2023年3月末に、飼い主さんが亡くなられた現場から保護したサイベリアンのアンちゃん。
避妊手術前の血液検査で異常があり、以来、何度血液検査をしても数値は下がらず原因不明でした。
保護時の体重は2300g。 少食ですが、食べない日は一度もなく、チョコチョコ食いをしていました。
原因がわからないままでは、治療をしてやれません。 保護時からおしっこの色がとても薄い事が気になって、気になって・・・尿を持って行ったり、直に尿を取ってもらったりしていたら、ある日、異常な数値が出ました。 尿蛋白の数値がこれ以上上がると危ないのでは? というところから、慢性腎臓病との診断もありました。 大きくならない事を考えて、昨年あたりから腎臓を患っていたのかもしれません。 10月あたりから、腎臓の数値も少しづつ悪くなり、1週間入院したり、退院後は投薬すると同時に、1日おきの捕液となりました。
元々、人が好きで側に来るのが大好きだけど、抱っこ嫌い。 押さえつけるとか狭いキャリーに入るとかが嫌いな子です。病院では捕液も2-3人がかりだったとの事。 では、我が家で捕液をしようと、病院で練習したら、一人でも出来そうでしたので、捕液のセットを持ち帰り、捕液しました。
家なので緊張感もなかったのか、そこそこ嫌がるものの、ちゃんとさせてくれました。
毎日、呼ぶと走ってくる犬みたいな子で、ケージで寝る時間の11時前になると高い所に登って、私はここで寝ますとアピール。それでも、ちゃんとケージで寝てくれました。 数十匹もいる多頭飼育の中で暮らしていたのに、多数の猫が苦手でした。 同じ場所から来た、あおちゃんや知らん顔している我が家の飼い猫は平気でしたので、保護部屋でなく、リビングで過ごしたので、いつも傍に来て甘えていました。
木曜日に走っていたアンちゃんが、金曜日の夜ご飯を食べなくて吐きました。 初めてです。土曜日、猫のお届けがあったので、帰ってから、すぐに病院にかけつけて検査したところ、数値は非常に悪くなり、高カリウムとなっていて、いつ心臓が止まってもおかしくない状態と言われ、入院しました。 月曜日の朝、腹水がたまったので少し取ったところ血液でどこかから出血しているとの電話があり、危ない状態ですねと尋ねたら、そうだと言われ覚悟しました。 お昼に、アンちゃんが亡くなったと知らせがありました。寝ているような穏やかな顔でした。 思わず、アンちゃんと呼んでしまいましたね。
今日は、火葬に行き、小さなお骨となって帰ってきました。
我が家に来て9カ月。 人が食べるご飯やおやつが出てくると飛んできて、楽しそうに点検する姿が見られなくて寂しくなりました。
アンちゃん、わずか3歳で、天に行きました。