ひとりぼっちの美術館(笑える美術館)

手作りアートやドイツ通信など載せてます。

タベルナ

2009年10月25日 | 日記
  10月最終日曜日午前2時 夏時間から 冬時間に切り替わる。
 今日は 変わり立ての日で 1時間得する日。
時間はお得だけど この天気のマズサは ものすご~く損した気分。
例年 11月は ドイツ人でも ウツになるって言うけど 今年は早々になってる人多いんじゃない?

 以前 日本で 自殺者が年3万人を越えてしまって これは 格差拡大したからだ!雇用を!弱者救済を!って叫ばれて ところが 「社会福祉の行き届いた北欧でも 結構自殺する人が多いところを見ると 経済不安が無かったら 人は幸せに生きて行けるってもんじゃないんですよ!」ていうどっかの大学教授がいた。

判ってないなぁ。
私に言わせれば 天気ですよ!天気!
暗く セメント広げたような低い空 冷たく人を拒否する空気 冷え切った石の建物・・・・このような中に身を置く それも 次に明るい日差しが差し込むのは
イースターの頃・・・これが 人の心の奥深く入り込み 時に 悪魔の囁きを
発するのだ。

 ところが これから文字通り 冬の時代に・・・ってその時に 希望の灯りが!
「タベルナ」出現!!!
ギリシャ料理レストラン
「タベルナ」とは ギリシャ語で「レストラン」の意。
面白いよねぇ・・・”食べるな”だって!
この言葉を 堂々と 看板に掲げたレストランが 我が家から歩40歩のところに出現したのだ。

 
 

 で、さっそく 


 イワシ様が!
すっきり唐揚げのお姿で。
遠慮がちに レモンなど ギュッと。
パク!
う・ま・い!!!
OUZO(ウゾー)という名のギリシャのリキュールも フルーティーで美味。
 わらわは 満足じゃ!

 冬の間は 請いにいたすぞ! 

                 butterrice

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ドイツ通信No.101

2009年10月16日 | ドイツ通信
  ドイツ通信No.101

2009年10月15日

 エスリンゲンは既に冬。
今年は つい2週間程前までは 未練の夏みたいだったのに。
今は 日中も冷えて10℃に満たない。夜はマイナス。
Stuttgartで 開催中の Volksfestの移動遊園地のネオンが 真っ暗な夜に 舞い
美しい。
でも 昼間の喧騒もなりを潜め 風もさほど寒くなく 金木犀の甘く悩ましい香り
見上げると 薄黄色の輪郭のハッキリした月・・・日本の秋の風情 とは全然違う。
比べる方がおかしいけれど 風情という言葉は 日本の秋を指しているのではないかって
思う。
 その秋 9月から新学期がスタートするドイツ。
ゲッ!とするカラフルな 真新しい リュックサックランドセルを 背負った小学生が
歩いてる。
彼らに混じって Volkshochshule (市民大学) の新入生達も。
民間に比べて 安い授業料で 様々な講習を受ける事が出来る。
語学はモチロン フィットネス ヨガ 太極拳 ダンス 絵画 料理 旅行 イケバナ・・・
大人から子供まで 実に多岐に渡ってメニューが用意されている。
ヨガ 特にハタヨガ は一体何コースあるの?っていう位多い。
このVHS(Volkshochshuleの略)でヨガを習っていたドイツ人が 是非、“本場”の
人に習いたい!って私のクラスに来たことがある。
何言ってんの? アタシャ 日本人よ、インド人じゃない!
って言ってるのに・・・ちょいと見学して 「やっぱ、本物は違うわぁ~!」って!
だから 違うってば!って 説明しようとする私に 「いいのよ!これで。彼らの目から見れば インドも日本も おんなじよ。あれだけ有難がってるんだから・・・」って押しとどめた 日本人がおりました。
さよかぁ!なら・・・。って私。
その後 そのドイツ人は 数回 私のクラスに来て 指圧も 熱心にご習得。
「実は 私 ××で フィットネスの講師をしてるの。これで バッチリ!
ヨガも 指圧も教えていくわぁ~!“本場”の人に習ったんですもの!」って目を
輝かせて退場。
オラ、知らねぇ。
と、まあVHSでは 念仏唱えたり チ~ン鳴らしたり まるで仏教そのままのヨガも
大ありのようで。
いくらヨガには 多くの流派が存在するからって言っても 仏教とは違うもの。
なにやら 宗教では?とスレスレの危うい一面も見えて そういう神秘性がまた 
人を 惹きつけるのは判るけど ヨーロッパの人間から見ると アジア 東洋はひっくるめて 神秘のベールの中。
 日本人からは 理解出来ない面を求めて 勝手に 答えを 見出して行く。
ちょっと 困って でも 心と体の健康法には違いないから これでいいのダ!にした私。
  
