ひとりぼっちの美術館(笑える美術館)

手作りアートやドイツ通信など載せてます。

ピンクの包帯

2005年12月29日 | 日記

毎日雪で出られません。滑るし寒いし・・・・。
おまけに朝から闇で、きっとこんな日に絵を描いたら暗くなるぅ。
で、お気に入りの手袋 指先に穴があいていたのを思い出し ピンクのレザーで 包帯くっ付けました。
ちょっときつ過ぎたかな?
でも これでまだ使える。
  あした 天気になぁ~れ!

                 Butterrice
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終わらないクリスマス

2005年12月28日 | 日記
 今日は12月27日。日本では既にお正月モードでしょ?
でもここでは(正確には この州では)1月6日まで クリスマスは続く・・・・。
1月6日はイエスの誕生を祝うために 東方の3賢人が 星に導かれて ベツレヘムに来た日。その日まで続くんです。
当然 クリスマス・ツリーもまだ 家の中で存在感発揮中です。
6日 取り外し 使用済み”もみの木”回収車によって回収されます。
その日には「通り」の電飾も取り外されます。
 楽しい 美しい 長いクリスマスの日々がついに終わる。
 その日まで 我が家のツリーも 家族の一員です。

               Butterrice
  
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迷宮

2005年12月27日 | 美術館
   

迷宮 
   das Labyrinth

油絵 コラージュ

  色が大好きな私。いつか色の迷宮に迷い込みたいって思ってる。
たとえ、抜けられなくなっても・・・・・・。

 
                 Butterrice
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ドイツ通信No.10

2005年12月24日 | ドイツ通信
       ドイツ通信 No.10

 今日は1998年2月2日。
外はうっすら雪化粧 恐らく外は マイナス3~5℃位です。
ドイツでは 外は寒くても 室内や商店の中は ポカポカ春の陽気なので 体が自由に伸び伸び動きます。
一昨年は 余りの寒さと 初めてのドイツの冬ということで 余裕が無かったせいで 気が付かなかったのですが 雪景色の中では 建物の外壁のパステルカラーが ひときわ美しいのです。
確かに 毎日 重く垂れ込めた暗~い空ですが 一杯着込んで 新しい靴を履いて 街を歩き回る私は なぜか 弾んでいます。
昨晩は 本当に 手拍子 足拍子で 弾んだ晩でした。
と、いうのは ギッタに連れられて主人と3人 「クラシック・ロック・カフェ」に行ったからです。
 9時過ぎからは ライブが始まり 懐かしい60~70年代のヒット曲のオンパレード。
主人は アメリカ出張の時には 必ず食べるという“バッファロー・ウィング”(チキンの手羽が ピリ辛の薄いピンクに 染まっているもの)“もどき“を 思い切り 手を ベトベトにして 食べゴキゲン。
私は ジャマイカ風サラダ(アボガド マンゴー きゅうりなど大盛り)で 大後悔。
でも 兎に角 今宵一夜は アメリカにいる気分。
古き良きアメリカを 夢見て育った 元少年少女達には ウットリするひとときではありました。
勿論 広い室内は ドイツ人がギッシリ。
でも 私は 途中で やっぱり ここはドイツだ!見た目は 同じでも 彼らはアメリカ人じゃない!
(当たり前か!)と思いました。
ひょっとして 中身は アメリカ人より ずーっと日本人に近いのです。
ノリの良いサウンドが ガンガンながれても 誰一人 腰や体を ゆすったりしません。
ただ じぃっとステージを 見つめています。静かに大人しく。
むしろ最近の日本の若者の方が オオはしゃぎ ノリまくるのかも。
そのこと以外でも ドイツ人は 我々日本人と良く似ています。
DB(ドイツ国鉄)やS-バーン(電車)の中でも 4人掛けの席で 目が合っても スーっと目線をよそへ移すし エレベーターの中でも 人と目を合わさないように 様々な方向に顔を 向けて立ちます。
ついうっかり ぶつかりそうになったら 相手がアメリカ人なら 満面笑みを浮かべて 「オ~!
エクスキューズ・ミー!」 でも こちらでは 表情変わらず 怖い顔のまま 「エンティシュルディゴン!」(ごめんなさい!失礼の意。) 皆、驚いたぁ?「エンティシュディゴン」よ。
 街は 実に清潔で 特にトイレは本当に綺麗です。


