イタリア人って、どうも算数が苦手なようです
日常のお買い物で、お店の人がお釣りを間違うなんてことは、日常よくあり、買ったものの合計金額もお釣りも両方間違ってることだってあります。
日本じゃ考えられないですよね
さて、毎年９月は、サッカー欧州チャンピオンズリーグが開幕
グループリーグは３２クラブを４クラブ×８グループに分け、ホーム・アンド・アウェー方式の2回総当りで争い、各組2位までの１６チームが決勝トーナメントに進みます。
ワールドカップと同じですね
そしてグループリーグ開幕の数日前には、どのチームが優勝するのかを当てる賭（かけ）が始まり、それぞれのチームのオッズが発表されます。
このオッズが決定されるときに、どう考えてもこんなに高いオッズは、あり得ないというのを毎年のように見つけてしまうのですが、今年は、フランスのマルセーユ（マルシリア）
な！なんと！オッズ３００倍
ってことは、マルセーユが優勝しちゃうと、１０ユーロ賭けたら３０００ユーロ払い戻しがあるということです。
千円駆けて３０万円払い戻しってこと
でも、よ～く考えるとマルセーユは、絶対（ほぼ絶対）優勝できないから、オッズが高いということは、誰でもすぐに分かります
さて、みなさん！（笑）、、、、、って笑いが止まらん！ けけけ～
ウリちゃん賭てきました！ １００ユーロ（約１万円）
これで、マルセーユが優勝すれば、３００万円は、ウリちゃんのもの
こっちのチケットは、２５ユーロしか賭けてませんが、一気に１００とか賭けてしまうと、胴元がオッズの間違いに気が付いてしまうので、すこ～しずつ、数回に分けて、こそっと賭けます（笑）
そうやって、何日かかけて、１００ユーロになるように、こそ～っとね
え？優勝しなかったら？ ウリちゃん１万円負けるんじゃないの？
そうですね、でも、でも（笑）
言い方を変えると、ウリちゃんは、現時点でマルセーユが優勝すれば３００万円もらえるという紙を持っていると考えてみてください
昨日時点でマルセーユは、Ｆグループにおいて勝ち点６で１位にいますから、ほぼ９０％以上の（まあ１００とも言えるのですが）確立で決勝リーグに進出します
もう賢い方は、お分かりですね？
そうなんです、決勝リーグでマルセーユの試合の度に、反対賭をして行けばいいのです
具体的には、マルセーユとＡＣミランの対戦があったとしましょう
この場合は、ミランが勝つ方にまとまったお金を賭ければいいのです
仮にオッズが２としたら、１，０００ユーロ賭けて、ミランが勝てば、ウリちゃんは、２，０００ユーロ手にできますので、単純に１，０００ユーロ勝ち
初期投資は、マルセーユに１００ユーロでしたから、差し引き９００ユーロの勝ちになります。
では、マルセーユがＡＣミランに勝った場合を考えてみましょう
簡単ですね、１，０００ユーロ負けても、未だにマルセーユが優勝すれば３００万円の権利は持っていますので、次も同じ賭をしていけばいいのです
なので、現時点でマルセーユのオッズ３００倍は、必ず胴元が損をしてしまう高すぎるオッズなのです
ね！イタリア人の算数って面白いでしょ？
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