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『大江健三郎全小説1』完読(少々フライング)

2023-09-09 | 大江健三郎

 

『大江健三郎全小説1』
 
 
株式会社講談社
2018年9月10日 第一刷発行

前回の続きからです。
 
 
--------抜粋
 
 
1958年、大学在学中の当時史上最年少23歳で芥川賞を受賞した「飼育」をはじめ、「奇妙な仕事」「死者の奢り」「他人の足」などデビュー前後の鮮烈な初期短篇の数々を収録、ほかに最初期長編として名高い『芽むしり仔撃ち』、『われらの時代』を含む。
小説家としての第一歩をしるす記念碑的な作品群
大江文学はここから始まった!

【収録作品】
奇妙な仕事/他人の足/死者の奢り/石膏マスク/偽証の時/動物倉庫/飼育/人間の羊/運搬/鳩/芽むしり仔撃ち/見るまえに跳べ/暗い川・重い櫂/鳥/不意の唖/喝采/戦いの今日/部屋/われらの時代

──初期作品群その1


著者について

大江健三郎
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。
 
 
--------
 
 
 
・飼育
 
 
第39回芥川賞受賞作(昭和33年度上半期)
 
後半戦読んでいてどきどきが止まらなかった。
さて子供たちと黒人兵の行方はいかに!?
 
 
---


僕らには、その光り輝く逞しい筋肉をあらわにした夏、不意に湧き出る油井のように喜びをまきちらし、僕らを黒い重油でまみれさせた夏、それがいつまでも終わりなく続き、決して終わらないように感じられてくるのだった。


---
 
「僕はもう子供ではない」
この事件をきっかけにして少年は大人になった?
そう括ると単純だけど、味方だと思っていた大人たちの裏切りが堪えた結果が「信じない」「信じられない」
「信じられるか」かな。
黒人との心の通い合った関係の消滅

双方砕かれた身体
 
 
 
・人間の羊
 
大江健三郎も羊好き?いえ・・村上春樹が先だったからそう思うわけで、
本当は触発されたのは村上春樹の方だろう。

狂気

 
 
・運搬
 
滑稽話



・鳩
 
少年院での出来事
描写が意外や少年の目から見ても情景が美しい。
 


見る前に飛べ
 
二十歳の学生 何事に対しても無関心

署名活動「署名に協力してください」

葡萄酒・・今は聞かなくなった。

「勇ましいわね」 闘争の時代

六本木の俳優座劇場の近くの、高級家具店がならんでいる坂に面したフランス料理店
 
---


とにかく友だち十人あつまれば、六人は人間を殺したことがある、そういう世代もあるんだからねな。


---


ペルノ酒


---


「戦争は向こうからおそいかかって来るんだ、静かな生活からわざわざ自分をひっこぬいてこちらから戦争にへとびこんでゆくのは難しい。考え込んだり、検討したりしてはとてもだめなんだ。なあ、そうだろ」


---
 
ヘンリ・ミラア 作家?
サド
 
無料の家庭教師
 
何も出来ない日本人
 


・暗い川 おもい櫂(かい)
 
娼婦のワンパターン
少年の暴走化
 
 
 
・鳥
 
部屋に閉じこもり鳥達と暮らす青年の話
線のない話
洗脳の話

これって本人したら鳥は存在するわけで・・
母親もヒドイけど、こんな精神状態の息子を手放したくもなる!?
まさしく先取りした現在の引きこもり問題



・不意の唖(おし)
 
反権力と理不尽な振る舞いに対する反骨精神を反映されている。
 


・喝采

---


おれのおかまやろう、おれにこそ拍手喝采だ、


---


 
・戦いの今日(こんにち)
 
意味不明過ぎて(大江さんは大概がそうなんですが(^▽^;))
再度読み直す・・
 
ジュディ・ガーランドの映画
 
 
---


「跳べ、溝のなかへ飛びおりろ」


---

もう絶対そうくるって予想通り・・
新鮮さかない。
 
主観的な書き方「かれ」
 
 
 
・部屋
 
憂鬱な青年
人はないものねだりをする。うむ。
 
一人ぽっちの戦争
 


--------(フライング)

実家が災害にあい、読書出来る状態じゃなく・・
後日追記します。



・われらの時代
 
性交の描写が何とも上手い 気がする。
性描写が印象的(大江さん卓越してきたわね)
 

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