 ところが、ところがです。 似ている点があると 安心していた私を 根底から打ちのめす事件。
本日のメイン・テーマ 「日本人なら 覚悟せよ!ドイツ式サウナの入り方」
そのサウナは 我が家から歩いて10分位。
大変クラシックなステンドグラスも好ましい建物です。
そこは サウナ スチームバス プールも3本立て。
曜日によって サウナ或いはスチームバスが 男性のみ 女性のみ 混浴と分かれます。
プールは 水着着用なので 曜日関係無し。
私が ギッタと行った日は サウナが女性 スチームバスが男性の日でした。
ギッタが 事前に「大きなバスタオル 水着 バスローブを持って行くの。サウナではバスタオルを使うのよ」と言ったので 用意をして イザ、出発。
私達は プールも行くつもりなので サウナ+プールで 16マルク (プールのみは5マルク)
約1120円ほどです。
ロッカーの鍵を渡されて 脱衣場へ。
(まぁ!あの人大胆ねぇ、スッポンポンで 歩いてるわぁ)
ギッタ「何を見てるの?(ギッタ ここでニヤつく) さあ!早く脱いで シャワーに行きましょう。
サウナの前後は シャワーするのよ」
私 この時点で チョッピリ後悔。
でも 素肌にバスローブをまとって シャワールームに。
5人程いた 先客のご立派な体に当たって 跳ね飛ばされる水しぶきを 思いっきり 浴びながら私も。
シャワーを終えた 私の気持ちを察した(気付かれたかぁ)ギッタが そのまま 私の手を取ってサウナ室へ。
(えぇ~?このまま 裸のまま この長い廊下を 歩いて サウナ室まで 行くの?)
たどり着いたサウナ室で 持って来たバスタオルを しっかり 体に巻きつけた途端 ギッタが
「タオルは 床に敷くのよ」 (えぇ~?そんな!)
私の手から タオルを もぎ取ったギッタは 「私が ちゃんと やってあげる」とばかり
3段棚の一番下( ここが一番温度が低いから)に綺麗に タオルを敷いてくれ「ど~ぞ!」
(へっ?) 蒸気で コンタクトが 曇ってよく見えませんが そのタオルの上に 寝なさいって言ってるのです。
(仕方ない! 寝てやるとするか!)
しばらくすると 段々 目が利いてきました。
さして 広くないサウナ室に 巨体が ドッサリ!
3段目の人も 2段目の人も 「ロダンの考える人」の姿で コの字型の ベンチに 腰掛けています。
そして その人たちの足許に 私とギッタが 寝ているわけです。無論 仰向けで。
(判りますぅ?)
)私が サウナ室に入った途端 あんなに お喋りが聞えていたのに 一転、皆 無口に。
(ここは ひとつ珍種が登場したから 丁度時間潰しに 観察しましょう、そうしましょう)
私が 一番困ったのは  皆の視線でも 目に入るおぞましい脂肪でも ありません。
私自身の 両手の 置き場でした。
それにしても 凄まじい脂肪です。
そして汗の匂い。 どっかで嗅いだような…そう!肉屋の前で売ってるホットドッグの…キャァ~!
私もとみに中年太りとなり 「腹筋運動って 効果あるんですかぁ?」なんて 教室の初心者みたいな質問を 自分に したくなるような昨今ですが ここでは 私は 幕下 い~え!ふんどし担ぎ位?
やがて 8分経って 私はやっと放免され シャワーへ。
余裕のギッタは あと15分入ってるって。
私は シャワー室隣のトイレへ。
ところが 腰高の“変形“男子用トイレのみ。(ヒェ~!)
廊下に出て 太ったおばさんに 「女性用トイレどこですか?」
おばさん 先ほどのトイレを指して 「そこ」(そ、そ、そんなぁ!)
でも 仕方なく入り 前向きか 後ろ向きか どっちにしても 飛び乗らねば 届きません。
良く見ると紙もなし。(ほんとに ここ???)
決心して 後ずさりして 助走して ドッコイショ!
こんな場所で 真っ裸で 便器目指して走ってる…・悲しいけど 笑えるわ。
万一 間違って大きいのが出てしまったら? 身震いしながら 済ませたのです。
扉に鍵もなく スッポンポンの状態で 用を足すのが こんなにも心細いものだったなんて…・。
その後 ただちにシャワー 再び サウナです。
 私はせいぜい2回位入るのかと 思っていましたが ドイツ人は4~5回くり返すのだそう。
(聞いただけで ヨレヨレ)
合間には 水着に着替えてプールにも。
プールはとっても素敵!ステンド・グラスを通して 外の光が入り プールに映ってロマンチック。
ギリシャ・ローマ建築の様式で 艶めかしく 私も 生成り色の 薄い布を 体にまとって 頭に 
月桂樹の王冠でも 載せてみたくなりました。

