おはようございます。
前回に引き続き、リトビネンコ氏殺害事件の向こう側に見える国際政治の構造を考察したいと思います。
本日のニュースでアンドレイ・ルゴボイ元KGB職員が31日モスクワで記者会見し、ロシアとイギリスの間のスパイビジネスの実態を明らかにしたと伝えられました。
ルゴボイ氏は、記者会見でこう語っています。
「自分とリトビネンコ氏の雇用主でもあったベレゾフスキー氏が、イギリス情報当局の働きかけを受け、安全保障会議の情報を提供していた。またその見返りとして英国の市民権を受け、殺されたリトビネンコ氏も情報当局にリクルートされていた」
今回の件で、ついにイギリスの情報機関VSロシアの構図が明白になりましたね。
こうやって考えていくと、時代は変ってもケネディ政権時代のキューバ危機やカストロ暗殺計画といった構図と全く同じであることに気付きます。
~ベレゾフスキーも「カラー革命」を支援~
(※以下ワールドインテリジェンスより抜粋)
2003年から2006年にかけて、旧ソ連圏で吹き荒れたこの「カラー革命」に、本稿の主役ベレゾフスキー氏も深く関与したと言われている。
2005年9月には、ウクライナの元大統領レオニード・クルフチュクが、「ベレゾフスキーがオレンジ革命を支援するために1500万ドルを費やした」と述べていたし、ベレゾフスキー氏自身もウクライナで反ロシア派のヴィクトル・ユーシチェンコに資金援助していた事実を公開している。また、オレンジ革命に続くグルジアの民主化運動にも資金援助をしていたことを、同氏自ら認めているのである。
実際、ベレゾフスキー氏はこうした「カラー革命」が起こるはるか以前から、この種の工作を仕掛けるように英米政府に持ちかけていた。2001年7月以来、ベレゾフスキー氏は米英政府に対して、「クレムリンを弱体化させるために、ロシア国内のメディアにテコ入れすべきだ」と提言し、政府と共同で工作することを持ちかけていた。ベレゾフスキー氏は『ワシントンポスト』とのインタビューの中で、「ロシア国内のローカルなメディアが財政的に独立して運営できるようにするためには、わずかに年間3000万ドルほどあればいい。私の提案はこうした資金をこの地域のNGOに渡し、社会的に重要な広告活動のために使わせるというものだ」と述べていた。(※中略)
さらに2006年1月にベレゾフスキー氏は、「ロシアのプーチン政権を倒すための計画を過去18ヶ月かけて練ってきた」と発言し、「ロシアで、力による権力奪取の計画を立てている」と堂々と述べたのである。
今回の会見も、イギリスVSロシアの情報戦の一環と見るべきでしょう。イギリス当局は勿論否定していますが、今回の会見内容はかなりの真実が含まれている気がします。
前回に引き続き、リトビネンコ氏殺害事件の向こう側に見える国際政治の構造を考察したいと思います。
本日のニュースでアンドレイ・ルゴボイ元KGB職員が31日モスクワで記者会見し、ロシアとイギリスの間のスパイビジネスの実態を明らかにしたと伝えられました。
ルゴボイ氏は、記者会見でこう語っています。
「自分とリトビネンコ氏の雇用主でもあったベレゾフスキー氏が、イギリス情報当局の働きかけを受け、安全保障会議の情報を提供していた。またその見返りとして英国の市民権を受け、殺されたリトビネンコ氏も情報当局にリクルートされていた」
今回の件で、ついにイギリスの情報機関VSロシアの構図が明白になりましたね。
こうやって考えていくと、時代は変ってもケネディ政権時代のキューバ危機やカストロ暗殺計画といった構図と全く同じであることに気付きます。
~ベレゾフスキーも「カラー革命」を支援~
(※以下ワールドインテリジェンスより抜粋)
2003年から2006年にかけて、旧ソ連圏で吹き荒れたこの「カラー革命」に、本稿の主役ベレゾフスキー氏も深く関与したと言われている。
2005年9月には、ウクライナの元大統領レオニード・クルフチュクが、「ベレゾフスキーがオレンジ革命を支援するために1500万ドルを費やした」と述べていたし、ベレゾフスキー氏自身もウクライナで反ロシア派のヴィクトル・ユーシチェンコに資金援助していた事実を公開している。また、オレンジ革命に続くグルジアの民主化運動にも資金援助をしていたことを、同氏自ら認めているのである。
実際、ベレゾフスキー氏はこうした「カラー革命」が起こるはるか以前から、この種の工作を仕掛けるように英米政府に持ちかけていた。2001年7月以来、ベレゾフスキー氏は米英政府に対して、「クレムリンを弱体化させるために、ロシア国内のメディアにテコ入れすべきだ」と提言し、政府と共同で工作することを持ちかけていた。ベレゾフスキー氏は『ワシントンポスト』とのインタビューの中で、「ロシア国内のローカルなメディアが財政的に独立して運営できるようにするためには、わずかに年間3000万ドルほどあればいい。私の提案はこうした資金をこの地域のNGOに渡し、社会的に重要な広告活動のために使わせるというものだ」と述べていた。(※中略)
さらに2006年1月にベレゾフスキー氏は、「ロシアのプーチン政権を倒すための計画を過去18ヶ月かけて練ってきた」と発言し、「ロシアで、力による権力奪取の計画を立てている」と堂々と述べたのである。
今回の会見も、イギリスVSロシアの情報戦の一環と見るべきでしょう。イギリス当局は勿論否定していますが、今回の会見内容はかなりの真実が含まれている気がします。