ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

モノクロ画像で見るイタリア女性

2011-10-28 01:05:32 | 日記

イタリア建国(統一)150年を記念して、昨年からいろいろな催しが行われています
華やかなことだけではなかった、この150年
イタリア人は、どのように感じ取っているのでしょう
今日は、1848年~1914年までのイタリア女性の記録と題した写真(絵画も含む)展から、いくつかの画像を透して語りかけてくるものを検証してみましょう

1848年と言うと、先ず頭に浮かぶのがフランス2月革命
1789年フランス革命から66年後、第一次世界大戦勃発の59年前ということになりますね

この時期ヨーロッパでは、労働者階級や農民の蜂起が盛んに行われた時代でした
そんな社会情勢を尻目に、したたかに生きる女性
ドゥオーモ広場で荷物を運ぶ女性
今の華やかさがウソのようです

共同洗濯場
今でもナヴィリオ地区には、同じ用途で使用された建物が残っています
各家庭には水道が布設されていなかったでしょうから、こうして共同の水場で洗濯していたのでしょう


花売りの女性
なんとこの場所モンテナポレオーネです
今でこそ、お金持ちで賑わっていますが、こんなに寂しい感じの通りだったのですね
60歳くらいのミラネーゼだと記憶にあるらしいのですが、今のブルガリの店舗がある場所は、小鳥の餌を売るお店だったそうです

こちらは、ウリちゃんの推測ですがモヌメンターレ(記念共同墓地)
お墓参り用の花を売るおばあさん達
死者の日と言われる11月2日前後の光景

電報配達の女性2名
日本で、職業婦人という言葉が聞かれる数十年前の光景です
表情やポーズは乾板写真ですから、カメラマンの意図でしょうね
ポシェットが可愛らしい
このポシェットこそが、後年メッセンジャーバッグと呼ばれるものの原形ですね

日本では、江戸時代後期から明治にかけてです
日本での古い写真や、浮世絵若しくは精密に写生された絵画と比べてみると、変な表現ですが、もの凄く地味
それは写真がモノクロで、モデルになった女性の表情に明るさがないからではなく、その背景から感じられる活気とか生活の彩りが見えないからだと思います

北イタリアがオーストリアの支配下から分離独立し、近代イタリアへの歩みを始めたばかりだと言うこともできるのでしょうか

 

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