                      続く……。
                                Butterrice


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アンゲリカの選択:あとがき

2005年12月22日 | 小説(アンゲリカの選択)
「アンゲリカの選択」:あとがき

  終ったァ~!!!
 始めは いきなりドイツ語で書いていたのですが それでは(書きたいことが書けない)ってんで 途中からは 日本語でまず書き それをドイツ語に訳すことに。
でも それが苦しかったぁ!
これを書いたお陰で 日本語の奥の深さ 表現の豊かさを知りました。
それだけ 日本人って 多様な感情を持つ国民ってことだったんだ!

 途中、約3回 のけぞってくれた?チョコレート中毒のドイツ語の先生
 ブログの先生・しのちゃん

  お二人のご指導のおかげで 最終章まで 到達することができました。
 ありがとうございました。

   そして 最後まで 読んでくださった皆様 ありがとう ございました。
 またいつの日か アンゲリカが 登場する日を夢見て……。 
                  

ドイツ・エスリンゲンにて
        2005年12月21日      
                           Butterrice

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アンゲリカの選択・最終章 Angelikas Wahl Kapetel lezte

2005年12月22日 | 小説(アンゲリカの選択)

アンゲリカの選択 最終章
Angelikas Wahl Kapitel letzte

** 数ヶ月後、南の島 **
:** einige Monate spaeter eine Insel in Suden

アンゲリカは今は心の中に密かに想い続ける彼との思い出の地に来ていた。
Angelika war in dem Land der Erinnerung in dem sie ihn heimlich immer noch liebte.

3年間の間にただ一度、二人で旅をした。
Die zwei sind nur einmal in drei Lare gereist.

彼は海の中が好きだった。
Er hat es gebliebt im Meer zu tauchen.

深く潜って沈黙の世界に身をおくのが好きだった。
Er hat es gebliebt, tief zu tauchen und sich in der Welt von des Schweigens zu ueberlassen.

その静寂の世界にアンゲリカを案内した。
Er hat Angelika in die tief Stille gefuehrt.

二人で潜り、波に、潮の流れに身を委ね、そこは二人だけの宇宙だった。
Sie haben zusammen getaucht und sie haben sich den Wellen und dem Strom von den Gezeiten ueberlassen.
Da war der Kosmos nur fuer sie.

その日は二人の宇宙にアンゲリカ一人だった。
An diesem Tag war Angelika in dem Kosmos von ihnen beiden allein.

彼と一緒の時の様に・・・彼に導かれるようにズンズン潜っていった。
Angelika hat sich ebenso gefuehlt wie zusammen mit ihm,,,,,, sie hat ebenso kuehn getaucht, als wuerde sie von ihm gefuehst.

海の底は完全な静寂に包まれていた。
Der Meersboden wurde von perfekter Stille eingehuellt.

アンゲリカはまるで彼と居るような安心感と、幸福感を味わっていた。
Angelika hat eine Beruhigung und eine Glueckseligkeit genau so wie mit ihm genossen.

太陽の一筋の光が 深いところまで 届いていた。
Das Licht eines Sonnenstrahls ist bis an den tiefen Ort angelangt.

と、何かが光った!
Da, ewtwas funkelt!

アンゲリカは光を放ったと思える場所に近づいた。
Angelika hat sich deem Ort genaehert.

それは”大きなハート型をした宝石”だった。
Es war ein grosser herzfoermiger Edelstein.

(それは80カラットのダイヤなんだ・・・)
“ Es ist ein Diamont von 80 Karat,,,,,”

彼の言葉が蘇った。
Seine Wort sind wieder in ihrem Kopf aufgetaucht.

(こんなところに・・・隠したのね。
“An so einem Ort! Hat er ihm versteckt!

