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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

A

2022-06-30 | 作家別諸々(あ行)

 

鮎川哲也
『ブロンズの使者』★★★

 

絶賛の短編集
<三番館>シリーズ第三弾(^▽^)/
引き続き安楽椅子探偵を楽しみましょう~

バイオレッドフィズを飲みながらね。
(まだバーで置いてあるのか聞けてない)

 

・ブロンズの使者

 ・・・バーテンさんのネタバレを聞いてもピンとこなくて、
 前のPに戻り再度した次第(^▽^;)
 ホントわたしのあたまはどうなっちゃってるの!?

 

・夜の冒険★★★★(私的に好き)

 探偵の独白モノが好み。

---

 

世間の道学者は、わたしみたいな男を女好きだなんぞといって非難めいた目でみたがるものだ。が、わたしにいわせれば、若い女をみて心が動かないとしたなら、そのほうがよっぽどおかしい。

だからわたしは、自分が女好きであることをべつに隠そうとする気はしない。それがノーマルな男性というものだからだ。

 

---

先日相方からのメールで既視感!!
これで長い付き合いの中で二度目

ちょうどこの一文を読んで・・納得せざるを得なかった(大人になれ)

 

・百足

 消えた宝石を探して自己推理

 猫👀石(キャッツアイ)

 

・相似の部屋

 違う場所にあるマンションに同じ部屋を二つ作り、アリバイ工作する。
 推理小説あるあるだけど、そのアリバイを証明する人がクルマで連れてこられた際
 杉並と王子の違いに気づかないってなくない!?
 まぁ成り立たなかったんだけど、そう推理する前に違和感を感じるでしょう。

 

・マーキュリーの靴

 この雪の密室も無理があるよ う な
 逆向きに(ネタバレしちゃいますが)それも女性の靴を履いて歩けるか?
 それも人を背負ったままでですよ!?
 無理くり過ぎるー!(笑)

 

・塔の女

 

---

 

刑事時代のわたしは先輩デカたちに「現場百編」ということをいやというほど叩き込まれた。読書百編意おのずかわ通ずといったことが論語かなにかにあるそうだが、現場百編の似たようなものだった。何度も何度も現場に立ってみると、見落としていた何かに気づいて、それが事件の解決につながるという意味である。

 

--- 

読書百遍意自ずから通ずとは - コトバンク

 

 

 

突っ込みどころが満載な結末でも、そこがまた楽しめるお話です。

最近だと事件を持ち込んでくる弁護士先生とのやり取りが秀逸
いつになったらエアコン買うの?いつになったら椅子買うの?(笑)

次作も楽しみです。


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2022-06-08 | 作家別諸々(あ行)

 

鮎川哲也
『サムソンの犯罪』★★★★★

 

<三番館>シリーズ第二弾(^▽^)/
引き続き安楽椅子探偵を楽しみましょう~

こちら希少本なのか「拡充書架」の本となります。
図書館活用OKです!



--------(抜粋)

 

捏造テープと換気扇の問題「中国屏風」や麻雀狂に捧げるエレジー「走れ俊平」事件、無名作家のとんだ有名税「サムソンの犯罪」など、調査が二進も三進も行かなくなると三番館に足を運ぶ私立探偵
安楽椅子探偵譚、三番館シリーズ第二集

収録作品 中国屏風/割れた電球/菊香る/屍衣を着たドンホァン/走れ俊平/分身/サムソンの犯罪

 

--------

 


やはりメインとなるカクテルはバイオレッドフィズです。





・中国屏風

 巻末にある作品ノートにうんうん頷いてみた。
 すっかりハマってしまった。

---


「まだお客さんも来ないしさ、話を聞いてくれるかい?」
「手前でお役に立ちますかどうか。それでよろしかったら‥‥‥」
よろしいもよろしくもないのだ。いままでに彼の知恵を借りて解決しなかった事件は一件もなかったのだから。

 

---

 

ドドメ色(死語だわ(笑))

 

 

・割れた電球

 新宿駅の西口に浄水場があった時代・・??

