★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

1970年代京都喫茶店巡り

2016年08月26日 19時39分20秒 | 徒然(つれづれ)
 1973年春、私は青雲の志を胸に、大学生活を始めるために、九州から勇躍上洛した。
 九州のド田舎に比べると、京都は十二分過ぎるくらい都会だった。

 そんな京都で私がハマったのが喫茶店巡りだ。
 田舎の町にも2、3軒、喫茶店はあったが、高校生の私には結構ハードルが高かった。
 どの喫茶店も夜はスナックに変身する、いわば大人の社交場の雰囲気があったからだ。
 京都は違っていた。若者でも気軽に入れる街のオアシスだった。私がよく利用した喫茶店を列記してみよう。
 
「スペース」
 大学のそばで、私が所属していたフォークソング同好会の溜まり場だった。日替わりのバイトのおネエちゃんとクジラカツランチが売りだった。
「カミ家珈琲」
 京福電鉄出町柳駅前で、レトロというか古ぼけた内装が、貧乏学生にマッチしていた。ここのコーヒーは絶品だった。
「ほんやら洞」
 大学の近くで、同好会の先輩たちの溜まり場で、よく連れて行かれた。フォークの神様、岡林信康も開店時の発起人に名を連ね、有名無名のフォークシンガーがよく訪れていた。
「サンセット」
 今出川新町にあった純喫茶。京都で初めて行った喫茶店だ。
「プランタン」
 京阪電車四宮駅前で、最初の下宿の最寄り駅前だったので、よく通った。
「トップヒル」
 最初の下宿から歩いて2、3分。土日によく行った。ウエイトレスのおネエちゃんが可愛かった。
「リンデン」
 河原町三条の紅茶専門店。ゴージャスな内装で、女の子とよく行った。
「デューク」
 大学の近くで、有線でビートルズがかかっていた。
「ビッグボーイ」
 河原町三条のジャズ喫茶。コーヒー1杯で何時間も粘っていた。
「琥珀」
 四条木屋町のフォーク喫茶。同好会の連中とよく行った。
「マンホール」
 四条河原町と烏丸の中間あたりのジャズ喫茶。「ビッグボーイ」より玄人受けしていた。
「モナミ」
 大学のそばで、特大オムライス、円盤が有名だった。
「ペア」
 2番目の下宿の近くで、色っぽい未亡人がやっていた。バターライスが旨かった。
「インディゴ」
 2番目の下宿の近くで、若い夫婦がオープンしたロック喫茶。1年くらいで閉店した。
「ロマン」
 河原町三条。映画館のオールナイトのバイトの帰りによく寄った。

 大学を卒業して、そのまま京都で就職したが、社会人になってからは、喫茶店にはほとんど行かないようになった。もともとコーヒーが好きではなく、喫茶店でもコーラやレスカばっかり飲んでいた。喫茶店イコールコーヒーという図式が固定化したために、縁遠くなったのかもしれない。
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