これじゃあ誰にも見つかりっこないわよね。ウフフ!)
Niemand kann ihn jemals finden hahaha!”

アンゲリカはそのダイヤを手に取り、余りの大きさに驚いた。
Anngelika hat den Edelstein in ihrer Hand gehabt und hat sich ueberrascht, wiel er so gross war.

しばらくアンゲリカはそれを見つめていた。
Eine kleine Weile hat Angelika ihn angesehen.


と、決心したようにさんご礁の下の海底を掘り始めた。
Und dann hat sie entschlossen im Meersgrund unter den Korallen zu graben angefangen.

出来るだけ深く掘ってダイヤを置くと、その上から砂をかけた。
Sie haqt moeglichst teif gegraben und hat den Edelstein hinein gelegt und hat darauf den Saand geschaufelt.

(もう出てきちゃダメよ。人間はいくらでも醜くなる時があるのよ。
“ Du darafst nicht mehr hervorkommen! Fuer jeden Menschen kommt irgendwann die Zeit der Gier.

もう散々人間を翻弄したはずよね。
Ich denke, dass du mit vielen Menschen gespielt hast.

このままここでずーっとお眠りなさい。トプカピ宮殿の宝物さん!)
Schlafe hier ewig! Du Edelstein vom Topkapi Palast!”

アンゲリカは大きく脚を蹴って海上を目指した。
Angelika hat sich mit dem Fuss abgestossen und hat auf die Meersoberflaesche gezielt.

(さようなら!名なしの権兵衛さん!貴方はこれからも私の恋人よ。
“ Auf Wiedersehen! Namenloser! Du bist mein ewig Geliebter.

でももう私は大丈夫!ちゃんと生きていけるわ!)
Aber ich komme zurecht, ich kann problemlos leben!”

                完
                    Ende.
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摩天楼

2005年12月21日 | 美術館


摩天楼
Skyscraper
Wolkenkratzer

コラージュ

ニューヨークの摩天楼です。
ビルの谷間を 吹きすさぶ風に乗って キレギレに 聞えてくるでしょう?
アルトサックスの むせび泣く音が・・・
 はたして その実体は?
マニュキアで~す!

         Butterrice
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ドイツ通信No.9

2005年12月20日 | ドイツ通信
   ドイツ通信No.9

  今日は1998年1月20日です。
こちらにいると日本の祝日・休日のことは すっかり忘れてしまいます。
今年の成人式の日 東京は雪で大変だったんですね。
そして1月17日の前後は テレビでは 震災関連の特集が多かったとか。
こちらでも私が 日本の 神戸の方から来たと言うと 皆「あ~あ!」と驚きの表情で 最早 神戸と言うと 「あの恐ろしい地震の…」という形容詞が ついてしまっているようです。
 私も17日の前後2~3日は 何となく 不安な気持ちで過ごしました。

   こちらにいると新年 つまりお正月ムードが 日本のように濃厚では無いので (もう年が明けて20日も経つ…)という感慨などというものは 沸いてこないのです。
 12月25日が 終った途端 パタッとクリスマスが消え 日本国中 今度はこぞって お正月に向けて 序奏が始まり 年末の あの商店街 スーパーの賑わい…・やはりお正月は 日本が一番!
 こちらでは クリスマス休暇が終った途端 心なしか人々の表情が (元の怖い顔 プラスあ~あ!クリスマスまで あと1年…・・)と言う風になります。
そして仕方無く仕事に復帰するみたいです。
年末年始は 12月31日と1月1日のみの 2日間が休みです。
31日の夜 正確には 1月1日午前0時には 教会の鐘がなり 花火が打ち上げられ バクチクがなります。
それらが各「通り」で思い思いに 行われているようなので つい誘われて 私達も外へ。
でも びっくり!
その花火 バクチクの凄さは 半端じゃありません。
恐らく日本なら 「これは素人の域を越えてる 危険に付き禁止!」と当局から キツ~イお達しが出される代物です。
何しろ 「わぁ~!あの窓きれぃ~!」と 見とれていると 炎が キャンキャン音立てて窓ガラスを次々ノックしている窓は ナント!我が家のアパートなんです。
もうモクモクの煙の中 視界は殆どゼロ。
何処からバクチク攻撃されるか 恐ろしい!
あちこちで 花火に追っかけられ 逃げ惑う人もいます。
主人曰く「これは エスリンゲン攻撃じゃ!」
火薬の匂いと 目にしみる煙 シャンパングラス片手にフラつく人々…・・いつもは ロマンチックに感じられる 暗い街のシルエットも 何だか 今夜は不気味です。
 そして 明けて1日 案の定 「通り」には おびただしい残骸。
誰一人歩いている人は いません。
年賀状の束が来るわけでもなく 私が12月9日に 自分宛に出したSAL便の 荷物の中に
鏡餅などのお正月グッズを 入れておいたのに 結局着いたのは 1月17日だったので まさしく
何処を見回しても お正月なんて ありませんでした。
私は 日本にいたころ 特別 お正月が好きだったわけでもないけど なにやら モヤモヤ ブスブス くすぶっていました。 
 街の方は 2日 早朝から清掃車が来て 元の美しい「通り」になっていました(さすが!ドイツじゃ!)
 (まぁ、でも クリスマスには スペインに行ったし…・いいか!)

