ミラノはミラノ

ミラノ在住のおねえさん(うそ)おっさんの気まぐれ場当たり日記

イタリアに欠落しているもの

2010-03-12 05:05:45 | 日記

画像は、建設が進みミラノ郊外に5月にオープンするイケア(一部CGです)

イタリアに住んでみて、イタリア人に接してみて、感じたことは、国際感覚の欠落
どういうことかと言うとですね
1980年代のフランスをご存じの方なら、話は早いのですが、例えばシャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぎにする際に、大概は、時間をもてあまして、乗り継ぎエリア内にある喫茶店で一服なんてことは、よくあることです。
当時の給仕人(ギャルソン)は、フランスこそがヨーロッパの中心で、芸術・文化・言語等々は、フランスが一番
しからば、フランス人の我々が英語なんていうものを喋ったら、あまりにもお下品で口が腐ってしまう!
まあ、ちょっと大げさですが、ホントこんな感じで、喫茶店で客の応対をする程度の英語力はあっても、意地悪く外国人にもフランス語以外で話をすることは、ほとんどありませんでした。
こういうことでは、フランスが国際的に落ち込んでしまうぞということで、改革すべきだと提唱したのが当時のフランス大統領 François Mitterrand ミッテランでした。
また、フランス産のワインには、大変素晴らしい物が多くあり、日本等では、フランス産が最高というちょっと誤った認識さえ生じていることがあります。
これは、フランスが輸出製品のクオリティーを高め、主要輸出産品であるワインの流通ルートから改革して付加価値を与えたことが寄与していることは間違いのないことです。
国境を接していても、ラテン語が原語になっていても、こういうことに関して、フランスは、イタリアよりも一歩も二歩も先を歩んでいると言うことができましょう。

イケアというスエーデン発祥の家具屋は、イタリア国内でも相当数の店舗を展開し、日本よりもその知名度は高く、週末は駐車場の空きを探すのに苦労することもあります。
イケアが5月にミラノ郊外に開店する新店舗は、ECOがテーマとなっていて、90%のエネルギーは、ソーラー発電等で賄ってしまうという優れもの。
残念なことは、こういうことがニュースソースで取り上げられることはあっても、そこには必ず外国企業の名前が付いています。
イタリアだって、ECOや国際貢献を全く考えていない訳ではなく、エコロジカルなテーマにも取り組んでいるのですが、こういうことに関しては、後進国という汚名は拭えない状況です。
元来陽気で、いろいろ器用なことだってできるのに、国際的見地からすると評判の良くないイタリア人
国際的感覚さえ身につけてくれたら、こんなに素晴らしい民族は、そんなにいないだろうと思うのですが。
Forza Italia ! (頑張れイタリア!)

まあ、でもこんなイタリア人も実は嫌いじゃなかったりするんですが、、、個人的には

Lasciatemi cantare con la chitarra in mamo
lasciatemi cantare sono L'italiano
ギター片手に歌う俺を放っておいてくれよ
放っておいて俺に歌わせろ
イタリア人なんだからさ、、、、、

lasciatemi cantare 


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