
吉田修一
『ひなた』★★★
そうなんだよね日常って。
馬場通勤3日目
なんってことない通勤ラッシュ
業後お友達と待ち合わせて昔よく行ったお店へ。
28歳の頃の私
今も何も変わってなくてもちろん完結もしてなくて。
これが現実
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本当にいいもの、たとえば本当にいいシャツだとか、スカーフだとか、靴だとか、グラスだとかは、ある一瞬を、それを身につけているかいないかで、劇的に変えてくれるものだ。もちろんブランド崇拝をしたいわけではない。ただ、たとえば街角で、ふっとスカーフが風に飛ばされたとして、それがエルメスのスカーフだったか、それとも近所で買ったスカーフだったかでは、印象は大きく違う。ファッションというのは、誰かに見せるためのものではなくて、まずは自分に見せるものなのだと思う。そして誰よりも自分を見ているはずの自分に、本当にいいものを身につけさせてやることは、決して無駄なことではないような気がする。
いったいどこまで嫌いになれば、私はこの男に会いたくないと思えるのだろうか。会いたいのを必死に我慢するのと、会いたくなくなるまで相手と会い続けるのでは、いったいどちらが、夫や家族をより裏切っていることになるのだろうか。
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「きっと、なにごともないように・・・
ま、好きなら仕方ないさー」
何だかシェリーが飲みたくなった。