   そのスペインでは 5日間の内 1日だけ 遠出して グラナダに行きました。
「アルファンブラ宮殿」…・有名な観光地ので 日本人ツアー客も たくさん来ていました。
私達は 何食わぬ顔で そのツアーに紛れ込み ガイドの説明を聞きました。
宮殿は 素晴らしい建造物と 庭園でした。
庭園は 左右対称にグリーンをカットされていて こんなにキッチリ 四角に切られて…・木々が可哀相だね!って感じ。
でも 高台の庭園から 望むスペインの街並は 本当に美しいのです。
 そして宮殿は まさしく 数学の天才が建てたはず。 そしてインテリア・デザイナー(当時はこう呼ばなかったでしょうけど)も かなり幾何学に明るい奴のはず。
東洋の私達から見ても アメリカ・ヨーロッパの人が 見ても エキゾチックです。
今ほど 文明が進んでいない時代のはずなのに ここまでの技術が…と感心します。
むしろ 溢れる情報に惑わされず 仕事に集中できて よりよい物が 作れた時代だったのかもしれませんね。
「これらは今から 400年前の1500年代に建てられました。。。。」ガイドの説明に 主人は「ウチなんか 1200年代だもんにぃ~!」 この呟きが 聞かれてしまったのでは…・・と小心者の私達は 後ずさりした途端 ツアー客とはぐれてしまいました。
それで  迷路のような宮殿内を グルグル。
完全に (私達は今どこ? これから どこに 行けばいいの?)
これはまずい! 焦った矢先、いたいた!別のツアー客。
再び 何食わぬ顔で…・しかし 説明が今ひとつ 不明。 聞えてるはずなのに 理解出来ない!? それもそのはず 韓国人ツアーでござった。

      スペインは ドイツより 野性的な景色が多く そこに吹く風も 乾いた感じがします。
冬なのに 陽射しはきつく 人々の表情も陰影があり 一種独特の哀愁が 漂います。
グラナダの街を 見下ろす丘の上で 暮れ行く街を 眺めながら ギター演奏の名曲「アランフェス協奏曲」が 私の耳に 聞えたようでした。
                                Butterrice


  




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アンゲリカの選択 第9章 Angelikas Wahl Kapitel neunte

2005年12月16日 | 小説(アンゲリカの選択)
 アンゲリカの選択 第9章 Angelikas Wahl Kapitel neunte

   あぁ、君をこの手で抱きしめたい!
    Aha! Ich moechte dich in meine Arme pressen.
   
    君と出遭えて君を愛し、君に愛されて僕はやっと(この世に生まれてきて良かった)って
   思えたんだ。
   Ich habe in dich verliebt, und als du meine Liebe erwidert hast,habe ich gefuehlt
    :Es ist gut, dass ich in diese Welt geboren wurde. 
   
    それまでは僕を生んで育てた親を恨み、こんな人間に育てたボスを恨み、
   世間を憎んだ。
   Bis zu dieser Zeit habe ich meinen Eltern gegrollt, dass sie mich aufgegeben haben ,
    und  ich habe dem Chef gegrollt dass er mich zu einem solchen.
    Menchen aufgezogen hat, und ich habe die Welt gehabt.
    
    アンゲリカ、君とのこの3年間で僕は充分生きたと言える。
    Angelika ,ich kann sagen, dass ich mit dir diese drei Jahre erfuellend gelebt habe.
   
