たとえば隣の韓国。
国自体が、受験国家。
毎日の新聞(朝鮮N報、東亜N報)をみても、「順位」が並ばない日はない。
たまたま今朝(9月18日)も、朝鮮N報のトップ記事は、「先進化31位」。

『……まず、ソウル大学国際大学院の文輝昌(ムン・ヒチャン)教授が、「2010国家先進化
指数の研究結果」について発表した。これは、経済開発機構(OECD)加盟30カ国を含む
世界の主要40カ国・地域を対象に国家先進化指数を調べたもので、韓国は総合31位と中
下位圏にとどまった。アジアでは中国(39位)を上回ったが、香港(18位)や日本(21
位)、シンガポール(22位)、台湾(39位)に比べ低かった。韓国は2008年の同調査で30
位、09年には29位だった』(記事より一部、転載)と。

 つい先日は、『現代車が、アメリカでの評価順位で、ホンダを抜いた』とか何とか。
順位が気になって仕方ないらしい。

「国」といっても、「民」が作る。
現在のエリートたちは、これまたはげしい受験競争をくぐり抜けてきた世代。
そうした結果が、こうした(異常性)となって、現われている。
(もちろん韓国のエリートたちは、自分が異常とは、思っていないだろうが……。)

●脳のCPU

 「心」というのは、一度壊れると、修復がたいへんむずかしい。
一生、不可能とさえ、断言してもよい。
温かい人が何かのきっかけで冷たくなるということは、ある。
しかし冷たい人が、そのあと、温かくなるということは、まず、ない。
そのことは、ほんの少しだけ、あなたの周辺の人たちを観察してみればわかるはず。

 つまりあなたの周囲にもいろいろな人がいる。
が、概して、受験競争とは無縁だった人ほど、心が温かい。
人間的な温もりを残している。
が、はげしい受験競争を通り抜けた人ほど、心が冷たい。

 ただしこの問題だけは、脳のCPU(中央演算装置)がからんでいるため、
本人がそれに気づくことは、まずない。
価値観、人間観、プラス心そものが、ずれている。
世渡りがうまく、要領もよい。
ずる賢く、ささいな理由を見つけては、自分を正当化する。
むしろ「私は義理堅い、人情味あふれる人間」と思っているケースが多い。

●孤独

 心が冷たい人間に与えられる「罰」は、「孤独」という罰である。
この孤独感が、いつもついて回る。
つまり(心の冷たさ)と(孤独)は、紙の表と裏ということになる。

……とまで断言するのは危険なことだが、(というのも「孤独論」は、それ
自体、別の次元のテーマであるので)、心の冷たい人は、いつも孤独と葛藤する。
心の隙間を埋めることができない。
名声とか、地位とか、経済力にだまされてはいけない。
人が周囲にたくさん集まっていたとしても、それがその人の人格によるものとは
かぎらない。
むしろ社会で「成功者」と呼ばれている人ほど、心は冷たい。
また冷たくないと、この世界では成功者になりにくい。

 「なぜ、私は孤独なのか?」と悩んでいる人は、一度、自分の心の中をのぞいて
みるとよい。
原因は、あなた自身の、あなた自身が気がつかない心の奥深くにある。
あなたを知る人は、あなたの冷たさを知り、そして去っていく。

●子どもたちへ(親たちへ)

 子どもを受験競争に追い立てるとしても、心までつぶしてしまってはいけない。
そんなことをすれば、一抹の「成功」(?)を手に入れることはできるかもしれないが、
それ以上にたいせつなものを、失う。

 先にあげたX君。
どこの学校の、どのクラスにも、2~3人はいる。
実際には学年を追うごとに、もっと多くなる。
皮肉なことに、有名進学校と呼ばれる高校や中学ほど、多い。
その結果、どうなるか。

 先日、「ファミリス」(静岡県教育委員会発行雑誌)にこんな記事を書かせてもらった。
それをこの稿の結論としたい。

++++++++++++++

「ファミリス・Q&Aより」

++++++++++++++

相談:中学3年生の父から
 いよいよ長男が受験の年ということで、夫婦共々肩に力が入ってしまうのか、さ細なこ
とも受験に結びつけてしまい、あれこれと口を出してしまいます。
 自分が中3のときにどうだったか考えれば、そっと見守るのがいちばんだとはわかって
いるのですが……。受験期の親はどうあるべきか? アドバイスをください。

A:ある父親は事業に失敗。そこで高校生になった娘に、「大学進学はあきらめてくれ」と。
が、この言葉に娘は猛反発。「ちゃんと親としての責任を取れ!」と。

そこで私が割って入ると、その娘はこう言いました。「私は子どものときから勉強しろ、
勉強しろと、そんなことばかり言われてきた。それを今になって、あきらめてくれと、
どうしてそんなことが言えるの!」と。

 内閣府(平成21年)の調査によれば、「将来、どんなことをしてでも親のめんどうをみ
る」と考えている日本の青年は、たったの28%(イギリス66%、アメリカ64%)。

 そこで本題。子育てが終わると同時にやってくるのが、老後。今のあなたは「下」ばか
り見ているから、自分の老後がわからない。長男の受験の心配より、自分の老後の心配を
しなさい。へたに「勉強しろ!」「塾へ行け」などと言おうものなら、あとあと責任を取ら
されますよ。

