ひとりぼっちの美術館(笑える美術館)

手作りアートやドイツ通信など載せてます。

暑中お見舞い申し上げます

2006年07月29日 | 日記
   梅雨も明けて  そろそろ夏本番ですね。
 

   ジリジリ暑く 蝉の泣き声 照り返しのきつい道・・・・・まるで 人も 時間も 止まったかのような 真夏の昼間。
日本を出て丸9年 なぜか 私の中の日本の夏は 子供の頃の記憶ばかり。 

 今年のドイツも 熱波で 苦しい程だけど 蝉はいず 紫外線の強さは なにものをも 貫き通すかのよう・・・・。

  ここは イタリア コモ湖畔に建つホテル「ヴィラ・デステ」
 アメリカでもなく アジアでもなく ヨーロッパの香りに 満ち溢れたリゾート


ホテルの庭を散策して 


喉が乾いたら 湖畔のカフェで 眩しく輝く湖面を 見ながら シャンパンなど・・・。
明るい内のアルコールって 回るの。
 湖も 人も 木々も 静かな大人のリゾート


                     butterrice
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ドイツ通信No.45

2006年07月24日 | ドイツ通信
   ドイツ通信No.45

2001年 5月 18日

  イキナリですが 今日は 私の独断と偏見で ドイツ フランス イタリア各国の女性について レポートします。

 私は ドイツに引っ越してくるまで 白人の髪は みんな キューティクルつやつや
サラサラ 天使の輪が くっ付いてるのだって 思っていました。
でも そうじゃなかった!
ちゃんと手入れしてこそなのだと 判りました。
身なりを 構わない人(まず100%ドイツ人)の後頭部たるや 鳥が間違って卵産むんじゃない?と思う程のネット状態。
もはや 櫛もブラシも歯が立たない そのまんま 卵入りのまんま 切り取るしかない・・・そんな感じ。
体に目をやると ドイツ人は 背が高く 太った人が多い。
でも 彼等曰く 「アメリカ人やカナダ人の肥満度は 酷い!甘い物ばっか 食べてるからだにぃ~!」って。
(クックック!こういうのを 目くそ鼻くそって言うのでごじゃるよ)

ただ 痩せた人 凄く小さな人も 結構いて 日本人のように 大半がMサイズという枠に入るという事は 少ないみたい。

日本では Lだと恥ずかしいような気分になって 大きな体を 小さくして服に詰め込み
余計ハジカシ~!って結果になることが ありますが こちらは ひとりひとり違って当然という雰囲気があるので 気分が楽。
日本では “ご立派“な私でも ブティックの女性に 「これは 貴女には 大きすぎるわ」と言われるのです。
ナンテ、耳に心地よい響き もう一度 言って!

 ディスプレイされてる 黒やグレーのパンツ・スーツ・・・・ しょっちゅう メンズ?レディース? 不明のままってことあります。
靴も。大きさ デザイン どの方面から 見ても 性別認識不能。

ドイツ人の彼等が 私より 小さいのは 顔と頭
ある日 私は シュトゥトゥガルトに行って 帰りが 遅くなった時 S-バーン内で 混み合い 立っていました。
ボ~っと淋しい夜景を見ていて フッと「なに?あの窓に映る “黄色くて大きいもの”」
もう一度 目を凝らして見ると 「キャァ~! 私の顔だぁ!」

 ドイツに限らず ヨーロッパでは 喫煙する人が多い それも おばさんが多い。
お洒落なカフェで 隣のテーブルに座った パナマ帽被った人が ゆっくりパイプを くゆらせているのです。 ワインショーレを チビチビやりながら。
  

さて、ここで ワインショーレ講座を!
「ワインショーレ」という飲み物は ワインをミネラル水で 割ったもので 殆どは 白ワインです。
ドイツ人は りんごジュースや ビールまでショーレにして 楽しんでいます。
既に ショーレにして売っているのも あります。
  講座終了!
 

