二 「向煩悩滅尽多学男たちよ、種々の生命体で、足のないもの、あるいは二本足のもの、あるいは四本足のもの、あるいは数多くの足があるもの、あるいは形状-容姿を持つもの、あるいは形状-容姿を持たないもの、あるいは認知を持つもの、あるいは認知を持たないもの、あるいは非認知非非認知を持つものについては、供養値魂・最上正覚者であられる真理勝者が、それらの最上であると言明される。
向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、善の法則はどんなものもすべて、怠惰でないことによってもたらされ、怠惰でないことに一致し、怠惰でないことはそれらの法則の最上であると言明されるのである。
三 向煩悩滅尽多学男たちよ、怠惰でない向煩悩滅尽多学男には、五つの能力を修習し、五つの能力を真面目に行なう、これが望まれるべきである。向煩悩滅尽多学男たちよ、そして、どんな怠惰でない向煩悩滅尽多学男が、五つの能力を修習し、五つの能力を真面目に行なうのであろうか。
四 向煩悩滅尽多学男たちよ、ここに向煩悩滅尽多学男は、遠離を目的とし、離愛著を目的とし、滅尽を目的とし、安楽に回向する信の能力を修習する。
遠離を目的とし、離愛著を目的とし、滅尽を目的とし、安楽に回向する精進の能力を修習する。
遠離を目的とし、離愛著を目的とし、滅尽を目的とし、安楽に回向する記憶修習の能力を修習する。
遠離を目的とし、離愛著を目的とし、滅尽を目的とし、安楽に回向するサマディの能力を修習する。
遠離を目的とし、離愛著を目的とし、滅尽を目的とし、安楽に回向する智慧の能力を修習する。
向煩悩滅尽多学男たちよ、全く同様に、怠惰でない向煩悩滅尽多学男は五つの能力を修習し、五つの能力を真面目に行なうのである」と。