ひとりぼっちの美術館(笑える美術館)

手作りアートやドイツ通信など載せてます。

掘り出し物!!!

2006年09月23日 | 私のお気に入り
 





  ドイツに来たばかり あの日も エスリンゲン探索中だった。
 曲がりくねった石畳の道 崩れ落ちそうな木組みの家が もたれあって並ぶ
旧市街。
ふと、錆び付いて でも 確かに”王冠”が 道に 転がってる。
誰かが 落とした? 捨てた?
誰も居ない・・・。
私、 拾って・・・貰っても・・・構わないのかなぁ?
でも・・・しばらく ウロウロ。

すると おばさんが 通り掛かった。
「あのぅ~、これ!」怪しいドイツ語で 言った思う。
おばさん「欲しいの?持っていけば?」って言ったと思う。ジェスチャーも そんな感じだったもん。

 ワクワク いそいそ 家に帰るや サビ落として 拭いて 絵の具塗って ビーズ付けまくり・・。
  本物の王冠だったのかなぁ・・・でも その日から 我が家のリビングは
即位室になった。

              butterrice

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ドイツ通信No.47

2006年09月21日 | ドイツ通信
ドイツ通信No.47
2001年 7月 31日

  ここ1週間 ドイツは 完全な夏です。
連日30℃以上 透き通った空気の中を 強力な紫外線が 刺して来るぅ~!。
ああ!シミがぁ!
街全体が 中世そのままのここEsslingenでは 冷房があるのは チョコレート屋さん位。
ドイツでは チョコレート専門店の店員が なぜか 白衣着てるの。
薬局と同じ感じ。「清潔をモットーにしてます」ってか?
普段 何処も 冷房などなし 飲み物に氷を入れることもないドイツ人の店員さん達 ゆる~く効いてる冷房にも弱いみたいで 白衣の上からダウン着て 商売してる。
本当に 冷たい物は嫌なようで ある晩 ドイツ人とバーに行きました。
私は カクテル(フローズン・ダイキリ) 彼女はスコッチの水割り。
運ばれてきたカクテルひと目見て なんだこりゃ? 何処がフローズンなん?
氷忘れてません? ぬるくて濃くて 飲めません。アルコールきつ~い!
一方 友人のには 角の丸くなった氷が2個。
ブツブツ独り言ってた彼女 ついに グラスに 手突っ込んで(ドヒャ~!) 氷を取り出し トイレに捨てに行っちゃった。
(それ 欲しいよぉ!)の言葉 必死で 飲み込む私。
中身の半分は氷の 日本のマックのコーラ・・・ドイツ人が見たら 卒倒するかも。

さて 7月8日 日本の友人のM子さんとアムステルダムで 逢いました。
何ヶ月振りかの再会 ところは悩ましい街アムステルダム。設定条件は○。
でも 登場人物が50過ぎのおばさん2人。
これでドラマ・・・は難しい。
スリムでエレガント ゴージャスなオーラ放つ ピアニストM子さんの神通力も ここでは通じず 「飾り窓の女」正規の場所では 居場所が見つからず 仕方なく タイ・レストランの飾り窓の女に 身をやつしたので ございます。
しかも 彼女の流し目で 入って来た客は ゼロ。
非情の街 アムステルダムでありました。
でも そのタイ・レストラン「TAKE・TAI」の海老のてんぷら すっごく 美味しかった!おかわりしたんだぞ!
ちなみに 「TAKE・TAI」(テイク・タイ)を「タケ・タイ」と読んで 娘に 呆れられた私。ドイツ語しっかり身に付いちゃったぜ!

 有名な アムステルダムの「飾り窓の女」 オランダ政府公認で 物凄い観光?マネーを生み出すスポットらしいですが 飾り窓の中の女性達 多くが 東欧系の顔立ち。
在独4年 初めは 白・黒・黄の区別しか 出来なかった人種に関して 今は これは
北欧系 南欧系 東欧系 アラブ系 トルコ・・・ギリシャ・・・など 区別できるようになりました。
その中で 今 経済的に非情に苦しい東欧や アルバニアの人たちが 豊かな西欧で 手っ取り早く 稼げるセックス産業に 流れ込んでいるのは 当然かもしれませんね。
若く 儚げな 風情の容貌を持つ彼女達に かなうわけがない。
今後は マニアックの線を狙いましょ、ねっ?M子さん。ウフフ!
それとも? “ドイツ”があった!
ドイツのテレビ 深夜近くなると 凄いCMが流される局がある。
テレフォン・セックスのコマーシャル。
そこで登場する女性達 いくら電話だからって 実物さらしちゃって これじゃ 却ってダイヤル回す(古いねぇ、この言い方。今は なんて言うの?)手が止まるぜ!
日本人の常識なら こう言う場面に登場する女性は まず 「第1に若いこと」でしょ?
「第2にスリムなこと」でしょ?そして 「出来れば 美人」がお約束。
でも ドイツじゃ違うの。
老眼かけたおばさんが 目一杯セクシーに 裸体さらす・・・負けるものかと 体脂肪率50%はくだらないと思うおばさんも身をくねらせ・・・って具合。
(これなら 私の方がマシ!まだまだイケル!)って ドイツ全土の おばさんが 顔輝かせてると思う。そして元気になって 生き生きして 周囲に明るさを灯していく・・・。
そうか! 良いコマーシャルなんだ!