パイプをくゆらし ゆるりと 時を楽しむ パナマ帽子も素敵な “おじさま“
(こういうのも 中々良いものだわい)と思って 私も 同じく ゆるりとこのひと時を 楽しもうっと。
ふっと 足許で 何かが 翻った?
えぇ~~~~~~~~~~~~~!? たっぷりのプリーツ・スカート。
おとなりのパイプマンは おばさまだった!!!! “彼女“が 足を組み替えたのでした。
そういえば 口紅ほんのり・・・・瞳孔拡大した私に 「あたしゃ、女だ!女がパイプタバコして なんか文句あっか!」・・・・って言ってる目だ。
いいえ!非難するなんて、滅相もない! ただ ものすごーく驚いただけなんですよ。
貴方が 女性だった~~~~~!ってね。
 
  日課のように カミソリで すね毛を剃る アメリカの女性と違って ドイツでは まず 全身 あるがまま。
そうよ、好きに想像して結構よ。
見ている側にしてみれば 冬場は特に 体は それ程 気にならない
でも 問題は顔。
正確には ひげ 鼻の下 あご 両方。 モチ、女性の話しよ。
うっすらうぶ毛が・・・・なんて可愛いもんじゃなくて 立派なのが しっかりって事がある。
 「三つ編み出来るネ!」って長さ 太さ 量を兼ね備えたおばさまに 出会った時 私の目がどうしても 彼女のアゴから 動かないの。
その場に居た もう1人の日本人も 同じく。
何 話したか 忘れたけど 立派なあごひげは 忘れない。
でも 何故 剃らない 抜かないんだろう?
  なくなったら 方向感覚鈍るんだろうか・・・・。

 でも でも これがフランスや イタリアになると 全然変わる。
まず 体が小さい 華奢 フランス人は 日本人より華奢な人が多い。

 イタリア人も 小柄
でも グラマラスな感じ。そう見えるように 精一杯 演出してる。

 どちらにも 背の高い大柄な人もいるけど 全体的に ドイツ人より ずいぶん 小作り。

 そして なんてたって お洒落! 女らしい!
セクシー過ぎる人もいるけど その気持ちが 可愛いって感じ。

 若い女性は  どこでも同じように 臍だしルック制服。
でも マダム達は 本当に 個性的。
私は 「昔は ナンバーワンだったんだから!」と顔に 貼り付けてるケバケバのマダム

私は 「○○家の○○代目ざます!」のようなマダム

間違いなく上流階級のオーラを 周囲に 撒き散らすマダム・・・・・・。

それぞれ 工夫を凝らし 身を飾り 周囲の視線を意識し お腹が空いたからってガツガツ食いついたりしない。
ちゃんと ウエストのあるスタイル。
ドイツに 多く見られる オーバーブラウスは 少ない。
タイツではなく 薄いストッキングを穿き パンプス姿。
お化粧も少し濃い目に。
カフェで 腰掛けてる姿も 「おお!足いて~!チカレタ 休もうぜ!」じゃなくシャンと背筋伸ばし カッコ良く足を組み 余り大口 大声で 喋ったりしない。

 ハッと人目を引くファッションは イタリアマダムに多く さりげないけど 実は「やるな!おぬし」と感じさせるのは フランスのマダム。

イタリアのマダムは いささか 自信過剰 メイクも態度も濃すぎて 鼻につくけど 「死ぬまで 女・現役」の心意気があって 側にいると 私の風前の灯しの エストロジェンが もう一度 フツフツと 湧き出してきてくれる?
  
 フランス イタリア どちらをみても 楽し!です。
特に 冬 ヨーロッパ どこも同じように寒いはず。
「暖かかったら エエねん!」のドイツ こんな時こそ 「私の お洒落魂を 見ておくれ!」のフランス イタリア。

 フランスのマダムを 正妻に イタリアのマダムを 愛人に
ドイツのマダムは アパートの管理人に。

           butterrice

 


 

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日記

2006年07月21日 | 日記
   日記   2006年 7月21日

  暑い! ここ数日の暑さったら。38℃以上。
さすがに日本ほど 湿度は高くないけど ここまでになると もう 頭の中は
霞の中。
外を歩くと 気が遠くなり サングラスしても 目が痛い。

 日暮れてから 夜じゅう 開けっ放していた窓は 朝日が差すころには よろい戸も閉め 暗い部屋の中で ひとりパソコンにむかう私。
オタクの光景 
この後 引き続き やはり暗がりのなか ヨガや 筋トレ・・・オタクもバラエティーに富んでるざんしょ。
でも これが 「正しいヨーロッパでの 夏の過ごし方」であるぞ。
温めにくく 冷めにくい石の 原理を 尊重してるわけ。
“石の原理“ってなに?の頃 我が家では 日中 窓全開して 隅々まで 外の熱気を取り込み
夜は しっかり 窓閉めて 取り込んだ熱気に さいなまれ「暑ぅ~て 寝られん!」 
翌日も また同じことを繰り返す。
そのうち はて?  昼間 よろい戸やシャッター下りていたはず だから むこう三軒両隣 休暇で留守?いいなぁ!って思っていたら 夜には 窓開いてる。。。。
その頃から9年 体験学習した私は 今や しっかり 向こう三軒両隣の仲間入り・・・・・2003年のあの悪夢の日々を 思い出しつつ。  
思い出しついでに 5月に行った ストラスバールで 撮った写真 思い出した。