 で、私はドイツへ来てまもない9月 英会話のコースを 受講することに。
まず初めに 受付で 英語を何年習ったか?
う!参った!これは言いたくない。
言っちゃおしまいよ。
だって だって 実は私、小学校からなのら。
12年+3年+3年+4年=キャァ~~~22年!!!!!
ウッソォ!
言えない。絶対言ってはなるものか!
で、3年と。
「じゃあ ちょっと会話してみようか!」って 英語の先生登場。
グググ・・・・コココ;;;;
「ああ、判りました!このクラスに行ってください」。
毎週火曜日 午後6時半から 1時間のクラス。
先生はイギリス人で とても 優しい雰囲気に満ち 緊張しまくりの私に
いたいけな子供に注ぐような眼差しを むけてくれる。
しばらく会話(英語で)すると 「貴女の英語力は 他のドイツ人より レベルは高いわ。でも 授業は 英語&ドイツ語で進めるから 頑張ってね!」
ホレ、来た!
で、初日 私の英語力は高い!と自分に言い聞かせ しっかり 頭を上げて授業にのぞむのだぞ、私。
ところがイキナリ。
生徒数は20人。
全員 英会話クラス受講の動機を 英語で スピーチすることからスタートした。
いつか ニューヨークに行きたい。
仕事に必要
アメリカにあこがれてるから。
英語の歌詞を理解したい!
・ ・・・・・ 
・ ・・・・・
と、私の番。
グッ、私が話そうとするより早く 一人の若いドイツ人男性が「貴女はドイツ語喋れるの?」
 いいえ
「なら ドイツ語が先じゃないか!」語気強く。
その言葉に クラス全員 (私以外は全員ドイツ人) そうよ!そうよ!
むしろ 泡食ったのは先生。
「モチロン、Frau Butterriceは ドイツ語も 習い始めましたよ。」って か細い声で 反撃。
こう来ると思ったぜ!
こんなことに ひるんでたまるか!
日本人の心意気を とくと 見るが良い!
でも、元気良かったのはそこまで。
だって 部屋の中が暗い・・・9月の午後6時半なのに 電気ついてない。
あんたたち これで 平気なのかい?
こっちは 老眼始まって そうじゃくても 大変なんす。
おまけに 先生が 白板?黒板?に書くアルファベット
解読に手間取る。
U? V? N? T? J?
さらに 説明はドイツ語。
皆がスンナリ判って ゆとりの表情になる時 私ひとり ドイツ語の辞書引いて
悪戦苦闘!
せめて 電気つけてくれぃ!
これじゃあ 元気もしぼむわい。
でも 月謝一括前払い・・・ここで止めるわけにいくもんか!

 ただ会話中の語彙のもち数は 私の勝ちぃ!
文法だって 書く文字の美しさにいたっては 私は 彼らの 敵じゃない。

 でも (又出た!) 彼らの度胸の良さ 発音の見事さには 敵わない。
たいしたこと喋ってないのに(ほんとだもん!)まるで ペラペラみたい。

 先生が 毎回色々なテーマで 授業を進める。
一度 クリントン大統領の写真を 掲げて 何でも 言ってみてって。
その途端、女性達が ノリノリで 卑猥な声上げて 口々に セクシー!キヤァー!!!
私 ビックリ!先生も。(こんなに受けるとは・・・かな?)
丁度 クリントン大統領のセックススキャンダルの時だった。
(それにしても 長いわ・・・ドイツ暮らし・・)
ね?日本人には 想像できない反応するの。
 
 授業が始まる前 ハンバーガーかじったり コーラ飲んでいて
先生入場でも そのまま続行。先生も気にしない。
立ち上がって 挨拶しようとしたのは 私だけ。
立ち上がったものの 所在投げに 再び腰降ろした私。

「貴女は ○○に行ったことが ありますか?」と言いながら
すばやく 先生が 色々な国の地名を入れて 次々 指名する。
全部行ったことがあるのは私だけ。
徐々に 明らかに 皆の視線が 刺さりだした。
イケマセン!
“加減”ちゅうもんをせな!

