ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

そして誰もいなくなった (政府・東電の記者会見)

2011-04-27 00:41:13 | 日記

外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたそうですが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。
しかも無人の記者席に向かって保安院は、プレス発表をしていた
これって、保安院(政府)がいかに非人間的な思考をしているのかを見るようです
ある意味恐怖さえ感じます。

このことは、外国において、日本の原発事故が関心の対象から外れたのではなく、保安院(政府)と東電の情報が如何にあてにならないのかを物語っているのでしょう。

福島県では、学校の新学期に合わせて、20日以上前に「放射線量増加に対する学校生活の指針がほしい」という要望を保安院にしていましたが、未だに回答はないのだそうです。

積極的に出す情報は古かったり、必要がないものであったり、過小評価に結びつくようなものだったりで、外国人記者からそっぽを向かれ、学童、児童のために必要な情報は、要望があっても無視する。



先頃、東電から原発事故終息に向けた工程表が出されました。

これは聞くところによると、政府が東電に提出するよう強く迫った結果しぶしぶ出してきたとういうことらしいです。

しかし、政府(保安院)は、これをどのように評価し、世の中に公表したのでしょうか?

地下に浸透した汚染水は、未だに海洋を汚染し続け、東電の敷地内や建て屋内部には、人が近づけないほどの放射性物質が充満している状態、しかも撤去~冷却機能の復旧若しくは新設の目処さえ見えていない状況で、今のところ最大9ヶ月で原子炉の冷却安定が可能であるとの見通しです。

恐らく、これまでの政府と東電の状況から推測するに、1年以上はかかりそうと誰もが思っていたのではないでしょうか?

実は、この1年以内で9という数字は、実にマジカル

避難されている方々は、必死で生活再建を考えておられることでしょう
ここで1年以内で月単位、しかも一桁の最大数を持ってくるということは、子供の学校のことや地元での就職活動に対して何か漠然とした安心感を与えてしまう恐れが大きいのです。

これが単位を月ではなく年にしてしまったら?
被災者の方の考え方は大きく変わるでことでしょう

そして、この工程表は、短縮されることは先ずありませんし、遅れることはほとんど明らかだと言えますので、今年の暮れに見直しされた工程表が出され、さらに数ヶ月の工程が加わったとしたら?
あまり悪い方の予測は、したくないものですが、当初の工程表の制度をもっと吟味してくれてさえいれば、という被災者の方々の悲痛な思いが聞こえてくるようです。

何とかこれ以上被災者の方々に辛い思いをさせないでください。


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