 これって  ご親戚? ほれ、「カフェオレ牛」の。
勧進帳?安宅の関で 見得張ってる弁慶?
親族一同 総出で 頑張っていらっしゃるご様子、ご苦労様です。

             




butterrice
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ドイツの片隅でも・・・・・。

2006年07月20日 | 日記
日記           2006年 7月 19日

 今 午後7時30分 例によって Jazz聞きながら 一人で晩御飯中。
さっきから なにやら 下が騒々しい。
下のカフェのテラス客目当てに 様々な 演奏が 行われるけど 今のは
チト様子が違う。
一人の女性が まるで マイク無しの 舞台劇のように 声を張り上げてる。
他には 数人が その女性に ショボショボ話しかけてる。
今月一杯 エスリンゲンでは 公園内に 作られた特設ステージで ヴィクトル・
ユーゴーの劇が 毎晩 8時から上演されてる。
そのリハーサル???
どれどれ?お箸置いて 窓から下を見ると 大声の主は 迷彩色のワンピースを着たおばさん、おネエさんかな?
しばらく 見て 聞いて ビックリ!
「ハイル!ヒットラー!」って叫んでる!!! もち、敬礼も。
窓開けて 身を乗り出すのは ヤバイ!
何か パフォーマンスのあるたび 写真撮るけど 今日は とんでもない!
その後 何度も 「ハイル!ヒットラー!」って敬礼してる。
とんでもないオバサンだ! おネエさんかも?なんて 私としたことが・・・・。

 今回のワールド・カップ ドイツは素晴らしい活躍をしたし テロもなく騒動もなく
大成功だったけど 外国人の目から見て チラっとぞっとすることがあったね。
それは 国旗。 至る所に 翻っていた。
旗屋さんが 大もうけしたそうな。
 ワールド・カップ期間中 それぞれ おらが国を 応援するのは 良いと思うけど
中には これに乗じて ネオナチがおおっぴらに 活動しだすんじゃないかって
不安になる。
見た目 ネオナチなら 避けようがあるけど そこまで 行かなくても 普通のおじさん おばさんでも 有色人種が嫌いな人 結構いるみたいだし・・・・。

 それで そのおばさん さらに 声のトーン高くして まさしく 口角泡噴いて
演説ぶちかまし 手を振り上げながら 威勢よく 歩いて言っちゃった。
それと同時に その場群れてた大衆は 流れ解散。
今の出来事についての 反省会とか・・・今後に向けての動議とか・・・せんのか?君達。
なら、私は ご飯続ける。
         butterrice

<おまけ>
 ドイツチームのクリンスマン監督の実家は シュトゥッツガルトのパン屋さん。
その近所に住む ヨガに来てる人が パンを買ってきてくれました。
ごく普通のプレッツェル。
そりゃあ 勝手に期待したんだけどさ、もう少し 盛り上げてくれても良いんじゃない?
でも これが ドイツ人だね。 
 



 

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アイス・コーヒー

2006年07月18日 | 私のお気に入り

  これが 噂の?ドイツ名物「アイスコーヒー」
 でも この写真のは 正確には 「アイスカフェ オーネ ザーネ」(アイスコーヒー 生クリーム無し)
ドイツで 夏限定のメニュー
温かいコーヒーに いきなり アイスクリームを入れ 上から これでもか!と生クリームをうず高く載せる
氷はぜんぜん無し! したがって アイスクリームはどんどん溶ける
砂糖も入っていない アイスの甘みだけでは 不足のドイツ人は ジャンジャン砂糖を入れる

 私は いつも オーネ ザーネ そして モチ、砂糖は入れない
ビターなコーヒーに ゆっくり アイスが溶けて それ程 冷たくはないけれど
とても美味しい!