 昭和な時代 質屋でお金を借りる場面が日常として出てくる。
 この時代ATM、キャッシングがなかった模様
 今はホント便利な世の中です。
 現金を持ち歩かなくても「PayPayで」事足りる。

 

 

・菊香る★★★★★

 何がどうってわけじゃないけど、卓越した読ませる探偵譚
 当たり前に古臭さはあるんだけど、そこもまた含め時代の香りセピア色

 物語の中に痛風が出てきたのは初めて・・うちの相方ちゃん(@_@。

 そしてギムレットフィーズ(フィズ)
 愉快である。

 

 

・屍衣を着たドンホァン(この題名からしてセピア色・・紀州のドンファンっていたね)

ドン・ファン - Wikipedia

 

 

・走れ俊平

 突っ込みどころ満載ですが、発想がおもしろ過ぎる!

 

 

・分身

 わたしも地元に分身がいました(バスケットボールに試合に出ていたり・・)

 

 

・サムソンの犯罪

 発想的にはうなずける内容です。

 

 

 

この探偵の一人語りが私的にヒット★★★★★
希少本と聞くと手に入れたくなる。
(一緒に読んでいる彼女の図書館には置いてなかったそう)
どうにか見つけ出してお風呂本にして、もう少し読み込んでみたい。

愉快な世界へこんにちは。

 

 

 

 

 

 

 

 



先日飲んだ養命酒で作っているジンが美味しかった。
是非一度飲んでみて(^▽^)/

 

香の森|養命酒製造株式会社

香の森|養命酒製造株式会社

養命酒製造から、ハーブと、ハーブのお酒へのこだわりが生んだ、森の香りのクラフトジン誕生。和製ハーブ「クロモジ」と厳選されたボタニカルで造った、森の香りのクラフト...

養命酒製造株式会社

 

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2022-05-30 | 作家別諸々(あ行)

 

鮎川哲也
『太鼓叩きはなぜ笑う』★★★★

 

お次の課題本はこちら(^▽^)/
シャーロック・ホームズを完読していないのですが・・
(長丁場になりつつ?)
毎度の並行読書でこちら先に完読です。

安楽椅子探偵で有名なシリーズとゆきましょう~
今回は彼女のチョイスです。

まず設定がおもしろい ↓



--------(抜粋)

 

数寄屋橋近くの三番館ビル六階にバー「三番館」がある。落ち着いた雰囲気の、いい店だ。少し早い時間に行くと、達磨大師然としたバーテンがひとりグラスを磨いている。常連の私立探偵は、依頼された仕事を持て余すたび、雑学の大家であるこのバーテンに知恵を借りに来る。どんな事件も、たちどころに解き明かしてくれるのだから!
本格ミステリの巨匠が生んだ安楽椅子探偵、ここに登場

安楽椅子探偵譚 三番館シリーズ第一集
収録作品 春の驟雨/新ファントム・レディ/竜王氏の不吉な旅/白い手黒い手/太鼓叩きはなぜ笑う

 

--------

「太鼓叩き」から想像したのが、お江戸物語の太鼓持ち・・
はは・・
お友達に「ドラム叩き」のことだよと。
よく見るとシェイカーにドラムが描かれている。

さてめずらしいのは主人公に名前がない(吾輩は猫である的)
その主人公の私立探偵はどこか抜けているし、
推理が冴えるバーテンダーは、本職のカクテルの味がイマイチ・・
双方人間味があり、完璧じゃないところが何だか親近感(笑)

メインとなるカクテルはバイオレッドフィズです。





・春の驟雨

 突っ込みたい気持ちを抑える・・(苦笑)

 

・新ファントム・レディ

 霊魂のお告げ・・中々粋じゃないですか はは(^▽^;)

 

・竜王氏の不吉な旅★★★★★(好き!)

