懐かしのスパゲティ

大学の同級生の
女の娘の下宿で
食べたスパゲティ

食感や味が少し変

腐っているのかと
思ったが無理やり完食

魚肉ソーセージの
細切れトッピングだと
思っていたのが

タラコの細切れだった

懐かしの掛け軸

画材屋の
閉店セールで買った
無地の掛け軸

書道の段位を
持っている
先輩に

何か書いてくれるように
頼んだら

墨痕鮮やかに書いてくれた

「優柔不断」

下宿の壁に
長らく飾ってました

懐かしのコンパパブ

先輩連中に連れられて行った
河原町の
コンパパブ「田園」

僕たちは
引っ掛け係で

客の女の娘に
声を掛けまくり
先輩に献上

いい雰囲気になると
お持ち帰り

割り勘負けも
いいとこだった

懐かしのウクレレ

若大将シリーズの
リバイバル上映で

加山雄三が
弾いていたのを見て買った
中古のウクレレ

「お嫁においで」を
練習するもすぐ飽きて

結局
牧伸二に落ち着いてしまった

あ～あ、いやんなっちゃた

懐かしの金閣寺

雪の金閣寺の
写真を見て

二月の雪の日に
友達と出かけた金閣寺

なるほど
荘厳な景色だったけど

雪のぬかるみで
転んでベチョベチョ

あまりの寒さに
翌日から
風邪でダウン

懐かしのダックス

70年代に
ミニバイク市場を
席巻した
ホンダダックス

渋滞の市街地を
スイスイ走り回っていました

友達で
夏休みにダックスで
日本一周した
ツワモノも
いました

懐かしの植草甚一

サブカル好きの若者に
ジャズから映画、ミステリーに
至るまで

さまざまなジャンルを
平易な文章で
解説してくれた
書斎の雑学王
JJおじさん

洒落たファッションで
古書街を歩く姿が
ハマってました

懐かしのそば屋

学生時代は
あまり食べることのなかった
そば

就職して
関東出身の上司に
連れられて行った
そば処「更科」

蒲鉾や焼き海苔で
ビールや日本酒を飲み
仕上げにざるそば
締めはそば湯

そんな大人の飲み方に
ハマった時期があった

懐かしの徹マン

雀荘の閉店時間を
過ぎると

友達の下宿で
徹マンに突入

大家にバレないように
夏場でも窓を閉めて
団扇片手でパンツ一丁

牌を混ぜるときは
毛布を被せ

小声でポン、チー、ロン

2,3抜けのふたりは
プラスティック容器で
静かにチンチロリン

懐かしのラジオ体操

下宿の先輩は
早起きが日課

いつも6時前に起きだし
晴れの日は
トランジスタ・ラジオを片手に
近くの公園までラジオ体操をしに
ジョギング

困るのは雨の日

早朝から部屋の中で
ボリューム高らかに
ラジオ体操

二日酔いの朝は
参りました

懐かしのわらしべ長者

貧乏学生は
金がなくなると

公衆電話や自販機の
返却口を漁り

酒屋の裏の
ビール瓶を拝借して

小銭を集め

場外馬券売り場で
単複３レース転がしで

飲みに行けるくらいの
資金を捻出したものだ

懐かしのキャベツ

下宿の近くの
スーパーで
特売のキャベツを
大量に買ってストック

冷ご飯と炒めて
キャベツ焼飯

インスタントラーメンや
焼きそばにも
当然トッピング

何もないときは
マヨネーズや塩で
キャベツだけサラダや
キャベツだけ煮込み

貧乏学生の
延命食品でした

懐かしのトマトジュース

コンパで泥酔して
ほうほうの体で
下宿へ帰り

喉が渇いたので
冷蔵庫のトマトジュースを
飲んで
そのまま就寝

明け方気分が悪くなり
トイレで戻したら
便器が真っ赤

血を吐いたと
騒いでいたら

友達が
枕元の
トマトジュースの
空き缶を持ってきた

懐かしのトレパン

大学の体育の科目は
軟式野球

御所の中の
グラウンドで
月に2回ほど
楽しんでました

ユニフォームやジャージは
少数派

大半の連中は
白いトレパンスタイル
でした

懐かしの暗い女たち

あの頃の
フォークシーンの
女性アーチストは

暗さが売りだった

長髪に黒装束の
死神ファッション

カルメンマキ
浅川マキ
りりィ
中山ラビ
山崎ハコ

みなさん
まだまだ現役で
頑張ってるのは
スゴイ