 アムステルダムや パリでは アイスコーヒーなるもの 見かけない。

 日本の味とは 大分違うけど 私のお気に入りの1品

 日曜日に やってる数少ない カフェ 
アウトバーン ぶっ飛ばして 行くのです。

 「Bitte! Eis Kaffe ohne Sahne!」

                     
 

butterrice
 
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朝靄の摩天楼

2006年07月15日 | 美術館
  コラージュ

 ニューヨークの早朝 まだ街は眠っている。
朝靄に包まれた摩天楼も 今しばらくは まどろみの中にいる・・・・・。

         butterrice
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ドイツ通信No.44

2006年07月11日 | ドイツ通信
 ドイツ通信No.44
2001 年5 月9日

   今日は 久しぶりに良い天気。ドイツ人は少しでも暖かいと 真夏の装いをします。
 つまり 冬は夏物の上にコートを羽織る コートで調節しているのです。
日本のように ゆるやかに 季節が巡ってくるのではなく 突然の夏 1日の中に 再び秋や冬が・・・・という具合。
でも 緑はますます輝いて ヴァイス・シュパーゲル(白アスパラ)が 並び始めました。

  今日のテーマは 「女性 それも若くない女性」です。
若い女性は つまらないもの。エッ?年取った証拠?さよう!
ヨーロッパで 経済的に 普通のレベルの若い女性達は 日本の若い女性と違って みんな安物を着て 大股で歩いています。
ドイツ人は 大抵お化粧しないで スティック状のリップ・クリームを 顔中塗ったりして 私は びっくり!乾燥だけを警戒してるみたいです。
モチ、私もやってみましたわさ。伸びが悪くて 気持ち悪い。
やはり 唇専用だと思いました。
良く 一般に言われてるでしょ?日本女性の肌は 世界で一番美しい!って。
ドイツへ来る前 その点はウッフッフ!と 楽しみにしていました。
だが、アッサリ 裏切られ。
まぁ こちらの若い女性の肌の美しいこと! 白いこと! 化粧してないこと!口紅さえも塗ってない!その唇が ほんのりピンク色で つい 見つめてしまうことも。
(へへへ!最近は オヤジ入ってまして・・・)
「日本の女性は 昼間から 夜の化粧をしてるのね」といわれて ? でしたが、確かに こちらでは 昼間スッピン 夜には「何処へ デビューなさるんで?」のメリハリ。
昼と夜の生活が ハッキリ違うのよねぇ。羨ましい!
ただ こちらドイツに限らず ヨーロッパの色々な場所で スッピンの 東洋人を見かけますが ごく若い娘ならともかく 大概は (肝炎もしくは 肝硬変までいったかぁ?)
って 思ってしまいます。
せめて 口紅位塗った方が よろしいかと。
「色白は七難を隠す」もしくは 思い切り焼いた方が (もっとも 後々 後悔するに決まってる)肌の欠点を隠すとか 言いますが 本当に そう思います。
ヨーロッパ人は 白くて アフリカ人は 黒くて肌が綺麗。
なら どっちつかずの私たちは?
ご安心を!
35歳から 我らが 東洋人の出番! “陽の当たる時“。

ヨーロッパの女性は 老けるのが早い。
晩婚で 高年齢出産が多い事もあるでしょうが あの乳母車に乗ってるベビーちゃんは 子供?孫? どっち?と思う事は しょっちゅう。
いつぞや シュトゥツガルトの公園で 向かいのベンチに 腰下ろして ベビーちゃんを あやしていた‘お婆ちゃん‘が 自分のおっぱいやりだした時 私は たじろいで 座ったまま 腰抜けそうでした。 
するってぇと 隣の‘お爺ちゃん’は パパということに・・・・。
男もモチ 老けるのが早い。
 私など 「38歳?」「一体いくつで 子供生んだの?16?17?」なんて言われてニタ~! 「もう一回 結婚できるわよ」と言われてタラ~!(YODARE)
なぁ~んて 嬉しがって ヨーロッパに 長居してると どんどん乾燥して チリメン皺の中に 目 鼻 口になりそう。
 総てが乾燥のせいじゃないけれど 年取るにつれて ますます性別認識不能の男女が多くなります。
こちらは 老いも若きもカップルは 手をつないで 歩いていますが 「どっちがおじいちゃん?」「どっちもおじいちゃん」って感じのカップルが多いです。
もっとも日本でも 老人ホームに入居してる女性は 殆ど 刈上げカットで これまた どれがおばあちゃん?ってことありますけど。
だから 私は どんなに髪が薄くなっても 老人ホームに入っても 内巻きを し続けるんだ。宣教師フランシスコ・ザビエルか・・・・・。