 ドンファン(死語?)
 元刑事の探偵さん。元同僚をしるこ屋に呼び出し情報収集(笑)
 そしてこの時代「秘密保持」が存在しない(1974年刊行)
 情報を聞き出すにも潔よくスムーズ!

 「死の島だよ」=「篠島」

 ラスプーチン?・・噂の?いえいえ違いました。

 

グリゴリー・ラスプーチン - Wikipedia

 

 

 犬みたいな人間 くんくん
(そう言うわたしも上長の体臭には敏感だわ(^▽^;))


 「バイオレッドフィズを半ダース!」

 

・白い手黒い手

 炒糸肉(シャオスールー)

 偽装はいただけないけど、まぁそれはそれで(笑)

 

表題の
・太鼓叩きはなぜ笑う

 

---

 

「あれ?あの男がハードボイルド読むんですか。ぼくもハードボイルドは好きだなあ。特にロス・マクがいいです。本格物なんてちっとも面白かない」
わたしにはこのロス・マクというのが何のことだかわからなかったが、わざわざ求めて恥をかく必要もないから黙っていた。

 

---

ロス・マク?知らなんだ。

ロス・マクドナルド - Wikipedia

 

---

 

 わたしは片手を上げでみせた。バイオレッドフィーズを五杯くれというサインだ。

 

---

 

 

 

二作目も順調に進んでおります。

わたしも今日は行きつけの吉祥寺のバーで一杯予定です。
小説に出てくるお酒が飲みたくなるけど、
バイオレッドフィズって今も存在しているのかしら。


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I

2022-03-29 | 作家別諸々(あ行)

 

伊藤桂一
『静かなノモンハン』

 

--------(抜粋)

 

昭和14年5月、満蒙国境で始まった小競り合いは、関東軍、ソ蒙軍間の4ヵ月に亘る凄絶な戦闘に発展した。襲いかかる大戦車群に、徒手空拳の軽装備で対し、水さえない砂また砂の戦場に斃れた死者8千余。生還した3人の体験談をもとに戦場の実状と兵士達の生理と心理を克明に記録、抑制された描写が無告の兵士の悲しみを今に呼び返す。
芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞受賞の戦争文学の傑作

 

--------

今度は体験談から読み解いてみる(他、戦場日記も同時進行)

最後に収録されている司馬遼太郎との対談は必読です!

 

 

・一の章 あの稜線へ

 

---

 

「お前なら甲種になれるな」と申しましたが、第一乙だったので、少々落胆したようでした。

 

---

 

ふしぎなもので、短い時間の間ながら、激しい訓練をされたためか、そのうちに、こちらを狙ってくる砲弾の、弾道がわかってくるようになりました。シューシュースポンという、不発弾の落ちる音もわかり、砲弾が炸裂し、その土砂を浴びた人よりも、案外遠くにいる人が破片創を受ける、ということもわかりました。

 

---

 

なかには、大声をあげて泣いている兵隊が、何人もいました。泣きわめく、といった泣き方です。私たちは、どんな負傷をしても、泣きわめいた者はひとりもいません。人種の違いからくるものでしょうか。その、泣きわめきながら、うごめきまわる兵隊に向けて仲間たちは狙い撃ちに撃ちました。
目標が近いので、面白いくらいによく当たるのです。
ソ聯兵は、撃たれると、さらに泣き声をたかめながら、逃げまわるのです。

 

---

 

父は、話をするたびに、捕虜にだけはなってはならぬ、捕虜になる時は、舌を噛んで死ぬのだ、ということを、いつも、話の結びの言葉にしたものでした。日露戦の時に、父にそういわせる記憶が、強く残ったのに違いありません。

 

(舌を噛んで、死ぬなどということができるのだろうか)

 

生きたい、生きられるかもしれない

 

---

 

戦線離脱

 