パスポートも持ったことがなくて このエスリンゲンから出た事もない人が殆ど。

  駐在員の妻って 恵まれてるのだ。
主人の会社では 何年か前からは ドイツ語の受講料も 1年間は払って貰えるようになったし 喋れなくても 仕事に差し支えるような事はなく クビにもならない。
でも 移民が多いドイツでは 移民に限って 3ヶ月間だけ 格安の授業料で 学べる。
たった3ヶ月
その後は 即 仕事場に行き 日々実践していくしかない。
言葉を話す事が出来るということが 仕事 生きる糧に直結してるのだ。
それに比べて 駐在員の妻は 何年も 習い続けることが可能。
主人の休みの時には ヨーロッパ各地に 旅行する事だって出来る。
そりゃあ 異国で暮らすということは 想像つかない苦労 ストレスだけど
期限を切られて 掘り出される不安はない。
第一、 帰る国 場所がある。
これは 大いなる安心だ!・・・・うん!

                       butterrice
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ドイツ通信No.100

2009年10月09日 | ドイツ通信
ドイツ通信No.100

2009年10月9日

 私の住むアパート そりゃあ古い建物だから 色々欠陥があるけど 一番不便なのは
ポスト。
以前も書いたけど ポストはアパート内の共有廊下に設置されてる。
ポストマンは まずアパート内に 入らなければならない。
でも アパート入り口のドアは オートロック製。
呼び鈴を 押して 中の住人が開錠してくれて やっと入ることが出来るシステム。
配達先の住人が留守の時は アパート中の住人 順番に 呼び鈴を 押して やっと
入ることが出来る。
でも アパート中全員が留守な場合は どうなるか?
そりゃあ しゃ~ないべ。
ドアが開かなきゃ ポストまで たどり着けない。
すごすご また 出直し。
ドイツの郵便配達って凄い重労働。
自転車でもなく バイクでもなく “歩いて“配達だよ。
前1輪 後輪2輪の車 片手で押しながら 残った手には郵便物の束 テクテク歩いてる。
その手押し車の中には 郵便物がワンサカ。
街中で 黄色と紺の制服姿の 配達人を見かけると ほんと 尊敬するわ。
なんせ徒歩だから 持ち場は それ程広くないはずだけど たまに S-バーン内でも
見かけるよ。
万歩メーター付けたら 1日どれ位になる?って思ってしまうよ。
そんなしんどい業務なのに 留守で 出直し・・・そりゃあ 頭に来るの判るよ。
でもねぇ・・・。
昨日は 恐かった!
朝 ブ~!ブ、ッブッブ~!って 凄まじい呼び鈴の音。
呼び鈴なんて 可愛いもんじゃなく 木と金属同時に思い切り擦ったような
耳障りな音がするウチの呼び鈴。
それにしても 今日のポストマンは いらだってる。
ハ、ハ~イ!ただいま~!って即 ドアホンに出ると 「ポ・ス・トゥ!(カッ!)」
ハ、ハイ!って即 開錠。
耳をすますと 廊下を歩く音。
これにて 私の任務終了。と、思いきや 又 ブ、ブ~!
あれ?
我が家のドアの呼び鈴と アパートのドアの呼び鈴の音は 同じ。
ウチの玄関ドアに 近づくと ある種 近寄りたくない“息遣い”を 感じる。
嫌々開けると いたぁ!ポストおばさん。
ギョロ目むいて 郵便物の束を持った手振り回して 「誰もいないじゃないか?
アタシャ 毎日 ブ~してんのに・・・ココケケk カッカ8”-ガダtrrb]]]
しばし あっけに取られ 呆然の私。
もう おばさん 止まらない。
ギャラリーがひとりじゃ 不足みたい。
と、そこへ 2階の 例の水撒きスキンヘッド男が 顔出して。
(なんじゃ、いるんじゃん)
すると 新たな標的出現に 想像も出来ないすばしこさで 2階の踊り場へ駆け上がる
ポストおばさん。
やっぱ フットワークいいねぇ。
さらにト~ンアップして イタリア語訛り交じりのドイツ語が アパートの階段中
響き渡る。
さすがの 2階のおじさんも 言われるがまま。
言葉をはさむ隙間さえない。
見上げる私に 何とかしてくれ!の眼差し。
へん!いまさら 友好条約結ぼうたって そうはいくかい!
でも、「私んチの郵便は?」って腰折ってみた。
「ネー!」(ナイン 無しの意)
なんのこっちゃ!?
「あんたとこもないよ!」って スキンヘッドおじさんに。
あんぐりの表情の おじさんが なんか可愛く見えた。
イカン!イカン! いつから こんなに 男に甘くなっちまったんっだ、アタシャ!


             butterrice


  
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ストレートなんてつまんない!

2009年10月02日 | 美術館



                             油絵

  いつも描き上がるまで どうなるか 誰も知らない。
 これも ふぅ~ん!

                   butterrice
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