 ドイツでは 本当になりふり構わず (自分では 構っているつもりなら ごめんなさい!)安食堂のビニール製の椅子カバーとそっくりなジャンパーに よれよれのジーパン姿のおばさんを多く見かける反面 年行く程 身奇麗にしている人もいます。
木曜日に行く教会のヨガ その時 となりのホールでは その地区の老人会が 開かれています。
やはり ここでも 圧倒的におばあさんが多いみたいですが みんな クルクルカーリーヘヤーで 綺麗なシルバー色 どういうわけかみんな ほとんど フレアー・スカート。
唄ったり 踊ったり 大いに楽しんでいます。余り 楽しそうで 賑やかで つい
そっと覗いたら(イカン!またやってしまった、マッチ売りの少女) 数少ないおじいさんが おいで!おいで!
モジモジしていると おじいさん全員(それでも 少ないよ)がそばまで来て「どうぞ!」と肘を張って誘うしぐさ。
そこまで されたら かなわんな!と言いつつ その腕に手を通して 入場。
一瞬 チメタイ静寂(やっぱり 乗らなかったら良かったにゃぁ~!)の後 直ちに 拍手!!!たちまち おばあさん達のこぼれる笑顔と質問攻め。
ゆっくり喋ってくれて・・・だから 私は あらんかぎりのドイツ語駆使して・・・ 元気使いきり。
だが 待てよ!ひょっとして これって、「老人会の新人デビュー?」 それはいくらなんでもご勘弁を!
とにかく そこにいたおばあさん達  はつらつ きびきび ケーキを運んだり お茶を入れたり・・・・姿勢が良く 足もとも危なげなく 声も大きく ついでに ケーキも大きい。
ちなみに その大きさは 私が 日本から持ち込んだ 「寿司めし用 飯切り3合用」の大きさ。 ちょいと、お若いの お判り?
そして 我がアパートに住まう83歳の婦人。足が不自由で 階段では 杖(両方)使っています。やっとの思いで 外に出ると クルクル車輪の付いた被告席を掴んで 歩きにくいだろうに 石畳の道 ゆっくり 進んで行きます。
アパート一歩入ると 3階なので 螺旋階段は きつい。エレベーター?そんなんあるわけなかろう?基礎は1265年のアパートなんだぜ!
だから ハァ~ハァ~言いながら ゆっくり 上っていきます。
でも 何時出会っても 美しい標準語で 「グーテンターク!フラウ○○」(こんにちは!○○夫人) 「アウフ ヴィーダーゼン」。
髪はいつも美しくセットされ ワンピースやセーターに ちゃんとアクセサリーも。
偶然出合ったのに 「今日は ケーキを焼いたから いかが?」
「凄く 美味しかったです!ありがとうございました」というと 後日 レシピが 届けられ・・・・・という具合。
近くには その夫人の娘3人(既に60歳前後)が住んでいますが あくまでも “ひとりで生きていく”という姿勢。
昨年 ご主人が亡くなって 何ヶ月も 喪服を着ていました。
杖を使って ゆっくり 階段を上がっていく後姿・・・その「凛とした姿」には
感動すら 憶えます。

                butterrice






 
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レゲエを聴きながら・・・・・・

2006年07月09日 | 美術館
  油絵

  昼間のほてりが まだ体にも 夜の空気にも漂っていた

 素足に砂の感触が心地よく 焼けた肩に 木綿のブラウスがちょっぴり痛い

遠くで 聞こえるレゲエ・・・熱い夜

                

