天馬空を行く

子どものこと、毎日のこと、好きなこと!を書いています。

ロシア語の勉強にちょっとしたお話

2020年02月21日 | ボチボチ、フランス語☆ドイツ語☆
ここ最近の語学勉強として、スペイン語とロシア語にはまっている。

『基礎からレッスン はじめてのロシア語』全文ふりがな付きで分かりやすい。

ちょっと前まではイタリア語、ドイツ語がマイブームだったけれど、今年から上記の二つがお気に入りになっている。

ロシア語は10年以上前、いや子供が生まれる前だから、もっと前の20年近く前に放送大学の単位を取ったことがある。

それから全くの疎遠で、とにかくロシア語は超難しいと思いしかなく、二度とやらないと決めていた。


先日たまたまロシア映画を観た。

それを観ながら、もう20年近くも前に覚えた単語の記憶が少しずつ蘇ってきた。

そしてやっぱりロシア語は音がキレイだなと思った。


で、何気なくロシア語の文法書を見直してみて、ビックリ。

ロシア語って冠詞がない!

え、そうだったけ?!


スペイン語もイタリア語もフランス語もドイツ語も、みんな定冠詞、不定冠詞はある。

英語でさえある。


しかも英語以外の冠詞は、名詞の性、数によって形が違ってくる。

冠詞のない日本語を母国語とする日本人には、これほど理解し難いものはない。


難易度ナンバーワンのロシア語に冠詞がないって意外だった。

本当に放送大学で単位取ったのかって疑われるけど😓 


更に驚いたのはロシア語の過去の時制。

え、たった2種類!

英語と一緒で過去形と完了形のみ。


スペイン語やフランス語なんて、9個とか、10個とか(直接法のみ)ある。

しかも動詞の異常な活用で過去形を表すのに対して、ロシア語の過去の動詞の活用はたった4つ。

それも人称ではなく、性(男性、中性、女性系)と複数のみ。


英語の仮定法にあたる接続法も他のヨーロッパの言語と比較して、ロシア語はとてもシンプル。


文字こそキリル文字で読みにくい、書きにくい、と難易度高そうだけど、実際覚えるとそうでもない。


とここまでロシア語の良い面(学習者にとって優しいところ)を列挙したけど、悪い面(学習者を悩ませる優しくないところ)がロシア語の曲者。


ロシア語の最大の難関、名詞の格変化(が、の、に、を)。


ドイツ語の場合(4つ)、名詞の前に冠詞を置いて表現する。

例えば、

den Vater(父に)denが日本語のにあたる。

dem Vater(父を)demが日本語の"にあたる。


というような塩梅。


これがロシア語(6つ)になると、名詞の語尾が変化していく。

例えば、

отцу(父に)

отец(父を)


父という単語、oтецの語尾が変化していく。

最悪なことに、この格変化が男性、中性、女性、複数で4種類あり、それを覚えないといけない。


他にもロシア語には、アクセントの移動や、動詞の人称変化がある。


動詞の人称変化はヨーロッパの言語のほどんどがあるので、ロシア語だけに限って難しいと言う訳ではないけれど。


ロシア語の場合、要は格変化を覚えられるか、どうかがカギになる。

それでもフィンランド語の格14個格に比べればまだマシなのかなって思う。


結局、言語の難易度は、どこに視点を置くかで随分と変わってくる。

どこかで難しくても、どこかは易しい。


あとは自分のやる気次第。



図書館で借りた本をスキャンして印刷した『ニューエクスプレス➕ロシア語』と『キクタンロシア語入門編』