 さて その危ないアムステルダムで ちょくちょく 私が遭遇するもの。
ゲイのみなさま。
そう、完全にオープン その多いこと! はばからないこと!
例えば スキポール空港の歩く歩道
私の直ぐ前で ひしと抱き合い 熱い口づけ 体をぐいぐい押し付けあってる。
私は 軽い吐き気を 飲み込みながら (しっかり見よう)。
見た目は ごく普通のおじさん二人。ひとしきり・・・・終わって 目が合った。
途端、私は 大きな音たてて 生唾のんじゃって こちらの方が恥ずかしいわ。
潤んだ瞳のおふたり、ハネム~ンにお出かけだったのか・・・・。

 とある雑貨店
アムステルダム独特の 遊びと スレスレの・・・・ おもわずクスッ!の雑貨達が並ぶお店。
「これ 買います」とレジ前に立った私に 「それ、素敵!いいわぁ~!」と(アタイ オカマちゃん)のおじさんが 私のレザー製のネックレスを指して言います。
さらに 私のくび許に 手を伸ばして ネックレスを撫でながら 「アタイの方が 似合うわよ!ね、そう思わない?あ~た?」って 横の美しい青年に 甘えるように。
その青年の妖しい美しさっていったら! 「パープルレイン」なんかの大ヒットを持つ
プリンスを ハンサムにしたような風貌。ゲイでも そうじゃなくても 魅かれるような。
私も つい誘われて ウットリ!  イカン! 私は そうじゃないんだった!
 
 どういうわけか アムステルダムでは ゲイちゃんに 熱い視線を 贈られる私。
私が 穿いてるパンツを 下から撫で上げ 「素敵ね!」・・・これは KLMの客室乗務員のハンサム君が 機内食をサービスする時 ひざまずいて。(ぞぉ~!)

カフェで 痴話げんか中のカップル 若いハンサム君のほう (私たち もう 終わったのよ!)って サバサバした表情の合間に 斜め前に座っていた私に ウィンクしながら テーブルの下で 意味ありげな 手つきをしてみせる。(なんなの?これ?)

 悪友の分析によると 彼等は 私に 「あ~た、上手に化けてるわねぇ?」「使ってるのは 2枚刃? 3枚刃? 夕方になると 伸びてきちゃうでしょ?」って 質問したいんじゃないかって! そんなぁ~!

 でも ご清潔で 退屈な ドイツの暮らしに 比べて ナント 刺激的なことか!

   前世は アムステルダムの 運河沿いのガス燈だったに違いない私の アムステルダム慕情は まだまだ 続きます・・・・・・。

               butterrice



 





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天使の来る家

2006年09月17日 | 私のお気に入り



毎年 12月になると 我が家に天使が 舞い降りて来る。

エスリンゲンの クリスマス・マーケットから来る天使達。



 去年は この天使・・・・とても 恥ずかしがりや。



  ついに 後ろむいちゃった。 可愛いぃ!

                    butterrice
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ツイン・スター

2006年09月07日 | 美術館
  コラージュ?

 

季節は巡って もう今は 夏を惜しむ人はなく 街には 冬になる前の ごく短い秋を楽しむプランがいっぱい。

 今宵も広場では ジャズのライブが・・・・。
恋人達が 勤め帰りの会社員が 秘めたるふたりが・・・しっかり 寄り添い ワイン片手に 思い思いに 音楽に耽るひととき。 

 空の星達も 七色のライトに照らされて 黒い空に 見事な ショーをくりひろげてる。

           butterrice
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プロバンスの午後

2006年09月05日 | 美術館
   油絵

 


 日本のより やや小さめ でもとびっきり 甘くて美味しい ネクタリンが 今年もこんなに 採れました。
ヨーロッパの人は 皮を剥かず そのまま 頂きます。

 甘い香りに包まれた 幸せな午後。

           butterrice
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教会のそばで・・・・・。

2006年09月03日 | ドイツ通信
ドイツ通信・番外編

 エスリンゲン市 マルクト広場に面して建つ ゴシック建築の教会
それに ぴったり 寄り添うように 2台の赤い車が・・・。


 可愛いなぁ~!と 近づいてみると 天下のフェラーリ???