butterrice
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ドイツ通信No.43

2006年07月05日 | ドイツ通信
   ドイツ通信No.43

2001年 4月 17日

    昨日まで イースターの休日でした。
今年は 4月13日から16日迄の4日間。
13日(金)はキリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘に上がり 処刑された日
そして3日後 15日(日)復活祭 キリストが復活したことを祝う。
春分後の 最初の満月の次の日曜日。3月22日から4月25日の間を 移動する
祝日。翌月曜日も休日です。
キリスト教の祝日の意味を知って生活すると ヨーロッパ暮らしも さらに
興味深いものになります。
イースターの季節になると 商店のあちこちに うさぎと卵の飾りが 多くなります。
これは 子供をたくさん生むうさぎに あやかって繁栄を 卵にあやかって生命力を 願うのだそうです。
ま、普段の暮らしの中では それ程 カトリック プロテスタント どちらも余り感じさせないドイツですが こと祝日となると別。
しっかり きっちり お休みになられます。
そして この際と前後に“有給休暇“(なんてたって年間6週間もあるんですよ!)
をくっつけ 2週間ほど 休暇です。
勿論 学校もお休み。
学校がお休みという事は この国には 塾なんぞあるはずもなく 親が休みを取って一緒に過ごさないと どうしようもないという事情があるのでしょうね。
普段も 大学に行くまで 子供達は 授業は午前中で終わり ランチには お家に帰ってきちゃうのよ!!!
 どうかしたら 子供より早くお父さんが帰宅して 嫁に嫌われる国も あるっちゅうに。
本来 ドイツでは  お父さんも 帰宅して ランチを家族全員で囲む。
そのために お母さんは 腕によりを掛けて “温かい“ご馳走を作って待っているのです。
その代わり 晩御飯(食べれば、の話ですが)は 「カルト エッセン(冷たい食事)」と言って ハム チーズ パンなどの火を使わないメニューです。
それも 欲しい者だけが 勝手に 冷蔵庫から 引っ張り出して 個々に食べる。
なんたること!でも 晩御飯作りから 解放された人生ってどんなん?
 黄昏時 我が家の下のカフェを とくと ご覧!
独り者も 家族持ちも 老いも若きも およそ女の人が ゆら~り紫煙をくゆらせながら
ひとりで あるいは仲間と 時間を気にすることなく 楽しんでいます。

同じ頃 わが日本なら お母さんは 「疲労」の2文字 顔 体 足・・・・至る所に 貼り付けて どうかしたら 洗濯物取り込みながら 子供の宿題見ながら 出来合い物であれ 何であれ せめて 温かい味噌汁だけでも・・・・などと 殊勝な気持ちで 時間におったてられるように ご飯作り。
この違い!この差!
 しかも 最近は ドイツでも 共働きが多く メインのランチも 社内食堂で済ませ 当然 子供には お金を渡し また当然ながら そのお子ちゃま達 ピッツア ハンバーガー フライドポテトのばっかり食いで 背中が サーロイン・ステーキ症候群に進化?してるとか。
つまり 全然 調理しない親が居るってわけ。
友人も 「ちゃんと作るわよ、土曜日のランチを」(おいおい!1週間に1度だけかい?
そういうの 国の将来が危ない!って言うんだよぉ~・・・)心の中では 盛大な反論しつつ 屈託のない笑顔で 1日の締めくくりの時を ダンスに 映画に 観劇にと ゆったり 楽しむ彼女達を 実は 羨ましい~~~~~~!
だって 考えても見てよ「晩御飯作りのプレッシャーが 始めから 無い!」んだよ!
なんでも ドイツ人いわく 「1日に2回も 温かい食事をするなんて 調子悪いよ。
あんだって?日本人は 3回とも 温かい食事だって?胸悪いぜ!」
ドイツ人と結婚してる日本人妻 寒い時期は やはり どうしても 夕食は 暖かい物が食べたい。
で、家族に 「お味噌汁作るけど 食べる?」と“誘う“。
すると 「僕は要らない」(おぬし、それでも まこと 夫か!) 
さらに とどめは 「アタシャ 要らないよ! また 火を使うのかね? 勿体ないことする嫁だね・・・」。
かくして もともと 薄~い夫婦の愛情に ヒビが またひとつ加わる

 もひとつ、お米といだ時 「一体 何回 水を捨ててんのかね? なんで そんなに 水を使う?もったない!」って言われた例も。
「米は研ぐもの」・・・・ドイツ人には 理解出来ない事なんだ。
確かに リゾットなどは お米洗わずに入れちゃうけどさ、食文化なんて無い国じゃあ 判れって方が 無理難題だわさ!(言いすぎ神様 登場!)

 しかし 思索好きな?私のこと それ以来 考えた。「無洗米!」
日本中の家庭が これにすれば 水量は凄い節約になる。河も汚れない。
しかも 無洗米って 決して水で 洗ってるのではなく こすり合わせて ぬかだけを 取り除いているそうな。
これも 水の節約だぁ!

