ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

汚染水海洋投棄の意思決定は総理 東電からの要望

2011-04-28 01:38:58 | 日記

皆さんは、ロンドン条約をご存じでしょうか?
 
ロンドン条約 1972(ロンドンじょうやく 1972, London Convention 1972)は、海洋の汚染を防止することを目的として、陸上発生廃棄物の海洋投棄や、洋上での焼却処分などを規制するための国際条約。

正式名称は1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(英: Convention on the Prevention of Marine Pollution by Dumping of Wastes and Other Matter 1972)で、ロンドンダンピング条約、ロンドン海洋投棄条約とも略称される。

日本は1973年署名、1980年10月批准。関係国内法は廃棄物の処理及び清掃に関する法律及び海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律。

世界で唯一の原子力爆弾による被爆国日本であるからこそ、国際的に大きな発言力があって、日本が先頭に立って成立したと言われる条約

横須賀や佐世保に原子力空母、原子力潜水艦が着岸するときに、どれだけの騒ぎ方をしていたのか忘れてしまったのでしょうか? 
長年アメリカを悩ませたのは低レベル放射性物質の海洋投棄(汚染)でした。

周辺国やIAEAへの通知もなく、唐突に日本が放射能に汚染された水の海洋投棄を始めた瞬間に、国際的な信用を貶め、国際社会が日本を見る目が変わりました。

ロシア(旧ソビエト)が原子力潜水艦を海洋深く沈めようとしたときにも日本が反対し、解体の費用を日本が負担した経緯も忘れてはなりません。
日本国民の税金を使っても、他国の政策を変えさせ、海洋汚染の恐れを防止してきた我が国日本

我が国が国際社会に対して叫び続けてきたことは、核物質の汚染から海洋を守ることでした。

産業廃棄物の海外持ち出しを禁止したジュネーブ条約にも違反する行為です。

この放射性物質の海洋投棄こそが、地震・津波・原発事故に解する国際的な同情から 怒りと侮蔑への潮目となったことは明白です。

これだけでも、総理の辞任に値する行為だと、わたくしは思うのですが、どんなもんでしょう?

低濃度の汚染水を計画的に海洋投棄したと政府が公式に発表しましたが、実は、高濃度汚染水も相当量漏れていたこと、そして今でも地中に染み込んだ高濃度汚染水は海洋に漏れ出ていることは、積極的な報道はされていませんが、地質工学が分かる方なら、ほぼ確実と考えるのは当然のことなのです。

上の図は、朝日新聞から借用した概要図

4の「地下水から?」の上に茶色の矢印がありますが、概念的には、もう少し高い位置から海にちょろちょろ漏れているものと推測します。

しかもこの海洋汚染というのは、原発事故では、福島が世界で最初に犯した過ちです
スリーマイルもチェルノブイリも直接的な海洋汚染はありませんでしたから、継続的に汚染水が海洋投棄されたときに、自然環境に及ぼす影響というのは、未知の領域です。
半減期が比較的長く比重が重いストロンチウム、プルトニウムが海底近くを汚染し、海草や貝類を汚染している可能性は充分考えられますし、ヨウ素以外の放射性物質を測定していない汚染水には、何が含まれていたのか、含まれているのかは、分かりません。
このようなことから、海外では日本産の魚介類の輸入禁止措置をしました。
政府は、これを風評の被害と言っていますが、測定していないからで、理屈にあっています。
放射性物質で被曝しないためには、「測っていないものは食べない」ということは、あたりまえのことです。
測定値がなければ食べることができないのは、放射性物質の汚染の鉄則ですから、「風評被害」ではありません。
測定していない、あるいは、測定した結果を公表していない政府の態度が、風評被害を世界中にばらまいていると言えましょう。

昨日も書いた例えですが、韓国が日本と同じように、放射性物質を海洋投棄したら、東シナ海で水揚げされた鱈やその鱈から取る明太子を皆さんは、口にしますか?
まして、そのような汚染さらた可能性が高い魚を、我が子に食べさせますか?
そして、さらに学校給食の食材として使おうと考えますか?

そんなことは、言うまでもなく誰もしませんし、考えません。
これが、原発事故以前の我々日本人の考え方の基本でした

そのようなことを完璧に無視しているのか、忘れているのか、政府民主党は、しっかり覚醒して考えなければなりません。


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