やはり一日も早く前線へもどらなければならない、といった思いに責められてきました。
たった一日戦っただけで、これほど長い休養の期間をとってよいものかどうか、草原と砂漠しかない土地で、なお戦いつづけている仲間たちのことを考えずにはいられませんでした。あれほど苦しかった前線の生活へ、一日も早くもどりたかったのです。

 

---

 

地元の新聞が送られてきているのを借りて読んでいるうち「芦塚部隊の勇士たち」という見出しがありました。眼をひかれて、記事を読んでみますと、善戦している状況の紹介のあとに、壮烈な戦死を遂げた人たちの名が記されていましたが、その中に私の名もはいっていたのです。出身地の町名もきちんと出ております。それをみて、私は、野戦病院で、戦線離脱とみなされはしないか、という不安を抱いていた時よりも、いっそうの不安をもって、その記事に見入ったものでした。
軍隊は、いったん戦死という公報を出してしまいますと、それを取り消すことを甚だ嫌い、むしろ、本人を闇から闇に葬ってしまうことを考えたりします。まして、私の場合は、あきらかに戦線離脱とみなされてよい事実があるので、立場は非常に不利になります。

それにしてもこれは、捕虜になると同様な、不名誉なできごとになりかねないのです。

 

---

 

(そうだ、おれはみんなと一緒に死んでしまっているのだ)

 

---

 

 

 

・二の章 小指の持つ意味

 

---

 

苛酷な、いじめられ方でした。あけてもくれても、私的制裁ばかりがつづきました。

 

調教哲学

 

非常に過ぎる私的制裁

 

---

 

「ノモンハンへ出ると、衛生兵だろうと軍医だろうと、まず生きて帰れないそうだ。」

 

戦いの場へ赴く、というよりも、死地へ身を入れる、という実感のほうがずっと強かったです。

 

「衛生兵はだいじな身体だ。死なないようにがんばってくれ。お前に死なれては皆が困る。どうにも死なねばならぬ時は仕方ないが、手段をつくして生きのびてくれ」

 

 

---

 

陣地の周辺は爆風の激しさのために、息苦しさを覚えるほどの状態でした。

 

敵ハ攻撃態勢ヲ整エツツアリ

 

---

 

「死んでも、指は動くのですか」

指は、なおしばらく、不気味に動きつづけて、とまりました。死にたくない気持ちが、最後に、指先に残ったのだろう。

 

---

 

 

「大隊長殿。どうぞお好きになさってください。どのような命令にも、自分は喜んで従います。ただ、自分の衛生兵としての任務を、ただいまより解除してください。自分は一兵として、生き残った仲間たちとともに戦いたいと思います。負傷者の介抱係は、もうこれでご勘弁願います。医療嚢の中には、一片のガーゼすら残っていません。全部使いつくして、空の医療嚢を持っているだけです。しかし、一個の兵隊としての戦力なら、まだ充分に残しておりますので、あとは死ぬための戦いに挺身したく思います」
これは、その時の、私の、少々やぶれかぶれの、本音の心情でした。いったいどこまで戦い、どこまで苦しめば終わるのか、という虚しい問いを、天をゆるがしている砲声に向けて、発していたということになります。

 

---

 

一日ずつ戦っては、その日の戦場掃除をし、翌日また戦う、という、殺戮のし合いが重ねられて行くのでした。

 

---

 

「早いか遅いのか違いで、みんな死ぬ。この状態で、どうして生きられるんだ?生きられるわけがない。小指や認識票を持ち歩く、というのは、死者を弔う者が残るからいえることだ。みんな死ぬとしてら、それをする意味はなくなってしまうだろう」

 

この、とりやめの申し合わせをしました時、私はこの世に対する物欲というものが、一切なくなってしまいました。生死についての、なんの感慨さえもなくなってしまいました。

 

