★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

掛留和音 7sus4

2023年05月11日 13時27分43秒 | 音楽
 ギターで弾き語りをする場合、コードを覚えるのが必須だ。
 私も初心者の時には必死にコードを覚えた。

 最初はハ長調の3コード、C、F、G7と、イ短調の3コード、Am、Dm、E7だ。
 それを覚えたら、G、C7、A、A7、D、D7、Emなどのローコードを覚えていく。

 それらの中で、Fコードはバレーコードというコードフォームで、左手人差し指を1フレット上に寝かせて、全弦を抑える必要がある。
 初心者にはこれが最初の難関だ。
 私は奮闘努力の甲斐あって難関をクリアしたが、多くの人間がそこでギターを諦めてしまうのだ。

 Fコードのフォームを習得出来たら、あとはその形のまま、フレット上を半音ずつずらせば、F#、G、G#、A、A#・・・と同じフォームでコードを増やしていける。
 FmやF7、B♭やB♭mも同様だ。

 ここまでくると、ほとんどの曲は弾き語りできるようになる。
 中級者になると、メジャー7やナインス、デミニッシュやオーギュメントなどの不協和音もレパートリーに加えていく。

 不協和音の中で、私が特に好きなのが、7sus4というコードだ。
 C7であれば、その構成音CEGB♭のEの代わりに、完全4度のFの音を入れるのだ。

 そうすることにより、不安定で不思議な響きを持つ、C7sus4というコードになる。
 専門的には掛留(繋留・係留) <suspended>和音というようだ。
 イメージ的には宙ぶらりんで緊張感があり、早く主和音に行き着きたいという雰囲気を醸すコードだ。

 キーは異なるが、イントロでこの7sus4というコードを使っている有名な曲を紹介しよう。
 多分、諸兄もご存知の曲だ。

 まずは誰もが知っている、ビートルズの『A Hard Day's Night』だ。
 イントロの出だしの、ギターでジャーンと搔き鳴らす、G7sus4は強烈だ。
 初めて聴いた時には、どんな押さえ方をしているのだろうと、レコードを何回も聴いて必死に音を探したものだ。

 次がオランダのグループ、ショッキング・ブルーのスマッシュヒット『Venus』だ。
 冒頭のB7sus4のチャカチャカチャカチャカチャンチャーン~チャカチャカチャカチャカチャンチャーン~というあれだ。
 高校生の時に必死でレコードコピーしたものだ。

 もうひとつは、邦楽の青い三角定規の『太陽がくれた季節』のイントロのE7sus4だ。
 青春ドラマの主題歌で、初めて聴いた時には、『Venus』のイントロのパクリだとすぐにわかった。
 
『Venus』や『太陽がくれた季節』のイントロは、今でも戯れにジャカジャカと弾いている。
 同年代だと、それを聴いただけで、ドレミファドンみたいに、すぐに曲名がわかるのだ。
 

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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