 ドイツでは 食べ残しは ゴミとして 捨てるのは まぁ仕方ないけど 飲み残しの飲み物類は 流すので 河を汚し 綺麗になるまで どれくらいの時間が必要か・・・だから
罪が深いのだとか・・・。
仰せの通り!ドイツ人はエライ!節約精神が しっかり 根付いちょる。

 おっと、またそれちゃった、イースター休暇の話だったにぃ・・・。

 「それは 休暇とは言わない 休暇とは最低2週間を言う 1週間に満たないのは ただの休み」・・・ドイツの辞書にでも 載っとんのかい?

 それでも 私達日本人の貴重な休暇。今回はイースターの休日にリスボンへ。
娘もアムステルダムから。
それぞれ5℃の世界から 25℃へ。

 空港に着いた途端 パンツの下に 穿き込んだタイツを脱ぎたい!そればかりが頭に。
その少し前 いよいよ着陸の頃 まるで住宅街の 真ん中に 落ちてゆくぅ~~~! との心配で 一杯だったのに。
街に近い空港から タクシーで10分で ホテル到着。
その頃には 余りの眩しさに 目がショボショボ。
明るい! 空が青い!温かいんじゃなく 暑い!風が爽やか!
こんな天気 久しく 忘れていました。

 早速 夏装束で 街へ。
リスボンのシャンゼリゼ通りへ。 確かに似てる。けど やっぱり どっかシャンジェリジェ~って訛りそうな田舎だべ。
しかも 懐かしい匂い! 「いわし」の焼ける匂い!!!
この匂いだけで 魚無しでも ご飯食べられるね。
芳しい匂いを 胸いっぱい吸い込みながら ズンズン 坂道を 下って行くと 海が見えた。大西洋だ。
昔 むかし ここから 船で 遠い遠い外国へ渡った人がいるんだ。
日本のテンプラ カステラもポルトガル人が持ち込んだんだよね。
明るい海と空を見ていると (この海の向こうには 何があるんだろう・・・)という気持ちになるのが 判るよ。
やはり 気候って人格 性格にも 絶対影響するね。
それにしても 同じヨーロッパでありながら この違い。
天気だけじゃんなく 人間がみんな 小さくて コロコロ。
特に若い女の子 ピチピチ通り越して コロコロ。
お腹とお尻 突き出して 歩いてる。
でも無理ないかも。食事が美味しいもの。安いもの。
飛び切り新鮮ないわし えび たら ロブスターをたらふく食べました。
昨今の狂牛病 口蹄疫の恨み晴らせ!とばかり。
何しろ 飛行機の機内食にも 「これは牛肉を使っていません」シールがついていたり、「スモークサーモンしか使っていません」シールだったり。
私より先に2年ほど ドイツに住んで 既に日本へ帰国したM子さん、自分がしっかりヤバイ牛肉食べたのも忘れ「今のヨーロッパはまるで暗黒大陸 だから 6月のロンドン旅行はカナダに変更するわ」って。

 リスボンでは ブランド・ショッピングの夢は叶わないけど こんなに 気持ちよくて 美味しい国が まだヨーロッパには あるんですねぇ。
ドイツでは イースターの休日中 店もお休みなのに カトリックの国であるポルトガルは 日曜日以外は オープン。
それも午後11時まで やってる。
人々も勤勉で 感じが良くて。
店の種類もピンからキリまであり カラフル。日本のよう。

 でも 何より 海岸沿いの緑の公園。 人々が 何にもしないで 寛いで・・・。
我が芦屋も 次々 海を埋め立てて レストランだの ショッピングセンターだの住宅作るより 海沿いのただの芝生だけの公園を 作ってくれたら 寝そべりに行くのに・・・。
 私達3人とも ただじぃっと海を眺めて座っていた。 
考えたのは もう1回日焼け止めクリーム 塗った方がいいかな・・・とだけ。
でも 強い日差しを浴びて 体中が 殺菌されたようで 気持ちよかった。
あちこちから 聞こえてきたドイツ語「殺菌出来て嬉しいなぁ~!」って言ってるのかな?

 リスボンの街は 海に向かって下り坂が多く やはり大都会だから 近代的なビルも多いけど 歴史的な建物も 随所に見られ 興味をそそられます。
日本を 訪れる外国人が 京都や奈良に惹かれるように 私達は その国の歴史を感じさせるものに 魅かれるのですね。

 後ろ髪引かれながら 帰ってきたドイツ 寒~い! 4℃ 暗~い! まず~い!

                butterrice


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