最前線の育児論byはやし浩司(Biglobe-Blog)

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●小沢一郎・独裁政党(司法権の危機)

2010-03-14 07:44:10 | Weblog
●暴走する民主党・小沢一郎独裁政党

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民主党が、暴走し始めた。
検察への報復?
読売新聞(3・13)は、つぎのように伝える。

++++++++++以下、読売新聞より++++++++++++

 枝野行政刷新相は13日、神戸市で講演し、民主党の小沢幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関し、「検察の捜査手法には、最近問題がある」と述べた。

 また、郵便不正事件に絡み、厚生労働省元局長が、虚偽有印公文書作成などの罪で起訴された事件について、「検察の間違いではないかという疑いが濃厚になっている」と指摘。「捜査のあり方をきちっと検証し、刑事訴訟法をはじめ、間違いがない制度にしなければならない」と語った。

++++++++++以上、読売新聞より++++++++++++

●枝野発言

 報道の要点をまとめてみる。
 
枝野行政刷新相は13日、神戸市で講演し、民主党の小沢幹事長の資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件に関し、

(1)「検察の捜査手法には、最近問題がある」
(2)「検察の間違いではないかという疑いが濃厚になっている」
(3)「捜査のあり方をきちっと検証しなければならない」と。

 この発言自体が、日本の三権分立制度を、その根底から否定している。

●三権分立制度

 立法、行政、司法権の3つを、独立させ、分類した機能をもたせることを、三権分立制度という。
相互に監視しあう機能も、併せもつ。
「ならば平等ではないか」と考える人も多いかもしれない。
が、法の立法権をもつ立法府、つまり政府による、他の行政、司法権への介入には、とくに警戒しなければならない。
行政権が拡大すれば、行政国家となり、同時に、民主主義制度は、その根底からくつがえされることになる。
つまり三権分立とは言いながら、実際には、行政、司法権を、法の立法権をもつ政府から、守るということを、「三権分立」という。

●司法への圧力

 で、自分たちの親分が、不愉快な思いをしたからといって、内閣を司る一大臣が、このような発言をすること自体、許されない。
というより、信じられない。
明らかに枝野行政刷新相は、大臣という立場を利用し、「司法」に圧力を加えている。
のみならず、「刑事訴訟法をはじめ・・・」と、法制度のあり方にまで言及している。
まさに越権行為。
「大臣にして、脳みそはこの程度?」と言いたくなるほど、お粗末。

 いうなれば、枝野行政刷新相の発言は、小沢一郎氏への捜査に対する、報復攻撃ということになる。
あるいは、つぎなる捜査への、布石的な妨害工作とも考えられる。
そう疑われてもしかたのない状況にある。
現在の今、検察審議会※における審議結果を待ちながら、東京地検は、小沢一郎氏を、贈収賄罪で立件、起訴をするための、その準備段階に入っている。

●民主主義の崩壊

 こんな発言を容認したら、日本の民主主義制度は、その根底において総崩れとなってしまう。
ぜったいに許してはならない。
そんなことは、ぜったいにあってはならない。
もし「検察の捜査手法には、最近問題がある」というなら、小沢一郎氏への捜査が、腰砕けに終わってしまったこと。
裏で何があったのか。
腰砕けになったのには、何か、理由があるのか。
むしろ、そちらのほうに重大な関心を寄せるべき。

 さらに言えば、捜査権もない一大臣が、憶測だけで、「検察の間違いではないかという疑いが濃厚になっている」と。
「疑う」のは司法の仕事。
行政刷新相の仕事ではない。
だいたい、「疑いが濃厚になっている」というのは、どういうことか。
どういう根拠に基づいて、どういう責任ある立場の人物が、そう言っているのか。
まさか仲間の法務大臣が、そう言っているのではあるまい?

枝野行政刷新相は、「検証する」と言っているが、大臣にはその権限もないし、検証能力もない。
時代錯誤の、とんでもない発言と断言してよい。

●おごれる民主党

 政権の座についてからというもの、民主党周辺から、信じられないような事件や発言がつづく。
「民主党」とは名ばかり。
「小沢党」と言われても仕方ないほど、やることなすこと、独裁的。

が、それ以上におかしいことは、民主党内部から、批判の声があがってこないこと。
自浄作用そのものが、機能していない。
皮肉なことに、派閥政治と言われた、自民党前政権時代のほうが、まだ自浄作用が機能していた。
派閥同士が、たがいをけん制しあっていた。
(だからといって、派閥政治を容認しているわけではない。誤解のないように!)

 小沢一郎氏に議員にしてもらった(恩義)はわかる。
若手の議員たちほど、そうだろう。
へたに親分にたてつけば、つぎの選挙のときに、候補者として、立たせてもらえなくなる。
しかしそれこそまさに、平成の忠臣蔵。
正義より、忠義が、優先される。

●封建主義時代の亡霊

 今さら悔やんでも仕方ないが、江戸時代というあの封建主義時代を、しっかりと清算してこなかったから、こういうことが起こる。
日本人は、いまだかって一度たりとも、封建主義時代を、精算どころか、反省したことがない。
ないばかりか、いまだに美化してやまない。
あの江戸時代という時代が、世界でも類を見ないほど、暗黒かつ、恐怖政治の時代であったことを、忘れてはいけない。
その責任は、もちろんこの私たち自身にある。
いまだに武士道だの、大河ドラマだのと言っているから、こういうことが許されてしまう。

 最後に・・・。
枝野行政刷新相は、親分への忠誠心を示したかったのかもしれない。
あるいはリップサービスをしたかったのかもしれない。
どうであれ、この発言は、日本の民主主義へのあからさまな挑戦ということになる。
けっして容認してはいけない。
けっしてこのまますませてはいけない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 民主主義への挑戦 枝野発言 検察批判 三権分立 小沢一郎 民主党)

(注※)検察審議会(Weblioより転載)

●検察官の不起訴処分の妥当性をチェックする機関
検察官が不起訴処分をして刑事裁判にかけられなかった事件について、国民の目線から検察官の判断を検討するために全国各地に設置されている。

検察審査会制度は、民意を反映させることによって、起訴・不起訴に関する検察官の判断がひとりよがりに陥ることを防ぐ役目がある。そのため、地方裁判所の管轄地域ごとに設けられた検察審議会につき、司法の専門家ではない一般の国民の中から11人の審査員をくじで選び出すことになっている。

事件の被害者やその遺族が検察審査会に申し立てることによって、審査が開始される。不起訴処分にされた事件について、検察官の捜査が不十分だと考えられ、もっと捜査するよう求めるとき、検察審査会は「不起訴不当」の議決をする。さらに強く踏み込んで、この事件は起訴すべきだと判断したときは「起訴相当」となる。逆に、検察官の不起訴処分が妥当だと思えば、「不起訴相当」の議決をすることになっている。

ただし、検察審査会の議決には法的拘束力がなく、検察官がそれでも不起訴のほうがよいと思えば議決を無視することができる。ところが、ひき逃げ事件を起こし、いったんは不起訴処分とされた容疑者について、「不起訴不当」の議決を受けた結果、改めて起訴に踏み切り、有罪の実刑判決となった例もある(以上、『Weblio』より転載)。


Hiroshi Hayashi+++++++March.2010+++++++++はやし浩司


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