 ドイツでは 50年代 60年代の ピッカピッカのアンティークが ゆっくり走ってるのを 見かけるけど さすがに こんなフェラーリ 見たこと無い。
フェラーリって 昔は こんな のどかなスタイルだったの?
郵便配達の車だって 思っちゃうよ。
 
 それにしても 今のを見ると 随分な進化を 遂げたもんだ!
 





 折りしも マルクト広場では たまねぎ祭りの真っ最中。
エスリンゲンは たまねぎの名産地。
そのたまねぎを ふんだんに使った ”ツヴィーベル・クーヘン+今年の採れたてワイン”のセットを 味わうべく 多くの人が やってきている。
この 貴重な アンティーク・フェラーリも 石畳の通りを ゆっくり やってきたのかな?


                     butterrice
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ドイツ通信No.46その2

2006年09月03日 | ドイツ通信
ドイツ通信No.46その2

 ドイツのタクシーのお話の次は ちょっと こわ~いお話。
 
5月ドイツ北部で 使用済み原子力燃料廃棄物を 鉄道で輸送する事に 反対したグループの面々が ひと騒動 起した時の事。
レールの上に座り込む レールの上に寝る これなどは それ程 新鮮じゃないよね。
でも これじゃあどう?
反対派のメンバーが 自分の腕を レールに コンクリートで 固めてしまった!!!
一体 どうするつもりなんだ! どうなったかって?そんなん 知りません。

 次は さらに こわ~いお話。
4月初め デュッセルドルフで 韓国の14歳の少女が 昼間 ネオナチの少年に 囲まれ 腕に カギ十字を 彫られてしまった。
近くは 日本人が 出没するところであり また 駅の構内でもあったので 日本人社会(デュッセルドルフには 8000人ほどいるらしい ちなみに シュツゥツガルトは600人)では 大騒ぎになったそう。
そりゃあそうだ!

 そこまで 行かなくても 人種差別は 確実に存在しています。
これはドイツに限った事ではないけれど。
例えば アムステルダムで 娘が住むアパートの近くの公園で 白人の少年グループに イスラムの少女が いじめられていた時 そこへ通りがかった私の姿に気付いて 悪ガキたちは クモの子を散らすように 逃げ去りました。
(良かった!)って 笑顔を向けたら スカーフを被った泣き顔の少女 私にむかって
日本人を 侮辱する言葉を吐き ツバを吐きかけたんです。
あ~あ! このように10歳前後の少年少女達の 心の中にも 差別という感情が 住みついてるのですね。

 ドイツでは 第2次大戦の教訓を 絶やさないために 教育現場で 繰り返し ナチの蛮行の跡を 子供達に 見せています。
普通の映画館でも タバコのコマーシャルと同様に 教育ビデオを 流しています。
その内容は 例えば 二人の青年が ナチの敬礼の姿勢を ずーっととり続け 
掛かってきた電話も その姿勢のままで 受話器を 耳に当てられないというもの。
さらに 敬礼姿の青年二人を 離れて立たせ 彼等の腕に 紐をくくりつけ 洗濯物を干すおばさん。
青年達が 洗濯物の重さに 疲れて 腕を 下ろそうとすると そのおばさんが ビンタを 食らわすというもの。
映画館内の 若者達は 無邪気に 大声で 笑い 喜んで見ていますが メッセージは
ちゃんと 届いているのでしょう。
 良い事は勿論 悪い事も バツの悪い事も しっかり 目を開けて見る。
事実を 明らかにして 決して 隠したりしない姿勢は 本当に 偉いと思います。
そこから 初めてスタート出来るのですから。

 さて 私のドイツ暮らし 周囲を見渡せば すっかり 様変わり。
ドイツ語の同期の桜は 既に 全員帰国済み。
アッ!いう間の4年間。次のアッ!は 日本で・・・という淡い期待も そろそろ芽生えます。
だからこそ 短く 美しい ドイツの夏を 十分味わうつもりです。

 皆様も ジットリ 日本の夏を 乗り切ってくださいね、

            butterrice





 
      
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