小指を切ることをやめよう、と、互いにいいかわした時には、自然ににじみ出る涙が、頬を伝わって流れ出たのです。これは、私のそれまでの人生で、もっとも深い意味を持つ涙でした。なによりも、
(これでもう、互いに連帯してゆく立場を失ってしまった。ひとりひとりが真に孤独になった。そうして、ひとりひとりで死の道に向かうことになったのだ)
という、つらさを思うての涙です。ほんとうの意味の、無念の涙でした。
(死んでも、もう、だれも骨を拾ってはくれない。遺体を砂に埋めてもくれない。埋められてたとしても、掘り出して頭を焼いて遺骨にしてもくれない。小指さえ、切ってもらえないのだから。おれはいま二十二歳だ。おれは軍隊では、だれからも模範兵といわれるような、まじめな生き方を貫いてきた。

けれども、もう、何もかも終わってしまったのだ。もう何もない)
という、どうしようもない、はかなさ―—に対する涙でもありました。

 

---

 

 

 

・三の章 背嚢が呼ぶ

 

---

 

戦場では、なぜそうするかわからないのにそれを行っている、という場合が多いのです。
日々、死傷を重ねていますと、死傷してゆく、ということにも、一種の感覚の麻痺を生じて来ます。捨鉢になっているつもりはないですが、どこかにその心理があるようでした。腹をやられると、必ず死にます。それに、狂気のように水を欲しがります。腹だけはやられたくない、腹をやられて、のたうちまわりながら、ひとりで死になくない、と、これは、将校も兵隊をも問わず、だれにも共通の心情であったと思います。

 

---

 

「隊長殿、お願いがあります」
と、呼びかけてくる者があります。足をとめると、その部下の兵隊は、
「一人壕でなく、二人壕にしていただけませんか」
と、申します。「なぜか」と、問い返しますと、
「寂しいのです」
と、正直に答えてきました。
「一人壕は、死ぬと、一人で靖国神社へ行かねばなりません。しかし二人壕だと、二人一緒に死にますので、二人で揃って行けます。死ぬとき、連れがあるのとないのとでは、まるで寂しさが違うのです」

その言葉には、いい難い深い意味があります。胸をうたれました。
「そうか、わかった、二人壕にしよう」

 

---

 

旧戦場を見廻りながらの、私の、ただひとつの感懐は、
(ああ、みんな死んでしまったなあ)
と、いうことでした。この一語に尽きます。
(実に、みんな死んでしまった。みんな死んでしまったから、ここはいまこのように静かなのだ)
という、しみじみとした思いです。
遺体の収容は、なかなかに骨が折れました。

 

---

 

最後の背嚢のぱたぱたは、震災の話を彷彿とする内容でした。

 

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東北学院大学震災の記録プロジェクト金菱清(ゼミナール)編『私の夢まで、会いに来てくれた3.11亡き人とのそれから』★★★今年東日本大震災から7年目本書は、金菱ゼミナール...

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2021-12-21 | 作家別諸々(あ行)

 

池澤夏樹
『キップをなくして』★★★

 

文庫本を読み始める前に裏表紙から、巻末の書籍案内を✓
古本だと数行の案内文もあり、それを読む楽しみがある。
その中から気になっていたのがこの本

 

池澤夏樹は一冊のみ。
名前からも夏なイメージで旅人

 

OGPイメージ

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池沢夏樹写真:芝田満之『カイマナヒラの家』★★★+波乗りをはじめてから、気になっていた本表紙の波見開きの海の青さと空の青でもどちらかというと...

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この『キップをなくして』は題名から昭和感が漂うのがよき。
「切符」
きっぷですよ!
それが通じなくなる時代がきている(もぅ既にかしら?)

ガチャン
駅員さんに改札を通る際、切符にハサミを入れてもらった記憶・・

キセル
そんな言葉もありました(^▽^;)

 

 

--------(抜粋)

 

少年の一夏、鉄道冒険ファンタジーの傑作!