しかも一度大学生として都会へ出すと、まず地元には戻ってこない。中には「親のために
大学へ行ってやる」と豪語する高校生すらいます。感謝の「カ」の字もない。

あとは(独居老人)→(孤独死)。今のままでは、あなたもそうなります。そこで教訓。
長男が、「大学(高校)へ行かせてください」と3度頭をさげるまで、学費など出さない
こと。口も出さないこと。…というのは無理かもしれませんが、そうしたき然とした姿
勢が、かえって親子の絆を太くします。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
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【資料】毎日JP(2010年9月18日)より

******************(資料として保存させていただきます。)

●日本の教育費と対外比較

教育への公費、貧弱さ浮き彫り OECD国際比較…平均並みハードル高く

 経済協力開発機構(OECD)が「図表でみる教育10年版」を公表した。国際比較で
改めて浮き彫りになったのは、日本の教育環境の貧弱さだ。民主党はOECD平均並みに
教育への支出を増やす目標を掲げるが、ハードルは高い。

 ◆家計頼みの高等教育

 民主党は、国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関への公的支出割合を、OE
CD平均以上に引き上げる目標を掲げている。公表されたデータによると、07年のOE
CD平均は4・8%。これに対し、日本のGDP比は3・3%で、比較可能な28カ国の
中では最下位だった。

 07年の日本の名目GDPは約515兆円。OECD平均との差の1・5%を埋めるに
は、新たに8兆円近い支出が必要になる計算だ。今回のデータは自民党政権時代のものだ
が、政権交代後に始まった高校無償化にしても事業費は3933億円。「OECD平均」の
達成は容易ではない。

 各国との格差がとりわけ大きいのが、大学などの高等教育段階だ。私費を含めた高等教
育機関に対する全支出に占める公費の割合はOECD平均が69・1%だったのに対し、
日本は32・5%にすぎない。授業料など家計からの支出が51・1%、大学への寄付な
ど企業や個人の支出が16・5%で、計67・5%が私費からの支出だ。08年の日本の
高等教育への進学率はOECD平均(72%)を上回る77%。アメリカのように公費が
少なくても企業からの寄付金や奨学金が充実している国と違い、日本や韓国などは、家計
負担に頼ることで高い進学率を可能にしている。

 文部科学省は来年度予算の概算要求に、04年度以降毎年削減してきた国立大学法人運
営費交付金の増額を盛り込み、国立大の授業料免除対象者を今年度(約3万7000人)
より約1万1000人増やすことを目指す。また、大学生らへの奨学金の貸与人数を無利
子、有利子合わせて12万4000人増やすための予算増も要求。このほか、低所得世帯
の高校生約66万人に対する返済不要の給付型奨学金新設に122億円を要求した。

 ◇まだ多い1学級の児童生徒数 編成基準引き下げで改善見込み

 日本は少人数教育の面においても、他のOECD諸国との差が歴然としている。08年
の1クラス当たりの児童生徒数は、小学校が28人で27カ国中3番目に多く、OECD
平均(21・6人)と6人以上、最少のルクセンブルク(15・6人)とは12人以上の
開きがある。中学校も33人と23カ国中2番目に多く、OECD平均(23・7人)と
9人以上、最少のスイス(18・9人)とは14人差だ。

 また、教員1人当たりの児童生徒数は、小学校が18・8人(OECD平均16・4人)、
中学校が14・7人(同13・7人)。いずれもOECD平均より多く、その分、子どもた
ち一人一人に目が行き届きにくいのが現状だ。

 ただ、この差は今後縮まる可能性が高い。文科省は来年度、学級編成基準を現行の上限
40人から30年ぶりに引き下げる計画を発表。18年度まで8年間かけて教員を徐々に
増やし、最終的に小学1、2年生は30人に、小学3年から中学までは35人とする考え
だ。計画通りならば、教員数は現在よりも約2万人増えることになる。一方で少子化も進
むことから、18年度段階の教員1人当たりの児童生徒数は小学校16・1人、中学校1
2・7人と、現在のOECD水準並みに改善する見込みとしている。

 ◇学校選択制 積極導入国、半数超える

 学校選択制についても、日本とOECD諸国との間に違いが見られた。学校選択制が一
般化しているのは、初等教育(小学校)ではイギリス、フィンランド、ドイツ、イタリア、
アメリカなど30カ国中17カ国。前期中等教育(中学校)では18カ国。日本は韓国や
ノルウェーなどと共に一般化していない国に分類された。

 OECDによると、積極的に導入している国は、(1)学校同士で競争し切磋琢磨(せっ
さたくま)する(2)(成育環境や学力が近い児童生徒が集まることで)幅広い生徒に対応
する必要がなくなり、教育サービスを効率的に行える(3)独創的・個性的な学校が生ま
れやすくなる--などを理由に挙げている。

 日本でも97年の規制緩和で学校選択制を導入できるようになったが、文科省の06年
調査では、小学校で導入した市町村が14・2%、中学が13・9%。導入した自治体で
も、市町村内の学校を自由に選べる形態は少なく、従来の通学区を残して特定の地域に住
む児童生徒だけを対象にした形態が多い。近年は「地域との関係が希薄になる」「学校間の
序列や格差が生じる」「入学者数に偏りが出る」といったデメリットを指摘する声も多く、
前橋市が学校選択制を廃止するなど、見直しの動きも相次いでいる。

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 【公的支出の対GDP比】

 (1)アイスランド 7.0
 (2)デンマーク  6.6
 (3)スウェーデン 6.1
(26)チリ     3.7
(27)スロバキア  3.4
(28)日本     3.3

 (単位は%。OECD平均は4.8%)

(注意)以上「毎日JP」より、資料として転載***************

Hiroshi Hayashi+++++++Sep. 2010++++++はやし浩司


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