智徳の轍 wisdom and mercy

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静慮に関係付けられた経典 第二 怠惰でないこと品 【一三】第一 真理勝者

2004-10-10 | ☆【経典や聖者の言葉】


二 「向煩悩滅尽多学男たちよ、種々の生命体で、あるいは足のないもの、あるいは二本足のもの、あるいは四本足のもの、あるいは数多くの足があるもの、あるいは形状-容姿を持つもの、あるいは形状-容姿を持たないもの、あるいは認知を持つもの、あるいは認知を持たないもの、あるいは非認知を持ち非非認知を持つものについては、供養値魂・最上正覚者であられる真理勝者が、それらの最上であると言明される。
 向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、善の法則はどんなものもすべて、怠惰でないことによってもたらされ、怠惰でないことに一致し、怠惰でないことはそれらの法則の最上であると言明されるのである。
三 向煩悩滅尽多学男たちよ、怠惰でない向煩悩滅尽多学男には、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なう、これが望まれるべきである。向煩悩滅尽多学男たちよ、そして、どんな怠惰でない向煩悩滅尽多学男が、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうのであろうか。
四 向煩悩滅尽多学男たちよ、ここに向煩悩滅尽多学男は、種々の愛欲からまさに遠離して、種々の不善の法則から遠離して、有熟考有吟味で、遠離から生じる喜と楽がある、第一の静慮を達成してとどまる。
五 種々の熟考と吟味の静止により、心の中に落ち着きがあり、心の集中状態があり、無熟考無吟味で、サマディから生じる喜と楽がある、第二の静慮を達成してとどまる。
六 そして喜の離愛著により、そして無頓着でとどまり、そして記憶修習し正智して、そして身によって楽を覚え、ちょうど聖人方が『無頓着で記憶修習を持つ楽の時を過ごす』と明かす、第三の静慮を達成してとどまる。
七 そして楽の捨断により、そして苦しみの捨断により、まさに以前の種々の幸福と落胆の全滅により、不苦不楽で、無頓着による記憶修習の純粋がある、第四の静慮を達成してとどまる。
八 向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、怠惰でない向煩悩滅尽多学男は、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうのである」と。

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