改札から出ようとして気が付いた。ないない、キップがない!
「キップをなくしたら、駅から出られないんだよ」
どうしよう、もう帰れないのかな。
キップのない子供たちと、東京駅で暮らすことになったイタル
気がかりはミンちゃん。「なんでご飯を食べないの?」
ミンちゃんは言った。「私、死んでいるの」
死んだ子をどうしたらいいんだろう。駅長さんに相談に行ったイタルたちは――
少年のひと夏を描いた鉄道冒険小説!

 

--------

このあらすじを読んだだけでもわくわくしません!?(笑)

もー悪いけどミンちゃんの「私、死んでるの」がツボで・・


子供達を通して心の中が暖かくなる、やさしい気持ちになれる物語でした。

 



 

 

北海道へ旅する場面もよかったな。
来年は函館予定なので余計に現地の景色が浮かんで、再訪が楽しみに。


直感で出逢ったほっこり系な一冊でした(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





久々のエステ in表参道
このイルミネーションを見れただけでもクリスマス気分(^▽^*)♪

平日の夜は人も少なく原宿駅までの帰り道はいつもとちがった。

今年も終わるなぁ~


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A

2021-10-21 | 作家別諸々(あ行)

 

青柳碧人
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』★★★
 
 
(笑)
題名とこの表紙の装丁をみてギャグかと(死語?)
買うのはどうかと思い、図書館で予約
しかし人気があるのがすっかり忘れた頃に連絡が来た。


2019年4月21日 第一刷発行
 
本作品は日本の昔ばなしを基にしたフィクションです。
作中に登場する人名その他の名称は全て架空のものです。
 
 
以下5作品収録
 
 
 
--------
 
 
 
・一寸法師の不在証明
 
・花咲か死者伝言 ★★★★(伏線がおもしろい)
 
・つるの倒叙がえし (ぐるぐる回る 発想がおもしろい)
 
・密室竜宮城
 
・絶海の鬼ヶ島
 
 
 
 
 
 
 
 
--------
 







続編であかずきんver.も出ているらしい。
まぁこの本だけで十分かな。異色系読書でした。

世間で売れている本をたまに読むこともありかな?
 
 
 
 












本屋さんを三軒はしごして久々の大人買いです(^▽^)/ テンション上がるぅ

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O

2021-04-22 | 作家別諸々(あ行)

 

オノ・ヨーコ
訳:南風椎
『グレープフルーツ・ジュース』

 
人待ちのちょっとした時間にABC
 
 
「想像してごらん」
 


世代は違えども、このPVは持っている。
 
Imagine - John Lennon
 
 
 
 
 
--------抜粋
 
 
『グレープフルーツ』というタイトルついて、「グレープフルーツはレモンとオレンジのあいの子です。 ちょうど私の頭がアジアと西洋のあいの子のように」とヨーコは語っています。
 
 
--------
 
 
 
 
 
 
 

 

篠山紀信展 写真力 - ◆BookBookBook◆

相変わらずの遅刻初対面も束の間入口にこのお二方「これ誰?」「夏目雅子」「あぁ伊集院静の奥さん」「じゃあこの人は?」「三島由紀夫」「はいはい」...

篠山紀信展 写真力 - ◆BookBookBook◆

 

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I

2021-04-06 | 作家別諸々(あ行)

 

今村昌弘
『屍人荘の殺人』★★★★


先日ブログでこの書評を見て、
自分の感想はどうだったか確認しようとしたら・・
 『屍人荘の殺人』あらなし。
備忘録なのに備忘録になってないし・・消えた?


こちらは第27回鮎川哲也賞受賞作
 
私的にはおもしろくて、お友達数人に薦めてみた。
何て言うの?
読んでみたい人はココでストップ///
 
 
  さぁ本の世界に没頭するべし!  
 