    ありがとう!心からのキスを送るよ。

Danke schoen! Ich schicke dir einen Kuss von gazem Herzen.

文はここで終わっていた。
Der Satz war hier fertig.

アンゲリカはただ座っていた。
Angelika hat nur da gesessen.

“(何が起きているのか?これから何が起きようとしているのか?
“Was geschieht eigentlich? Was geschieht von nun an?

もう彼とは逢えないの?彼の本当の名前は????
Sehe ich ihn nicht mehr? Was ist sein wahrer Name?


これで全部話したって言うの?
Ist Das Alles, was er gesprochen hat?

何も判らない。私はどうすれば良いの?
Ich weiss nichts. Was soll ich machen?

いえ、判っている事が一つ。
Nein, es gibt eine Sache ,die ich weiss.

彼は死ぬつもりだわ。私を一人残して。)
Er will bestimmt sterben, hinterlaesst mich allein.”

それからアンゲリカは手当たり次第に部屋の中を引っ掻き回して、
トプカピ宮殿の宝物を探してみた。
Und dann hat Angelika aufs Geratewohl ihre Wohnung nach dem Edelstein vom Topkapi Palast durchgestoebert.

(組織の人間が来て探しても見つからなかったんだもの。
“ Die Kerele von der Organisation haben ihn ja nicht gefunden.
一体何処に?
Wo ist er eigentlich ?

もう捜す当てがない。
Ich habe keinen anhaltspunkt zu suchen.

例え、彼が貸し金庫や私書箱を持っていたとしても、
私には手がかりがない。)
Wenn er ein Bankfach und ein Postfach hat, habe ich keine Spur.


** ** **




それからの日々、アンゲリカはますます彼への想いがつのり、
逢いたさと彼の身を案じる気持ちに囚われ、
何も手につかない状態だった。
In den folgenden Tagen verstaerkte Angelikas Gefuehl fuer ihn sich immer mehr,
und sie wurde gefangengenommen von dem Wunsch, ihn zu sehen und von der Sorge
wegen ihm,und sie konnte nichts anfangen.

時折、さめざめ泣いたり、彼の為に何か出来るのではないかと考えてみたり、
次には何も出来ない自分を持て余した。
Sie hat oft bitterlich geweint, und hat gedacht, was kann ich fuer ihn tun, und im folgenden wusste sie keinen Rat mehr.

ただアパートに篭り、一日中TVを付け、何か手がかりになりそうなニュースはないかと捜した。
Sie hat sich in ihr Zimmer eingeschlossen und hat das Fernsehen eingeschaltet und hat gewartet, ob es nicht eine aufschlussreiche Nachricht gibt.

何日そうした状態が続いたろう。
Wie lange dauerte dieser Zustand?

ある日、ニュースでは某国の女王が皇太子を伴ってドイツを訪問し、今まさに市中パレードが行われようとしていた。
Eines Tages eine Koenigin eines Lands hat mit dem Kronprinz in den Nachrichten Deutchland besucht, und sie machen gerade eine Parede in der Stadt.

皇太子はまだ8歳、それでも帝王学を身に付けたらしく、オープンカーの後部座席に女王と並んで座り、堂々と沿道の民衆に手を振っていた。
Der Kronprinz ist erst acht Jahre alt ,aber er hat sich mit der Konigin an der Seite auf den hinteren Sitz eines Cabriolet,und er hat stttlich die Hand zu dem Volk an der Strasse geschwenkt.

と、一人の男が突然皇太子に駆け寄り、銃を発射した。
Da ist ein Mann plotzlich auf den Kronprinz zugelaufen und hat eine Pistole abgedurueckt.

いや、その男が発射したと同時に,もう一人の男がその男に向けて発射したように見えた。
Nein, als der Mann geschlossen hat sehien ein anderer Mann gleichzeitig auf den Mann geschlossen zu haben.

しかし、ただちにSPが2人の男に向け銃を撃ち、
Aber der Geheimdienst hat gleich auf zwei Maenner geschlossen.

後から来た男は胸の銃弾を受け、その場に崩れ落ちた。
Der zweite Mann hat eine Gewehrkugel in die Brust bekommen und ist auf der Stelle zu Baden gefallen.

