終わってしまった展示でごめんなさい (会期 2020年10月6日(火) ~ 2020年11月29日(日))
東京国立博物館で開催されていた特別展「桃山ー天下人の100年」を見てきました。
コロナですっかり変わってしまった芸術やエンターテインメント観賞方式
=「新しい様式」下での、初の観賞です。
事前予約制でマスク着用、概ね90分の時間制限(強制ではありません)
そしておしゃべり厳禁
もともと日本は「ミュージアム(美術館・博物館)では会話してはいけない」というローカルルールがあったのに、コロナ感染予防は仕方ないとしても、さらにそれを強化するのは良いことなのか即座に賛成しかねます。
他人の迷惑にならないように、目の前の作品を見て感じることをディスカッションすることは悪いことなのでしょうか?
ミュージアムは教育の場、社交の場でもあると思います。
驚いたことに、平成館と本館の連絡通路に貼りだされている他のミュージアムのポスターがほとんどありません。
左隅に、奈良国立博物館の「聖徳太子 法隆寺」展が1枚あるのみで、他は全て東京国立博物館の額縁の台紙でした。
こういうところに芸術やエンターテインメントのコロナによる冬の時代を感じるわけですが、せめて国公立のミュージアムには、その役割について再定義する丁度よい機会が来たのではないでしょうか?
観客をたくさん入れて収益を上げなければ成り立たない展示方式を改めて、総合文化センターとして人々に人類の財産を還元してほしいと願います。