 
ネタバレしちゃうとバイオハザード日本版
想像力が豊かな私としてはドキドキが止まらなくて、
それも読んでいた夜は嵐の夜でごおおおとスゴイ風が鳴っていて、
気づくと深夜、カーテンの隙間から誰かが覗いているような気がしてドキッ
すっかり恐怖な世界に入り込んでしまっていた。
暗闇恐し ビビりだなぁ(苦笑)
 
そんなドキドキ感をもたらしてくれた満足な一冊★
 
 
--------(抜粋)
 
 
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、
同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け―。部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった…!!
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか?!
奇想と本格ミステリが見事に融合する選考委員大絶賛の第27回鮎川哲也賞受賞作
 
 
--------
 
ハードカバーだと上記の内容も知りようがなく、より一層楽しめた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
映画化されていたらしい。
エンターテインメント的世界 

下調べしなくてよかった~

主人公たちがこのメンツだと想像が違ってたわ。

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U

2021-01-14 | 作家別諸々(あ行)

 

 

歌野晶午
『さらわれたい女』★★★+
 
 
二作目
文庫本の裏表紙を見ると結構書籍が出ている模様
こちらはブレイク前の作品らしい。
 
本書は1997年11月、講談社文庫より刊行されました。
(執筆されたのは1991年)
 
テンポよしな誘拐物語
まだ携帯電話が普及していなかった時代
 
 
--------(抜粋)
 
 
「私を誘拐してください」
小宮山佐緒理は潤んだ瞳で俺の手を握りしめた―。
報酬は百万円、夫の愛を確かめるための“狂言誘拐”を頼みたいというのだ。
便利屋の俺は完璧なプランを練り、見事に“誘拐”を成功させる。
しかし、身を隠していた佐緒理が部屋で殺されているのを発見し…
偉才・歌野が放つ、誘拐ミステリーの白眉
 
 
 
--------
 
あらすじだけでも何だかおもしろそう。でしょ?
「私を誘拐してください」
映画でありそうなパターンね。
すっごい昔に『大誘拐』ってあったのを思い出した。
痛快誘拐劇
 
ネタバレ含めますが、
エンタメ的に成功していると思う。
左足を切っている時に苦笑が起こる展開・・
人物を上手く描けているなと思った。
 
やはり甘いものは別腹的にお堅めな物語の合間に
こういう物語が欲しくなる。
 
 
 
---
 
 
 
小仏トンネルを抜けて山梨県に入ると、雨足がいっそう強くなり、時折、行く手に見える暗い稜線を、青い閃光が不気味に染めた。
 
 
 
ページをめくっているうちに「大菩薩嶺」という文字が目にとまった。
「大菩薩嶺・・・・・・」
 
 
 
---
 
 
ふと現代のコロナ渦な舞台な小説を読んでみたいなって思った。
たまには新刊 現代モノ?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



こういう何気に置いてある物にほっこりさせられません?

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I

2020-12-11 | 作家別諸々(あ行)

 

泉麻人
『東京23区外さんぽ』★★★

 

「はしがき 東京のB面へ」
そうあるように中々出てこない23区外
市町村の数が「30」もあった。

またこの表紙の絵がよきよき。
気になって仕方ない奥多摩からの眺めです(笑)

http://webheibon.jp/tokyo23kugaisanpo/

 

み・・見えん・・

 

 

 

2018年発行ってこともあり比較的新しい情報

週末の朝の街歩き番組よろしく、
散策途中に気の良いおばさまに瓶詰のブルーベリージャムをいただいたりとテレビ番組さながら。

郊外はローカルちっくでのどかな風景も見られる。

世界じゃなく日本へ
日本でも遠くじゃなく身近へ
近くて、近過ぎて見えてなかった場所がきっとある。

しかし「東」がつく市はどこがどこだか未だにごちゃごちゃ

深大寺とかもう何十年も行ってないなぁ

 

 

スーツケースに入れて持ち歩き、ちょっとした時間に読む読む。

 

 

 

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泉麻人絵:村松昭『大東京23区散歩』★★★★朝からスケートを横目に最後の追い上げ・・なんせP668!!!やっと完読~さてさて、縁あれど23区...

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