TV画面を見ていたアンゲリカは
Als Angelika es im Fernsehen gesehen hat,


   子供を殺せの指令が来た・・・
    kamen ihr seine Worte in den Sinn das eine Anweisung ein Kind zu ermorden,
   erteilt geworden ist 
    
     それは出来ない・・・
     ich kann es nicht machen 

   命に代えても阻止する・・・
   ich versperre bei meinem Leben.
     


という彼の言葉が浮かび、思わず、
「その人は暗殺者じゃない!ダメ!撃たないで!」と叫んでいた。
泣きながら叫んでいた。
Sie hat unwillkuerlich unter Traenen geschriien.
[ Deiser Mann ist kein Attentaeter. Nein! Nicht auf ihn feuern!]


騒然となったパレードは、一瞬の後何事も無かったように続けられ、
皇太子も笑顔を取り戻し再び民衆に手を振り続けた。
Die tobende Parade ist nach einem Moment weitergegangen, als waere nichts geschehen.
Der Kronprinz hat das laechelnde Gesicht wieder erlangt, und hat die Hand wieder zu dem Volk geschwenkt.
(彼は彼が言ったように自分の命に代えて子供を守ったんだわ。
“ Er hat das Kind mit seunen Leben beschuetzt, wie er gesagt hatte.

そして暗殺者として死んだ。
Und er ist als ein Meuchelmoerder gestorben.

「彼は暗殺者から皇太子を守ろうとしたのよ」って言っても誰が信じよう・・・。
Wenn ich sage, “Er wollte den Kronprinz vor dem Meuchelmoeder beschuetzen” wer glabubt mir?,,,,,
.
これで良い。彼はこうしたかったんだわ。
Das ist gut so. Er wollte es so.

彼は死に場所を求めていたのかもしれない。
Vielleicht suchte er einen Ort zum Steben.

決着を付けるってこういう事だったのね。)
Das war also ein Abschluss fuer ihn.”


続く……。
     In die naechste Nummer.,,,,/





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アンゲリカの選択第8章ーb Angelikas Whal kapitel achte-B

2005年12月16日 | 小説(アンゲリカの選択)
  君はラビリンス夫人が嫌いみたいだね。僕もさ。
Hast du gegen Frau Labyrinth eine Abneigung gehabt? Ich auch.

  アンゲリカは目を大きく開いて それから うなずいて微笑んだ
  Angelika hat groees Augen gemacht und sie hat zustimmend gelaechelt.
<front size =”3” color=”green”>
  彼女も また 組織のメンバーなんだ。
 Sie ist auch ein Teil einer Organisation.
 彼女もまた 孤児院育ちなんだ。
 Sie ist auch aus dem Waisenhaus.
 我々は本当の親がいない。我々は家族がない。名前が無い。
 愛する人の無い 未来さえない。
 Wir sind kein echtes Ehepar. Wir haben keine Famille,keinen Namen 
  Keinen Geliebten Menschen, nicht einmal die Zukunft,,,,,.
 

    それはまた掟でもある。
    Es ist auch ein Gesetz.

  我々が掟に従っている限り問題はない。
  Wenn ich ein Gesetz befolge, gibt es kein Problem. 

  
   
  しかし僕は本気で君を愛してしまった。
  Aber ich habe dich ehrlich geliebt.  

  僕は後悔してない。今は幸せだよ。
  Ich habe nicht bereut.  Jetzt habe ich Glueck.
  
  その忌まわしい仕事が来た時、僕は決心したんだ,
  これまでの人生に決着を付けようってね。
  Als ich den schauerlichen Auftrag erhalten hatte, habe ich mich entschlossen,
  Die Bilang meines Lebens zu ziehen. 

  でもその為に君を巻き込みたくなかった。
   Ich mochte dich nicht darin verwickeln.  

   だから僕は君に別れの手紙を書いた。
   Also habe ich dir einen Abschiedsbrief geschrieben.   

    でも実際にそれを君に渡すのに、どれだけの勇気が要ったことか・・・。
   Was fuer ein Mut, dass ich dir den Brief absende.,,,,,,,.

   でも僕にはそれほど時間が無かった。
   Aber ich habe nicht sondaerlich Zeit gehabt.

  君の前から完璧に消えなければならなかった。
   Ich musste vor dir ganz verschwinden.

  勿論、組織からもね。
  Natuerlich auch vor der Organisation.

