★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

引きこもりのブルース

2023年07月09日 17時15分27秒 | 音楽
 音楽のジャンルは数あれど、私が好きなのはブルース、それもシンプルな戦前ブルースだ。
 ブルースを最初に意識したのは、高校時代、ニューロック(今で言うハードロック)を聴くようになってからだ。

 ストーンズやクリーム、ツェッペリンやジミヘンなどを音楽雑誌が取り上げる時に、その解説の中でプルースという言葉がキーワードのように出てくる。
 キースもクラプトンも、ペイジもジミヘンも、最初はブルースから音楽の道に入ったのだ。

 そこでブルースに関していろいろ調べるも、当時は黒人音楽、3コード、ブルース進行くらいしか有用な情報はなかった。
 レコードもほとんどなかったし、友達の物好きの兄貴あたりが持っていた、輸入盤のレコードを聴いてもピンと来なかった。

 その後は興味も薄れ、ブルースのことは忘れていた。
 インターネット時代になって、ようやく昔のブルースが聴けるようになり、再びブルースに興味を持つようになった。
 大人になって味覚が変わり、子供の頃、嫌いだった食べ物が好きになるのに似ている。

 3コードなので、下手なギターでもコピーできて、バンドではなく、ひとりで弾き語りできるのがいい。
 上手く弾く必要もなく、下手は下手なりに弾けば、自ずと味わいが出てくるのだ。

 元歌をほとんどの人間が知らないので、それなりに聴こえるのだ。
 歌詞の内容もシンプルで、大袈裟でもなく、社会を批判するでもなく、ただただ身近な些事を歌うだけだ。

 これが引きこもり年金生活の、たそがれオヤジにはピッタリなのだ。
 もちろん、昭和歌謡の港町ブルースとか伊勢佐木町ブルースなど、日本のブルースも、この歳になって好きになった。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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