智徳の轍 wisdom and mercy

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種子

2004-10-31 | ☆【経典や聖者の言葉】
二 「向煩悩滅尽多学男たちよ、例として、種々の草木の種子の群が発達し成長し充実するようになるのはどんなものもすべて、それらは大地によって大地に確立するのであって、このように、これらの草木の種子の群は発達し成長し充実するようになる。
 向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、向煩悩滅尽多学男は、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において、発達し成長し充実するのを得るのである。向煩悩滅尽多学男たちよ、そして、どんな向煩悩滅尽多学男が、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において、発達し成長し充実するのを得るのであろうか。
三 向煩悩滅尽多学男たちよ、ここに向煩悩滅尽多学男は、種々の愛欲からまさに遠離して、種々の不善の法則から遠離して、有熟考有吟味で、遠離から生じる喜と楽がある、第一の静慮を達成してとどまる。
四 種々の熟考と吟味の静止により、心の中に落ち着きがあり、心の集中状態があり、無熟考無吟味で、サマディから生じる喜と楽がある、第二の静慮を達成してとどまる。
五 そして喜の離愛著により、そして無頓着でとどまり、そして記憶修習し正智して、そして身によって楽を覚え、ちょうど聖人方が『無頓着で記憶修習を持つ楽の時を過ごす』と明かす、第三の静慮を達成してとどまる。
六 そして楽の捨断により、そして苦しみの捨断により、まさに以前の種々の幸福と落胆の全滅により、不苦不楽で、無頓着による記憶修習の純粋がある、第四の静慮を達成してとどまる。
 向煩悩滅尽多学男たちよ、このように実に、向煩悩滅尽多学男は、戒によって戒を確立して、四つの静慮を修習し、四つの静慮を真面目に行なうことによって、種々の法則において、発達し成長し充実するのを得るのである」と。

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