  だから僕は事故に見せかけて死んだように工作した。
  Also habe ich vorgetaeuscht, dass ich bei seinen Unfall gesorben war.

  心配しないで!死体は僕が手を下したんじゃない。
 Sei ohne Sorge! Bei dem Toten habe ich keine Hand angelegt.
 

  仕事柄、そういうのも手に入るのさ。
  Ich kann dieseres Zeug geschaeftlich bekommen.

  ラビリンス夫人は明らかに僕じゃないと知りながら、夫だって証言したんだ。
  Frau Labyrinth hat es beqeugt, troztdem sie gewusst hat, dass ich es nicht war.

  組織の方針さ。世間的に死んだ人間を一体誰が気にかける?
 Das ist das Prinzip von der Organisation.
 Wer kuemmert sich um einen toten Mann? 

  あとは組織が思うように出来るってわけさ。
  Nachher kann die Organisation nach Belieben verfahren.

  僕が姿を消して組織がする事は、まず裏切り者を探し出して消す事、
  その前にトプカピ宮殿の宝物の隠し場所を聞き出す事だ。
  Ich habe mich verschwinden lassen, die Organisation sucht erst der Verraeter und laesst I
  Ihn verschwinden, vorher fragt sie verstecken punkt nach dem Versteck des Edelsteins 
  vom Topkapi Palast.
   
  それを僕が当局に出向く前にやらなければならない。
  Sie muessen Alles erledigen, bevor ich den Behoerden gehe.

  と同時に、殺人の以来を完璧にやり遂げなければならない。
  In derselben Zeit muessen sie den Mordauftrag ganz ausfuehre.

  しかし、僕は当局に出向いて、恐れながら・・・と自白するつもりはない。
  Aber ich will nicht zu den Behoerden gehen und ich will nicht gestehen.

  たとえ僕が命がけでそれをやったところで、密かに僕だけが処分されて
  総ては藪の中で終わる。
  Obwohl ich es unter Lebensgefahr mache, werde nur ich beseitigt und Alles ist im 
  Dunkeln. 
  
  僕がしようとしてる事はただ一つ、依頼された「子供を殺す」事を止めさせる事だ。
  Ich moechte nur eines, und zwar verhindern,dass das Kind von der Organiisation   ermordet wird.
  宝物はそのための餌に過ぎない。
  Der Edelstein ist nicht mehr als der Koeder.
  
   僕には何の意味もない代物さ。
   Es ist sinnloses Zeng fuer mich.  
   
   連中は必死になって僕と宝物を探してる。
   Die Kerle suchen verzweifelt mich und den Edelstin.
   
  君のアパートを荒らしたのも彼らの仕業だ。
   Sie waren es, die deine Wohnung verwuestet haben.

  君に無言電話を掛けたり、君を襲ってペンダントを奪おうとしたのも彼らだ。
   Es waren sie, die stumm angerufen haben und die dich angegriffen und versucht haben 
   Dein Pendant zu rauben.

  君は誰かにつけられてるような気がしたはずだ。
   Dir ist bestimmt aufgefallen, dass dich jemand beschattet hat.
  
   僕は君を守りたかった。
  Ich moechte dich beschuetzen.

   僕が君を愛したが為に、君を危険な目に合わせてしまって、
  申し訳ないと思っている。
   Verzeihung! Ich liebe dich, deshalb habe ich dich in Gefahr gebracht.
  
   組織の連中も普通に暮らす女性を襲ったり、殺したりして当局に目を付けられたら、
  今後の仕事がやりにくくなるから、余り思い切った行動に出れないんだよ。
   Wenn die Kerle von der Organisation eine normal lebende Frau angrifen oder   
 ermorden, werden die Behoerden aufmerksam und die zukuenftige Arbeit wird  problematisch.  
Deshalb koennen sie nichts Verwegenes tun. 
 
    もう少しで終わりだ。
    Es ist bald fertig.  
    
  その瞬間まで絶対僕は君を守る。
  Ich verteidige dich absolt bis zu dem Moment. <
/pre>
アンゲリカは引っ掛かった。 Angelik hat gestockt. (もう少しで終わり?何が?一体彼は何をするつもりなの?) “Es ist bald fertig? Was? Was moechte er denn?” 続く…・・。          die naechste Nummer,,,,,,.
コメント
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